遅れまくり

遅れまくり、ついに予定を6ヶ月もオーバーしたアレがようやくリリース。

9/10リリース予定、とCEOが明かしていたにも関わらず、まったくその予定を信じていなかった沙耶です。


Opteron “Barcelona”コア。
AMD初の4CoreデザインからなるワンダイのマルチコアCPU、そのプレスリリースです。
一応AM2ソケで対応できることになっているはずですが、どうなることやら。

Intelの4CoreであるXeon E5300(Quad Core)に遅れること9か月あまり。
爆発的な性能差でもないといかんともしがたい遅れですね。すでにサーバプラットフォームではE5300(Quad)は選択肢としてかなり受け入れられている状況にあり、x86-64アーキテクチャでの盛り返しはなかなか難しそうですが。

あとは値段ですね。

E5300でのインテルの戦略はかつてのDual Core Pentiumの仕組みと全く同じです。
あの時取った戦略は、まずシングルコアを二個貼り付けて、DualCoreってことにして売り出し、後々ワンダイのパッケージング製品を出す。
Xeon E5300も同じで、ワンダイのDualCoreパッケージを二個貼り付けて、QuadCoreということにしています。

一方、AMDはこれに対し、初めからワンダイでの設計に着手しました。これは開発リソースの問題も大きいとは思います。
インテルと見比べれば、AMDのリソース不足は明らかですから。
技術的にはワンダイのQuad Coreデザインは非常に難しいと思います。もともとシンプルな構成のRISCなどではよくある設計ですが、複雑な分岐予測を行い、きわめて深いパイプラインと多数の命令セットを備えるCISCでのデザインは別モノですしね。

技術的な問題をクリアしたということで、ようやく日の目を見そうなBarcelonaですが、残念ながら性能はそれほどずば抜けている感じはなさそうです。
整数演算でタイ、もしくは若干低速。逆に、浮動小数点演算ではE5300を上回るとみられています。

さてさて、実物のリリースまであと一か月。
そろそろメインマシンが虫の息になりつつあるうちでも、買い換えを検討したいとこではあるのですが、Opteronの初物で痛かったのですこし様子見ですかねー。
その前に嫁にノートPCを一台与えてやりたいとこではあるのですが。

すでに11月にはコードネーム”Penryn”のリリースを控えるIntel。
こちらは相変わらずの貼り合わせですが45nmプロセスルールで製造されたもの。
劣勢に追い込まれたAMD、またかつてのようにIntel一極支配による高値安定の時代が幕あけるのでしょうか。
ぶっちゃけコンシューマー向けのAthlon 64 X2なんていくら売れてもロクにうま味ないですし、市場的にバカでかい大規模システムにどこまで食い込んでいけるのか。

沙耶はどちらかというとAMD応援派なのですけどねぇ…現況を見る限り劣勢は明らかではあります。
もーちょっとがんばれよ、AMDwwwwww

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