おそかれはやかれ

いつかはデジタルデータの販売である以上来てしまうことだとわかってなかったのですか。

新型PSP発表で小売店が激怒 「私達「お店」はもういらないって事?」  …ってまあ、正直いらない件

沙耶です。おはようごぜーます。PSPGoがそれほど売れそうには思えませんけどね。


いろいろ書いてみたがざっくり消して書き直し。

こんなの読んだから。

小売り側の言い分。
さてと。

まずPSP売って5円ってまあそりゃお前らが勝手に自分の利益分削って安くしてるんだから知ったことかと。高いとこでも買う人は買うし、買わない人は買いません。過当競争を近隣店舗と勝手にやってることを他人のせいにするんじゃない。
そうしないと売れないんです、ってしりませんよそんなこと。地域カルテルでも結んで定価販売同盟でも組めよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

”その値段でしか買えない”状況になって、それでも欲しけりゃ買うし。
”それ以上に安い価格で出してる”店があるならそっちで買うし。

安い価格で出してるのはそれができる状況を作り上げたからできてる、ってのが普通の企業。
なんも考えずに自分の利益をケズって売ればそりゃ儲け減るだろ。知ったことじゃねぇよそんなことwwwww

あと中古販売を必死で正当だと主張しています。
たしかに法的には問題ない、となりましたね。ですから合法的にツブしにかかっただけです。
君らが法律を盾にしたから、メーカー側も法の元で正しくツブしに来ただけでしょう。

アクティベーションやオンライン認証なんかもその端緒だったことに気がついてなかったんですか。

そもそも、amazonなんかのおかげで町の小さなお店は軒並み駆逐されてるじゃないですか。
書店がどんどんつぶれて行って大型店舗の大量仕入れなどの仕組みを持ってるとこだけが生き残っていく、その構図をいままで「ぼくちん関係ないしー」って見てたのがアレでしょ。
まあPSPGoはamazonにも喧嘩売ってますけど、別にamazon的にはどーでもいいでしょ、商品点数がものすごいことになってるんだから。

パッケージ販売のパッケージをインフラが代替すること自体は、何年も前から予測可能なことであって、それに何ら手を打ってこなかったのを棚にあげんな。

まあこの方の場合途中からコメント指摘に真摯に応えていらっしゃるので敢えてひどく突っ込む気はないですが。

メーカーは先行投資で製品を作ります。これは農家だろーが漁師だろうが一緒です。
先行投資、ということは先にカネ使って売るものを作るわけです。魚を獲ってくるわけです。米を作るわけです。

この時点で”まずメーカーは赤字”であることを小売はどう思ってるんでしょうか。

メーカーが出荷して小売に売りつければメーカーは利益確定、って当たり前でしょwwwwwwwwwwww
ここが当たり前じゃないのは、極めて例外的な書籍などの再販制度に限られています。
魚だろうと米だろうと漁協でセリにかけて小売に売ったら利益確定、米もJAに収めて利益確定でしょw

その米をどう売るかなんて本来メーカーの知ることじゃないんですよ。
ですから、メーカーへの小売りからの発注量が減れば、先行投資が回収できないんだから赤になるし、上回れば黒でしょ。

小売単位になることで、各小売が1個売れ残りをだしていたとすれば、小売すっとばしてユーザー発注であるDL販売になると、メーカーの売上は下がります。これはルートを一本化することによる効率化によるロスの集約が行われるからですね。

流通小売、というのはこの負債の分散システムとも言えます。同時に、利益の分散システムでもあるわけです。


んで、まあ小売が一本売る毎にいくばくかの利益を得る。わけですが、集約して一本化した場合、この上乗せ分の利益もメーカーに集約されます。
要は、メーカーにきっちり作るもののの責任を問う、という形態になるわけです。

メーカーはより真摯にユーザーに向きあう必要性こそ出てきますが、その分ユーザーに選ばれた場合の利益は全国の小売が捲き上げてた上乗せ分をすべて集約してメーカーへ回収されます。

沙耶は、すくなくとも直接的にメーカーを選別できる、という意味でDL販売は決して悪いものだと思っていません。
余分に500円も小売に払うくらいなら、好きなメーカーにその分も払いたい、と思います。


だって、ゲームを作ってくれたのはメーカーであって小売りではないでしょう?
ユーザーにとって”必要”なのはメーカーであって小売りではないんですよ?

DL販売がまだ時流ではない、とか言ってますが、それはもうユーザーのリテラシーのレベルのはなしでしかないですよね。

すべての人にネット接続環境があるわけではない、ってんならそこはある種のビジネスチャンスですよね、たぶんすごく短期間ですけど。
文句を言うんじゃなくて、気づいてるならそこは付け入る場所じゃないんですか。

そこに付け入らない、ってのは先行投資しないってことなんですから、儲からなくて文句言える立場にはないと思います。
あるいは付け入らない、ってのはそれが儲けになるビジネスとして成立しえない、と気づいているからですね。それは、つまり、時流が満ちているってことですよね。
ごくごく少数の、切り捨てていいレベルの人数だけがリテラシーに追従できていない、が、それは救済しようとするとビジネスとして成立しない。

だからUMDを、というのはビジネスになりえない人数を救済するための赤字をメーカーにかぶれ、と言っているのと何が違うでしょうか。


DL販売はソフトウェアメーカーにとっては、ある意味では怖い、そしてある意味ではとても歓迎できる仕組みでしょう。
多少安くしても一本あたりの利益は少なくとも伸びますし、これまで中古販売によって失った分の利益を多少なりとも呼び戻す可能性がある。もちろん、中古だったから買ったけど、って人は来ないでしょうけどね。
やりたいけど中古待ち、の人を呼び込む誘い水にはなり得ますよね。

DL販売なら割と簡単に販売価格を動かせますしね。

では、怖い、というのは。ユーザーからの直接選別を受ける、ということと、先行投資の回収予定が現金として見えにくい、というのはあるでしょう。
前者はユーザーをメーカーがどうとらえているのか、というのが明確に伝わってしまいますから、自身の挙動に襟を正す必要があるなぁというのは感じてるんじゃないかな。ユーザーは割と敏感に反応しますしね。
一方で、捕まえたユーザーからは上手く動けば一本あたりの利益は現状以上に引き出せる可能性もありますけどね。

また、現金がみえない、ってのはキャッシュフローの関係でどうしても怖い。このあたりは企業の現時点のキャッシュフローと経営の健全性、自己資本比率も含めてのシビアな見直しがいるかもしれません。


さてさて、TAKERUもデジキューブも潰えましたし、ディスクシステムの書き換えも駄目でした。
いずれも、DL販売の形態ですが、それらは物理的なパッケージに依存していました。

物理的ではない、概念的パッケージである“インフラ”によってパッケージングされたDL販売は、どうでしょうね。
今回のPSPGoはあくまで先鞭、テストケースのための機体だとみています。
DL販売の問題点やユーザーによる選別効果、価格と利益のバランスの見通し、ユーザーリテラシーの程度の模索。

本当の狙いはPSP2かな、やっぱ。PS3のPS Storeもそうですし、WiiもX箱もその辺は動いていますよね。

先行で動いてデファクトスタンダードを確定させることができるか。

でもPSPGoはいらねぇやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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