まだだ。まだ終わらんよ

ちょっとアスナうぜぇ。

以上、感想終われ。沙耶です。
あんまり書くとニコ待ちのよもぎに殺されるので。


中国と尖閣問題。

中共はすでに人民の制御ができなくなってきてるな。
これが一過性の米騒動で終わってくれるならまあそれでよし。

持続したら政権基盤にすらひびが入るぞ。

実際のところ、反日政策ってのはある種のガス抜きの意味合いを持つので、それ自体は中共にしてみれば自身へ向かってくる矛先の目先を変えるためのものでもある。これは韓国や北チョンにしても同じ事だけど。

ある意味、政治的判断によって行われているもので、それの内容の正当性とかはどうでもよく、どちらかと言えば、よりセンセーショナルでより人民の集団的ヒステリーや集団催眠をかけられるような、安直な問題の矮小化と単純化が中心となる。

尖閣もそうだし、竹島もそう。慰安婦問題もそう。極限まで問題を単純化してしまう。

この傾向は中国より韓国や北朝鮮のほうが顕著ではあるけれど、中国自体も程度の差こそあれ、同じ傾向は持つ。

もっとも単純なやり方は善悪二元論に落としこんでしまうことだ。
左翼の人は大得意ではないかな、多様な思考ツリーの分岐を容認しない、単一思想なのだから。

ほんの数十年前に浅間山荘や山岳ベースで君たち自身がやったことの国家版に過ぎない。

物事の複雑性(エントロピーと言うべきかもしれない)を無視して、事象を最も目先の部分にだけ絞込み、矮小化し、その部分に於いての善悪二元論へ落とし込む。
特亜の場合は、さらにそれに儒教思想を混ぜ込むことで、善悪二元論の善は「絶対的に立場が上の側」が正しい、とする。

だからそこに議論はもともと成り立たず、そこに会話はそもそも存在していない。
まあ中国の場合、打算の部分も大きいのだけど。韓国は完全に感情論だけどさ。

さて。

それでは結局のところ中国にとって尖閣ってなんだったの、って話。

これはもう言い切ってしまえる。外交カードの一枚にすぎな「かった」。
あくまで過去形。現状としてはどこまでこれが人民の暴徒化を推し進めるか分からないが、行き過ぎればこれは中共そのものの崩壊につながりかねないトリガーになってしまっている。

で、これをもって沙耶に石原が尖閣買うとか言い出さなければ中国さんがこんな目に会わなかったんじゃないか!って言うなよ?
正しくは、中華がそんな(ある意味で非常にリスキーな)外交カードを使って、交渉と、そして国内のガス抜きをしようとしたことにあるのだから。

そして何より、そんな事になった最大の大本は南京大虐殺なんだよ。
責任を取るべきは、せいぜい朝日新聞とその取り巻きくらいのもんだ。
こちらも問題を善悪二元に落としこみ、問題のエントロピーを無視して、結果だけを抽出し、事実関係の検証をろくにしないままに問題自体を既成事実化した。

そして、これはある意味ではある程度成功したことは、否定のしようがない。

それは一定の利益を中国にもたらし、日本の内政、とくに教育方面、報道面にたいして一定以上の効果を発揮した。
そのやり方とコツを伝授したのはそも朝日新聞だ。

まあ、そういう意味で加害者は日本って言い方はできるかもしれんが、そんなもん朝日新聞の責を問うべきであって国家の責ではないわ。

これを学習して、行われたのが尖閣諸島領有権問題だ。まあそれ以前に子分の韓国が李承晩ラインを用いて竹島の占拠を実行した、ってのも大きかったし、海底油田の存在も、経済的に大きく遅れてしまっていた中国にとっては多少どんなことをしてでも確保しなければならないリソースだったのも確かだ。

それをもってその行為を正当化するなんて許されないけどね。

そこで、中華はそれを反日の感情論を煽ることで、中共の政治支持基盤の強化とあわせて実行するに至った。
もちろん、その当時はまだ一党独裁ではあるが、外圧としてすでに民主化や人権問題、そして経済的な市場開放の圧力は日毎高まる状況だったんだ。

当初は単に海底油田の採掘権を有耶無耶にして日本に掘らせないためのブロックのために行われた領有権宣言だが、やがて1978年の北京の春、そして1989年の天安門事件を経て、中国共産党は追い込まれてしまう。

この過程に於いて、より悪辣な敵を人民の前に用意することで、なんとか軟着陸を図ったのが、反日政策でもあった。
これは人民の、中共への風当たりを弱め、中共の既得権益を守るとともに、日本という仮想敵をより強固なものにし、尖閣付近での強硬姿勢をアピールすればするほど人民の支持を高められる、まさに夢のような外交カードだった。

何しろ、欠点が何ひとつない。

「日本が反撃しさえしなければ」

そして、中共は竹島問題の推移から、日本の反撃はない、と踏んだ。
だから、今日までこのカードを軟着陸させることもせず、強硬姿勢をとかず、時には潜水艦での領海侵犯などで大きくアピールすることを忘れなかった。
その上で、民主化と経済自由化の一部を受け入れた。

それが中共を脅かす事がないことが明白だったからだ。なにせ、ヤバくなったら日本をスケープゴートにすればよかった。

だから中国も韓国も、日本を殴ってればいいと思っていた。

多分、たまーに活動家が尖閣に上陸するだけ、竹島問題も特にコレ以上軍事的アクションを韓国が取らなければ(たらればしてもしょうがないけど)進展はなかっただろうと思う。

この一連のトリガーを引いたのは、疑いようもなく韓国だ。

五輪でのアピールを皮切りに、言い訳と嘘を重ね、自身の進退がどうにも窮まった時、韓国は国内の火病を抑えるため、かなりドラスティックでセンセーショナルな反日的衝撃を国民に与える必要に追い込まれた。

全部自業自得だけど。
まあ、もっともそれ以前から挑発的な行動によって両国間の関係の冷え込みが厳しくなっていたのは事実だし、経済的困窮はもっと以前からだ。
そういった面の圧力を逃がすためにも、あきひろはかなり大きく出なければ、自身の支持基盤が危うかった。

要するに、あきひろの保身行動が中国を揺さぶったと言っていいかと思う。
まさにバタフライ効果だがw

対韓国についての軟弱姿勢を輿論が叩き始め、まさかの天皇への言及は流石に看過しうるものではなかった。民主自身は看過してもいいと思ってたんだろうけど、それを国民が許さないのは明白だったし、ただでさえ次期選挙の支持率の落ち込みが酷い状況と、そもそも何もしてなくても退陣要求まで出ている現状で、天皇への侮辱までスルーすることが出来なかった。

っていう状況をまったくあきひろが見ないまま、自国内情勢のジャッジだけで強烈な外交カードをいきなり切った。のがトリガーだ。

当然この反発は強烈に発生した。都の尖閣購入の動きはもう少し以前からではあったけれど、民主はなにも無ければ、なあなあのママなんとなく有耶無耶にできると思ってたと思う。
上陸を拒否して、地権者と水面下交渉を続け、都と地権者が合意に至らなければ、なんとなーくなんとなーくで問題を先延ばししようとしていたんだと思う。

しかし、ここに来て竹島、慰安婦で強烈な外交カードを立て続けに切られたことにより、尖閣の安全性に関して、民主は何らかの応策を取らなければならないことに追い込まれる。なので、連鎖的に切ったカードが、尖閣国有化のカードになるわけだ。
ただでさえ、数年前には自衛官による尖閣ビデオの件もあり、ナイーブになっているエリアでもあった。

別に他のカードもあったんじゃねぇの、とは思うよ。この件に関して、民主はソフトランディングを断念し、ハードランディングに舵を切ったのだと、対外的にも打ち出したことになる。
まあ沙耶的には単に民主は馬鹿で他にカードを思いつかなかった&そもそも中韓に水面下で繋げられる外交パイプが無い。ために起きたことだと思ってるけどね。


だいたい都に買わせときゃここまで拡大しなかったのだけは確かだなw
もっとも石原とパイプの無い民主にとって石原に買わせた後どうするか、のビジョンが立てられなかったのだろうけど。

民主の行動は、これまでなあなあと遺憾の意と遺憾の意と遺憾の意で構築されてきた資源の強奪行為も含むいろんなものを、実務レベルの問題から国家レベルの問題に強引に引き上げたように、”世間様からは”見える。
事務方は絶望感凄いんじゃないだろうかw


これは連鎖的に、中国にとっては、「日本が反撃してこなければ」安全だった外交カードを、一転、非常にリスキーで危険なカードに瞬間的に変えてしまった。
これが、南沙諸島やベトナムとの領海問題とか、専有問題とかならまだ良かった。
日本と韓国の領有問題、なんてのが世界で大した問題にされないのと同様。

ところが、中国と日本、しかも問題の海域は中国の太平洋への進出ルートになりうる、となると台湾の安全保障、米国の極東戦略まで効果範囲が及び、世界全体へのチャイナリスクの危険性をこれでもかと言わんばかりに喧伝してくれていることとなった。

まあちょっと前にフランスもやられたけど、ここまでの広域チャイナリスクの表面化はちょっとお目にかかったことがない。

これが結局のところ、経済の自由化を進めてしまった中国にとっては痛手になりかねない。
現時点では外資ありきで成り立つ中国の経済も、チャイナリスクからこれらの引き上げが加速されれば経済的に衰退しかねないし、一度吸ってしまった甘い汁は手放す事はできない。

資本主義の怖いとこだよなぁ。金が戦争を作り、戦争が金を生む。

とは言え、まあ中韓にたいしては1片の同情の余地もないけどね。
いつかは切られる強硬反撃カードを、「無いもの」あるいは「先送り」で問題の喧伝だけ行なってきたツケでしかない。それこそ、数十年分の「別の方向にガス抜きで抜いていた」何か、をまともに喰らうことになりかねない。

まあそうなったらもっかい天安門やるだけだろうけどさ。
どう転ぶにしても、今の中共にこの事態をうまくいなせる技量があるとは思えんので(ていうか中共がそんな器用なことやったなんて記憶もないけど)、最終的には武力でどうにかカタつけるしか無いとは思う。

それが、外に向くか、内に向くかは知らん。

天安門は内部だけの事だったから内にしか向き用がなかったけど、外との関連性に於いて中国が内に向けたことはあまりない。
ていうかベトナムくらいしかないからこっちもアテにはならんけど、先進国家にたいしてベトナム相手と同じ手で行けるかどうかって話はまた別よね。


そして、こういう複雑に込み入って来ている事情や、各国の立場、思考、思想。そしてポリシーを無視って、

「尖閣くらい」とか「偏狭なナショナリズムの発露」とか言えちゃう精神ってのはそれこそがこの事態を作ったって自覚ゼロで事象を単純化して善悪二元論に落としこみ、矮小化した問題の一部だけを見ている偏狭な視野狭窄な思想だなぁと思うに然り。


【平成の元寇】3000隻超のシナ漁船大船団、今日夕方に尖閣諸島に向け侵攻開始!

茂木「うわぁ中国の民度低ー」 ブサヨ「どっかーーーん!!」

中国人 「戦え、戦え!」「戦争すべきだ。小日本は中国のことをなめているんだ」

「デモ隊」乱入、パナソニック工場は再起不能 工場の中国人男性「数万人の失業者が出る、中国人がやったことだ」

国内企業の製品の不買と、外資系の企業の工場への襲撃やボイコットが、全く異なる意味を有していることくらいはせめて理解してくれないかなぁとは思うが、その教育水準こそがチャイナリスクの本質なんだろうなぁ…。

そして、外資が中華からの撤退を加速してしまうと、かなりヘビーな経済的ショックが世界を襲撃するだろうね。やだやだ。

0 thoughts on “まだだ。まだ終わらんよ

  1. そーですねぇ。
    だからこそ平野御大の意趣返しのついったーが、相当怒ってる感をかもしてはいるのですが、どうやっても原作者先生も被害をこうむるのは避けられんでしょうねぇ。

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