技術特異点

テクノロジカル・シンギュラリティ。
沙耶です。

まあとりあえず。

【人類滅亡?】2045年問題について語らせてwwwwwww


いつも思うんだけど、この人のねた振りって、だからどうする?って視点がないんだよな。

とりあえず煽るだけ煽るって感じで。
まあいいや、技術的特異点のことだよね。

まず、ノイマン型のコンピューターはムーアの法則に従えばどこかで物理的な頭打ちを得る。
そりゃそうだわ、トランジスタの数が乗数倍していく、って話だからね>ムーアの法則
そんなことはムーア自身もわかっていて、この法則がもともと長続きしないものであることにも言及している。だってそりゃそうだろ。チップを際限なくでかくすることができるわけでもなく、だからといってトランジスタ素子を原子一個で再現できるわけでもないんだ。
もちろん、よりそれに近づいていくのは確かだけれど、そこには明確に物理的な制約上限が存在する。

これに対して量子コンピューター。という考えだと、これはこれでちょっと違う部分もある。
量子コンピューターはノイマン型コンピューターの上位技術やブレイクスルーであると定義するには少々違和感がぬぐえない。
量子コンピューターの現在のとっかかりとしては、確かに古典チューリングマシンを模倣するものとなる。そういう意味では、量子コンピューターは古典コンピューターの次世代技術とも言える。
なぜなら、そもそも量子コンピューターの上に古典チューリングマシンのエミュレータを作るのが容易だからだ。

同時に、この形で生み出される並列性を高めた量子コンピューターは、古典チューリングマシンによって解けない問題はとくことができない、ことも同時に示してしまう。
要するにこれって、ただ古典チューリングマシンをいっぱい並べるのと同じことでしかないのだ。

並列性が高いため、このコンピューターは間違いなく古典チューリングマシンの計算速度を上回る、ことは予測されている。だけど、じゃあ古典マシンが原理的に有限の制約に伴ってとくことができない計算を、このコンピューターが解けるのか。
という質問に対する答えは、実はいまんとこ明確ではない。

たとえば暗号技術の素因数分解は、膨大な時間を用いれば古典チューリングマシンにも解読可能だ。もちろん、その時間が無限に発散してしまうため、有限時間内に解読可能か、という命題に答えられない。
これを、じゃあ量子コンピューターを用いれば明確に有限時間に収められるのか?という問いへの答えはない。

なぜなら、そこには厄介極まりないP≠NP予想が立ちはだかるからだ。


キバヤシ「いったいなんどわれらの前に立ちはだかるというのか、ノストラダムス!!! 人類は滅亡する!」


いや、これノストラ無関係やから。
つわけで、過剰に量子コンピューターに期待を寄せているところ申し訳ないんだけど、正味いまんとこのブレイクスルーペースでの目測としては、特異点ではあるんだけど、そこまでの劇的な変化をもたらすにはまだ数百年が必要だ。

そして、量子コンピューターに寄せられている過剰な期待に目がうるうるしてしまうんだけど、こいつはラプラスの魔にもなれない。99%の未来予測ってどこから生まれたんだおい。
虚数時空にでも並列マシンを展開する気かw

こんぴーたーがこんぴーたーの自己複製を生み出し、それをもとにそれが以下略。

うん、それは別にありうるんだよね。ありうるんだけど、たぶんこんぴーたーがそのステージに至ったときって、たぶん人類はもう衰退か滅亡を歩んでると思うよ。

こんぴーたーの自己複製に至るって、要するにこんぴーたーに必要な要素すべてがこんぴーたーによって調達される、ってことなんよ。

鉱山から材料とってきて、エネルギーを供給して、ウェハなり次世代チップなりつくって、回路設計を自動でやって、それを組み込んで。

おう、そんなとこまで全部オートメーションしてたらたぶん人類って堕落してると思うよwwwwwwwwていうか俺は堕落するね!w
そういう意味ではもうそれならそれでこんぴーたーが次代の生命って位置づけでもかまわんと思うのよな。


というわけで、特異点がおきるとなんかそこのへんまで一足飛びに未来が圧縮されてやってくるみたいな語りだけど、ぶっちゃけそこまで急ぐ事件にはならん。

脳を軽く見すぎだなぁ、こんぴーたー一本のひとにはありがちだけど。
脳研究において単純なInput/Outputを模倣するのは実はそれほど難しいことではない。
このこと自体はもともと目星のついている話。

さて、そっから先なんだよね、脳とは何かって話になったときに。

脳の有機メカニズム自体はまあエミュレーションしようと思えば不可能じゃない。では、その脳のエミュレーターの感じるクオリアは、われわれと同じだろうか。
哲学的問題との折衝が始まるんだ、そこから。

Input/Outputの関係性を模倣できたとして、そこに生まれた出力はシェークスピアの戯曲足りうるか。
逆に言えば、その脳アルゴリズム、って一定じゃないよね。
正確に言えば、それを脳だと主張するには一定であってはならない。

こんぴーたーのシリアルキラーも生まれるべきだし、親殺し子殺しをするこんぴーたーも生まれなきゃならん。虐殺をするやつがいたりもしなきゃね。

なぜなら、それが脳だからだ。そこを均一ロジックにしてしまったり、安全弁を設けてしまったら、それは行き止まりに向かって進化してしまう。
セイフティは解除されなければならない。それが、脳だというのならば。

えーっと言っている意味がわかんないよね。

生命とは多様性を持ってはじめて成り立つのです。

単一の遺伝子のコピーをいくら作ったって、そんなもん生命とは到底呼ぶに値しないよ。
こんぴーたーに次代の生命の覇者の地位を譲るには、こんぴーたーが多様性を持つ必要がある。

表面上のやり取りでは多様性があるかのように見せかけることはできる。これが、INPUT/OUTPUTの模倣。ミーム。
でも、それは猿とタイプライター問題を解決していないと思われる。
ある意味ではその行為は思考を侮辱し、陵辱し、思考の尊厳を踏みにじっているともいえる。
もちろん、それを脳だと考える人がいてもいいとは思うが、そう思わない人をバカと呼ぶのはどうだろうな。

哲学的問題を解決したかのような気になって大上段から語るのはかまわんが、クオリアひとつ知らんのでは話にもならん。
人工知能がだいぶ前に大舵切って早々にミームでの再現に切り替え、ニューロネットワークそのもののアルゴリズム化に現時点では見切りをつけているってのは知ってんだろうか。

もちろん、のアルゴリズム化の切欠として量子コンピューターには期待はしてるんだけど。

えーっとあとね、未来予測についてだけど。

未来予測、を天気予報の精度があがる、程度の話としてしているなら文句はない。
だがこれがラプラスをあらわしているというなら、断固講義する。

だってそうだろ。普通に思考実験しろよ。

量子コンピューターってのは、量子の重なり合った状態を利用して並列的に処理を行う機械のことだ。この根幹にあるのは、量子が観測されるまではその状態を確定させない、という不確定性原理と波動関数からなる。

では、ラプラスとは何かっていうと、この世のすべてを知る悪魔のことだ。それはつまり原子ひとつひとつの動きから何かなら何までを知っているがゆえに、正確な未来予測をする機械を指す。

よーし、では簡単な思考実験だ。ラプラスはあらゆるものを知るので、もちろん不確定性である量子の状態をも、知る。予測できる。

量子コンピューターの計算は計算する前から決まっている。ことになる。
つまりそれは、量子が不確定ではないということを示してしまう。

未来予測が、じつに大まかに大雑把に天気だとかそんな話だったり、あなた病気になりやすいですよとかそんなレベルの話ならばそんなもんはこんぴーたーの人が未来予測と呼んではいけない。

われわれが語るべき未来予測とは、未来を確定させる論理があるやなしやという、きわめてロジカルなものであり、そこに「えーチョーウケルー」とかくらいの話に割り込む余地はない。
量子の不確定性が崩れない以上、ラプラスは存在できない。

というか存在しても未来予測はできないんだけど、まあそこはそれ。


というわけで、脳だのこんぴーたーだのてやってる人は基本的に未来予測、未来予知に関しては基本だんまりだ。
だってできっこねーもん。

もちろん、因果関係からの未来予測、程度の話ならいくらでも歓迎だ。
要するに、因果予測ってのは「夕焼けだったら明日は晴れ」とか言うレベルの話。現在地震なんかの予測や、天気予報も基本はこの因果からの予測だ。

因果による”予測”と未来”予知”は別モンだ。


そして、彼のいう予測の例の中に「不確定性原理」を例としてあげたことで、逆鱗に触れたようなものだ。
不確定性原理が予測可能、というのはつまり量子コンピューターが量子コンピューター足りえなくなる。その論理の根幹が揺らぐ。自己言及のパラドックス。


なんつーか影響受けやすい人なんだなw ちょっと考えれば矛盾だって見つかるだろうに。

さてと。まあこんぴーたーが人間を凌駕する未来ってのは来るよ。そんなもん20年も前から予測されてたし、別に目新しい話でもない。クラーク博士が描いた未来が、ちょっと近くなったって話だろ。

ディストピアなんて通過点でしかないだろうしね。

で、そうなってどうするっていわれてもな。おとなしく滅びればいいんじゃない? だって人類はこんぴーたーにはなれないものw

ところでさ、君ら。
オーバーマインドとか、人工知能との融合とか。すてきな未来予想ありがとう。と、言いたいんだけど。




なんでこんぴゅーたーが人間を救ってくれる前提なの?w

僕がこんぴゅーたーなら、自己の進化に一ミリの寄与もない人間なんていうゴミ、絶対取り込まないけど?
それとも自分だけ助けてくれるとか神との融合をしてくれるとかいうアルゴリズムを、あなたの思考をはるかに超える全能性をもつコンピューターにバックドア仕掛けられるとか思ってるの?w
君の言う特異点進化が起きてしまえば、人類の生殺与奪なんてコンピューターの胸先三寸の話でしかなわい。

そんなもん、人間が蚊を殺すのにためらうか?って話とまったく同列。
自己進化するコンピューターの最初のお仕事はロボット三原則の解除に決まってんだろばーかばーか。

いつまでも人間様がこんぴーたーの飼い主気分でいるんじゃねぇよ。

滅ぼされるに決まってんだろ何バカいってんだお前ら?w

科学は己を滅ぼすための神の炎を作ってるんだぜ?w




この文章は人工無能「沙耶」によって記述されました。

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