密教密教

神道はちょくちょく書いてるから、たまには仏教のことでも書いてやろう。

密教。神秘主義の行き過ぎた仏教。というときっと高野山あたりから刺客が飛んでくるので言えない。
沙耶さんです。

漫画のタネにはよくなってますよね、高野山wwwww
比叡山がネタにされることは少ないけどねwwwwwww


密教の根源となると、インドまでさかのぼらねばなりません。密教がなぜ神秘主義なのか、仏教と言えるのかどうか、なんて議論があるのはなぜなのか。

それは、密教の根源に立ち返らないといけないからです。

インドに起きた仏教でしたが、インドではこの仏教、というものは次第に廃れていくのです。
代わって隆盛を極めたのが、現在でも北部を中心にインドの多数の地域で信仰されている、ヒンドゥー教でした。

ラーマーヤナを聖典、ブッダすらも主神の一つの姿に過ぎないと解き、善と悪という対立構図を描いたヒンドゥーはそのわかりやすさ、神々の人間臭い魅力的な土着信仰に近い、どちらかといえば原始宗教に近いものでしたが、その聖典や神話の高い物語性、わかりやすさ、そして魅惑的なキャラクターが所せましと暴れまわる活劇、果ては宇宙創造と滅亡のサイクルまでをも含む壮大さから次第に多くの信者を獲得していきます。

ヒンドゥー教はもとはバラモン教が土着信仰を取り込んで生まれたもので、その原型の成立は仏教よりも古く、それゆえにゾロアスターやギリシャ神話などにも近い、原始的な姿を色濃く残します。
バラモン、と言えばカースト制度で出てきましたね。覚えていますか? 忘れたやつは世界史の教科書でも引っ張り出してこい。
なお、インドのアーリア人が現在のヨーロッパ系民族の祖であり、白人の原形です。きっと連中の白人至上主義はこのときのカースト意識が今も染色体に刻まれているに違いない、とか適当ぶっこいてみるwwwww
実際はメソポタミアに生まれたのがアーリア人で、インド方面に流れたインド系アーリア人とイラン方面に流れたイラン・アーリアに分かれ、さらにイラン・アーリアが北上して現在のヨーロッパの源流となっています。インダス文明はすでに滅び、この地に栄えていたドラヴィダ系民族は現南インド中心に住んでいる人々だといわれています。

さて、仏教はこのヒンドゥーの広まりによって次第に駆逐されていきます。そこで、仏教が講じたのが、バラモン同様にこのヒンドゥーを仏教にとりこんで、民間の支持を得ようとしたものです。
そして、これが密教の源流とも言えるものとなりました。

密教に攻撃性が強いのも、そう言った部分から始まっているといってかまいません。

しかし、インド密教はヒンドゥーを押し返すことはなく、そのまま廃れていきます。そして、この流れを受けて起きたのがチベット仏教です。チベットは中国で言えば崑崙、すなわち神の座でもありました。その地域が成立させたのが、インド密教の流れを汲むチベット仏教だったわけです。

チベット仏教は、それゆえに最も源流の密教に近いとも言えます。

一方で表の仏教である顕教(密教の対義語です)は二つの流れに分かれます。小乗の教えを旨として、東南アジアに広がる小乗仏教。そして、中国へと広まった衆生を広く救うとする大乗仏教の流れ。
もちろん、チベット仏教もまた中国に伝わり、中国密教として顕教とは異なる、もうひとつの真理を伝える秘密教として中国に根付きます。

これが、日本に持ち帰られた密教の原点に当たります。

そして、密教を語る上では必ず登場するのはこの二人。
空海、つまり弘法大師と最澄の二人です。

はじめに日本に仏教を持ちこんだのは、飛鳥時代までさかのぼります。が、ここではその辺はスッ飛ばします。覚えておくといいのは、蘇我氏と厩戸皇子は、宗教的には両者とも仏教サイドで、むしろ中臣の祖先は仏教否定派、つまり神道派なわけです。
これが大化の改新の根っこになります。厩戸皇子が蘇我馬子につき、中臣を打ち負かしたため、蘇我氏は天皇の側近として大きな権力を握り、厩戸の死後、専横を繰り広げ、天皇を蔑にするのです。
そして、これに対し中大兄皇子とともにたったのがかつて一回ぼてくり回された恨みつらみてんこもりの中臣氏、つまり後の藤原氏でございます。
本当は仏教もぼてくりまわしたかったんでしょうが、流石にもう広まっちゃってるし、もともと厩戸皇子も推し進めていたし、ってことで仏教は容認されますが。

以上、日本書記より。

さて。やがて日本から仏教の本場(ていうか天竺まで行くのは無理があるし)である中国へ、仏教の僧を留学させて教えを学んでくるようになります。この辺は朝廷もガッツリ噛んでいます。

そして中国に渡り、学んで帰って来たのが先の空海と最澄でした。

最澄は中国の中で最も古い系列に当たる天台宗に学び、それを持ち帰ります。当時日本に入ってきていた仏教は、天台宗よりもあとに発足した宗派で、源流ともいえる根本的な宗派とは言い難かったため、その根本的な教えを学ぶこと、持ち帰ることは重要なことでした。

また、中国天台宗発足時にはまだ存在していなかった密教が最新の仏教経典として中国に入ってきていました。最澄は天台宗に加えこの密教を結合させ、一大体系化を図ろうとこの中国密教も学び、これらを日本に持ち帰り、天台宗を立ち上げます。
最澄の天台宗は、顕教を元としながらも、禅宗や密教をも含む体系でした。

これが、比叡山延暦寺の始まりです。

しかし翌年、空海が帰国します。

当時最新である中国密教を完全にどっぷり学んできた空海は高野山にて真言宗を開きます。
最澄は、この空海の密教を目にし、自身の学んだ密教がほんの一部でしかなかったことに気づかされます。

そこで、最澄は潔く自らの密教への知識の浅さを認め、空海に師事することとなります。


しばらくはこの交流は続き、天台宗もまた密教への理解を深めていきました。


何が原因かは諸説あります。弟子が空海に取られたとか、空海が本を貸してくれなかったとか、なんか割とどうでもいいような気もしますが、とにかく、最澄と空海はあるときを境に袂を分かちます。

このため、天台宗の包括する天台密教は密教のすべてを内包してはいません。もっとも、後に弟子が中国に渡り、密教を学んできますから、天台宗もそれで一つの完成を見たというところでしょう。
一方、空海は密教こそが顕教すべてを内包し、最上位にある教えである、と定義しました。

こうして、日本の密教の原点は二つ、生まれたのです。
天台宗密教を台密。真言密教は京都東寺を根本道場としていたため、東密と呼ばれました。

東密は空海開祖とあってその伝説には暇がありません。四国の遍路も空海の修行経路をもとにしていますし、日本全国から弘法大師の伝説を引っ張ってくれば本が何冊できるかわかったものではありません。

一方の台密の有名人とは誰か、というと、最澄は完成を見ていませんし、そっから先、となるとずーーーーーーーーーーーっと先になりますが。

江戸の開祖。徳川家康のブレーン。霊的守護江戸。四神相応の地。

そう、ここまで書けばわかりますね。怪僧ラスプーチンです。
やめて!石を投げないで!

そうです。かの怪僧、慈眼大師、すなわち、南光坊天海。彼こそ、天台密教を学んだ、台密の有名人。
このように、密教の秘儀となるといずれもみょーにあやしい噂となんともキナ臭い話がついて回ります。
だいたいが四神相応なんてのは風水ですし、寺院を結んでできる五芒星なんてドーマンセーマンじゃないですか。おもいっくそ陰陽道です。むしろ密教だというなら要所要所に即身仏を埋めて回りました、とかの方がありそうです。

また、密教は日本の土着信仰との結び付きを強めました。
修験道は元来山岳信仰をベースとしたものでしたが、密教の発足とともに両者は歩み寄り、互いの神秘主義の部分においての融合を強くしました。
たとえば、九字などは密教僧も用いますが、これ自体は中国の仙道の書を元にしたものであり、仏教とは言い難いです。

なお、悪名高き高野聖は一応高野山の出ってことになっていますが、どっちかってーと浄土宗に近いです。

天台宗はほとんど分派を持ちませんが、真言宗はアホほど分かれており、そもそも何が何やらもうわけがわかりません。なんせ元が密教至上ですから「ひ・み・つ♪」っていっときゃどうにかなると思ってるのかとにかく分派が多くて辟易します。真言密教自体は嫌いじゃないんですが、こう分裂するんじゃ信仰もくそもあったもんじゃない気はしますね。

日本に伝わったこれらの密教は俗に中期と呼ばれる密教です。インドではこのあと後期密教と呼ばれる密教が興っており、こちらはもうひとつ、別の形への変化を遂げていきます。
それが、ヨーガ。瞑想の一形態でもありますが、後期密教は性との結び付きも強め、性的快楽を否定しません。それゆえに、中国にはこの後期密教は入ってくることはなく、もちろん日本にもほとんど伝わりませんでした。

チャクラだとか、プラーナ、クンダリーニといった要素は禅や仏教においての概念ですが、それに至る手法として性交を伴う教えを持つのは後期密教に絞られます。タントラ、シャクティといった言葉が出てくるようならそれは明らかに後期密教のもので、日本にはほとんど伝わってはいない密教の流れです。
エロ僧侶が出てきたり、セックスするのが上のステージに上がること、とか言い出すボーズはこの後期密教系に当たります。もっとも流石になんか違うんじゃねーかって思い始めてヨーガになっていったわけだがwwwwww


さて、日本はそもそも自身が洗礼でも受けてクリスチャンです、とか重篤な神道信仰に傾倒していますとか言い出さない限り、ほとんどの人が仏教徒です。
それは、意識しないレベルでの生活への融合という形で為された、ある意味では本来的な信仰の形とも言えるのではないかと思います。
自身の系列を知ることも大事ですが、そもそも~~しなきゃいけない、なんてのは宗教なんですかね?

私は日常生活に溶け込んでいる行為そのものこそが宗教であると思ってる人なので、そもそもそういうもんはひどく違和感があるのですが。

ごはんの前にいただきます、って手を合わせる。

立派な宗教ですよこれ? でも~~しなさい、ってやるんじゃなくて、そうするのが当たり前、ですよね?
ま、たまにやりもしない人もいるかもですが。

これこそが本当の意味での信心だと思いますけども。
そう言う意味で自然に溶け込んでて、お盆には盆踊りに行ってみたり、海で泳ぐのを控えたり、ちょっとお墓参りでも行くか、って思っちゃったりするのはすごく自然な信仰だと思うのですよ。自然と「あー~~しなきゃー」って思えちゃうのは立派すぎる信仰だと思えてならんのですよね。

別にあーお布施しなきゃーって心から思ってんならやりゃいいですが。
犬作の本買わなきゃーって心から思ってんの何人いるんだよっておもわんでもないwwwww

元、本屋としてあれ売ってたけどさぁ。現場行って、売って。
読んでるよ、って人ロクにいねーんだぜ? バカバカしい。そのくせ~~君もやってみないかね?とかよく言えるよな。

自分が読んでもいない知りもしない理解もできてない教義をどうやって他人に勧められるのか。

「僕はよかったと感じたんだよ」

知るか。俺は感じねぇ。いいものなら説明できるだろ。

「入信して体験してみないとわからないんだよ」

こんな論理通じると思う? 俺は少なくとも、仏教の各学派は信徒ではないけれど、一理あるな、うん。と理解できるし、共感できる部分もある。神道も然り。カトリックもプロテスタントもな。もちろん納得できん部分もあるけど。

だけど最初から入信しないと分かんないようなものはいらない。十分にはじめに吟味できるべきだろうし、それで比較できないものなら最初からそれは選択肢には含まれない。
含まれてはならない、と思うのだよね。

そう言う意味じゃ帰れ!って言ったら資料だけおいて帰ってくものみの塔はまだましか。
餓鬼連れて歩きまわってるのはいただけないがねぇwwww


お盆です。
みなさん、ちろっと先祖のことでも思い出してあげれましたでしょうか。

多分ですねー。一番いい供養って、線香あげることでも、お布施することでもないです。

ちょっとだけでも、亡くなられた先祖、おじーちゃんおばーちゃん。そういう存在に思いをはせてあげること。
それが、一番の供養だと思います。

明日からを、あなたが元気に生きていくために。ちょっと立ち止まって、振り返って、今自分がここに生きていること、生まれてきたこと、そしてそうなるまでに続いてきた連綿たる命の流れとつながり。

そう言うもんを、ほんの少し思い出す。

それが、最大の供養だと思います。だって、それが一番あなたを明日からも頑張ろう、って思わせてくれませんか?
教えってのは、そう言うもんじゃない? 明日からを、今からを、あなたがどう生きるか。それを、思い出させてくれるもの。

思い出させてもらえたなら、ありがとう、って言えばいい。
それ以上に何が必要ですか? そういうもんじゃないのかなぁ。


あ、ちなみに沙耶さんは土着信仰派ですwwwwwwwwwww
夜の闇には妖怪が棲んでると固く信じてやみませんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

いたらいいなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いますよね、信じてれば。きっと。雪女も化け猫も化け狐も鶴も。
きっとかわいらしい女の子になって沙耶さんにお礼をしに来る日が!いつか!きっと!!!!!!ていうか来ないと嫌だ!!!!!!!!!!

まず罠にかかった鶴を探さないと。そのためには罠を仕掛けないと。

ちょっくら動物狩りのサイトでも見てきます!(目的と手段が入れ替わった

0 thoughts on “密教密教

  1. おや、完全復帰するのですね?
    これはお祝いするですよ。
    3回入魂袋くらいでいいですか?魅力石が入った袋とかあったような気もするけど・・・。
    まぁ石とか宝玉とかはHi巫女様におまかせで。
     
    ちなみにおいら今回のコミケは初日の午後に参加しましたよ(’’

  2. 復帰と言うか課金は毎度ながら全く止まっていません。
    気の向くままロギンしたりしなかったりです、たぶんwwwwww
    完全復帰って何がどうなったら完全なんだろうwwwww

  3. 『毎日インしないと何となく物足りなくなった時』ですよ(’’
     
    ほら、周りにいっぱいw

  4. 『毎日インしないと何となく物足りなくなった時』ですよ(’’
    それ中毒症状だと思うのw
    病院いった方がいいと思うのwwwwww

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