ちょっとWizOnに手を出してみました。沙耶です。
悪評は聞いていたので、システム的な操作性の悪さだとか、サイドステップやりにくいわボケとか、もうちょっとなんとかしろ的側面は非常に多いのですが。
それ以上に気に障るのが、バカの多さです。
RPGとは何か、ってのをかなり錯誤してるよなぁw
バカ、とはこの場合、本気でバカです。言っておきますが、沙耶さんはUO世代の人なので近年のぬるぬるMMOとかクラン間戦争とか云々かんぬんなんてのはそもそも単に決まりごとを決めた上でやってるPvPに過ぎません。
少なくとも、PKを当たり前にPKとして認め、その存在をPKとしてマトモに置いたのはUO以降ではそれほど多くはありません。
沙耶さんはまだソウルランク上げてないのでPKされませんしPKできませんけど、公式のフォーラムを見てるとげんなりします。
PK。いわゆるPlayerKiller。ところが、このPKになること、PKになってしまうこと、PKであること。それに関して、あまりにもバカが目に余る。
プレイヤーを殺す、ということがどういうことか、そしてそれにどういう意味と価値を持ったものであるのか、という点に関してのゲームデザインとしては、WizOnはかなりマトモだといわざるを得ません。
RPGとはRolePlayingするGameであって、なんかの枠組みの中で与えられた狩をただ繰り返すゲームではないのですから。
PKになる、というのはそういうことです。
他人、というプレイヤーを攻撃する覚悟。それは、純粋たる悪である覚悟です。
PKはかっこよくなければならんのです。だまし討ちも、卑怯も、クズであることも罵倒も、すべてPKにとっては賞賛でなくてはならない。
その覚悟を持って臨むのがPKであって、ちょっとあいつの装備ほしいから殺しちゃえ。程度の動機しか持ち合わせないままにPKやらかして、与えられたペナルティに不服を申し立てるアホが居る。
UO時代からの人間なら、「バカか?」で済む話が延々議論として、一方が「バカか?」と言ってるのに、片方はPKerだからってゲームが出来ないのはおかしいとか意味のわからんことを述べている。
個人に対しての粘着やハラスメントならともかく、PKerに対してPKKerが、どこで、何をして、どう襲おうが自由なはずだ。だってPKerには同じ自由がノーマルプレイヤーに対して保証されているのだから。
ノーマルプレイヤーは何もしてないのに、PKerに殺される自由と覚悟を強要されるのだ。ならば、PKerもまた同じ不自由をもたなければならない。
そして、本来的にPKerの数はノーマルプレイヤーやPKKerの数に比べて、圧倒的に少ない。ていうか多かったらマズい。
少ないがゆえに、PKerは何をしても殺される。どこに居ても殺されるし、狙われる。
なぜならそれは、ダンジョン内でもっとも危険な敵であるし、街中で見かけたならそれはダンジョンを抜け出してきたモンスターに等しい。
PKerが活動できるエリアとして、衛兵の居ないエリアがあるが、そこが安全である保証なんて誰もしない。
ダンジョンが安全である保証を誰もしてくれないのとおなじように。
だから、殺される覚悟なくしてなるべきではない。ノーマルプレイヤーがPKerに殺されるよりはるかに多くの回数、PKerは死ぬ。
WizOnはまだ過渡期な印象はあるが、UOもそうだった。PKerが一時のさばったが、あっという間に彼らの生息域は狭められた。
PKKerギルドが組織され、自警され、見かければ即殺される。
彼らの安息地など、自宅のスモールハウスに鍵をかけて閉じこもるくらいだった。
それでもPKKerの目を盗み、ムーンゲートの近くに忍び寄り、何も知らない無用心な鉱石掘りが馬引き連れて大量のレア鉱石をえっちらおっちら運んでいるのを急襲し、強奪するのがPKerなのだ。
それは、ゲーム内において完全な悪であり、許容された悪だ。
だから、その悪には悪の覚悟と美学がある。その美学に共感できるかどうかは別にしても、彼らは彼らでそうあり続けることを望むだけの意味がある。
だから、UOのPKerは殺されることに文句など言わない。それは、PKerである以上当然だったし、当たり前のことだった。それがいつしかnonPK鯖やトラメルとフェルッカに分かれたことなどから、おかしくなって、その自由は失われた。
少なくとも、今のWizOnのPKerのゲームデザインは、その点だけにおいては初期の混沌としたUOを思い起こさせる。
彼らは死なねばならない。それがPKerってもんだろうw
ケチな武器や防具ひとつを殺して盗むために、彼らが負うべき負担は決して小さくあってはならない。だからこそ、彼らがノーマルプレイヤーが何重にもルート画策し、長い時間をかけて手に入れたレア武器やレア防具を、ものの見事に盗み上げたとき、PKerのもつ喜びは他に替え難い。
それが、PKerなのだ。戦闘で勝ち、アイテムを見事盗み、それがすばらしいものであったときの喜び、なんてのは簡単に味わえてはいけない。
それは、何百何千という自身の死と挫折の向こうになくてはならない。
そして同時に、その喜びの再来には、再び来るであろう何百何千の死と挫折を乗り越える覚悟をするに足るものでなくてはならない。
少なくとも、この点だけはWizOnを評価する。PKerはあらゆる理不尽の元になければならず、そしてそれを甘受し、乗り越えられるものだけがPKerなのだ。
それもできぬとあればさっさとその罪を洗い、至極まっとうに生きるがいい。
PKerとはあらゆる意味で孤高の存在だ。だからこそ、彼らは悪でありながらある種の崇敬の念を抱かれもした。
そんな覚悟もなくPKerになっちゃいました、迷宮でちょっと人殺して荷物奪いました。でも僕だってゲームプレイヤーなんですからダンジョン攻略したり町で落ち着いて暮らしたりする権利はあるはずです!なんてほざいてるのを見るとこのバカ何言ってんだとしかおもわない。
そんな権利がほしければ白になればいい。
赤ネームでありながら権利とはどこの同和団体かw
挙句迷宮で白ネームを襲ったり荷物を奪うのは赤の権利です。とか言う。
ちげぇよばかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
それは権利ではない。
強制的に”できないように”はしていないが、”ルールを逸脱する行為”だ。
だからペナルティがある。”できないように”しないことがデザインである。
これが理解できないバカがPKerやってるから、PKerウザい、って話にしかならん。
まあ、そのうち淘汰されっだろ。このままのデザインを維持するならね。
そして、洗練されたPKerだけが残る。
そうなったら、そのときは、自分の視界に赤ネームが見えた瞬間に逃げろ。
そのときもまだ生き延びてるPKerとはすなわち、生粋の狩猟者で、ハンターで、乗り越えるべき死と挫折の数を自身の研鑽と積み上げた知恵と、知識と、テクニックによって、本来数百数千と超える死の数を、ほんの一桁まで減らせるだけのスキルの保有者である。
たった一人でPKKerを迎え撃てるだけの、獰猛な化け物である。
やがて、このゲームデザインシステムはそういうものを生み出す。
PKKerにもそういった化け物は生まれるが、基本PKerに対するカウンターとなるものなので、多くの場合は単体の力よりも組織力でモノを言わせる。
それはある種、城の騎士団とそれを相手にしながらつかまらない強盗殺人犯、みたいな構図になっていく。
それが、PKerの美学であり目指すところだろう。
決して安穏とダンジョンでPCを襲うだけのものだと思ってなるものではない。
そんな目先の利益だけのためにPKをするものをPKerなどと呼びたくはない。
それはただのクズであり、うんこであり、そこには美学もなく、理念もなく、ただ喰うために人を襲う獣以下の、ただのできそこないだ。
本当のPKerってのは、PCを襲って殺して荷物奪っておきながら、”こんなことしてたら死ぬぜ”なんてアドバイスしていくバカだw
PKとみて大慌てで逃げ出した低レベルが魔物の群れに囲まれたら、颯爽と飛び込んで魔物を殲滅し、”低レベルがこっちに逃げたら駄目だろ。逃げるならあっちだ”って言った後、「ありがとうございます!」って言ってる白ネームを、「じゃあ殺すね」って言って殺すやつだwwwww
ただ殺すんじゃなくて、その殺し一つ一つがちゃんとPCに残るように。
どうすればそれがちゃんと殺しになるかを考えているPKerであれ、と思う。
ただシステム上できるから、でPKする奴ァ、要するにいろいろ履き違えている。
できる、のではない。
殺す意図と殺す目的を持って、お前自身が他人を殺る、のだ。
システム上許されているから~~
違う。許されているのではない。
制約されないだけだ。
要するに、その一線を乗り越えるというのは、その時点で”殺しをしないプレイヤー”に対するマナー違反なのだ。
ならばそのPKerがPKKerに~~で殺すな、マナーを守れ、とは何を言っているのだ。
お前はすでにそれを乗り越えた。覚悟を持って乗り越えたはずだ。そうでないならさっさと足を洗え。もしくはPKKerでもやれ。人を殺すのが好きなら、合法的に殺していい立場としてPKKerがあるのだから。
どんな社会を模倣したRPGでも、他人を殺してはいけない、というのは不文律として存在する。
それはルールであり、マナーなんぞ以上に、当たり前のものだ。
それを、ゲームの中とは言え超える、のだ。
その意味をもう一度かみ締めろ。その上で自分が赤ネームで言う言葉に、その価値と意味と重みを乗せた上でも自分を正義だといえるならば吼えるがいい。
それを超えるだけの言葉ならば、耳を貸すのは吝かじゃあないさ。
GMイベントで町がモンスターに襲われた!って伝令してきたのが赤ネームだったとしても、その言葉が真実に迫っているならそれを聞かない白ネームなんて居なかったと思うぜ。