正直な感想としてはよく盛り返したなぁ、ってとこなんですけどね。

沙耶です。

PS3が22825台を売り上げ5週連続Wiiに勝利！一方Xbox360はライバルのPS2に惜敗！

国内での×箱○がPS2の出荷数以下ってのはひどいなぁ…。
海外では売れているんだけど。


wiiの出荷数は確かに大きくてパイとしては十二分に大きいのだけど。

割と初期から言われてたことが現実的にサードパーティ側にも明確に見え始めてきた、ってのが大きいのかもしれませんね。

wii自体は決して悪い作りではないですし、狙ったターゲットもきちんとマーケティングとして成功しているハードです。
GKな人がけちょんけちょんにけなすSD画質や処理能力なんかを言いますが、決してそれはHDや高速チップを載せた上でのwiiではあってはならなかったハードだと沙耶は思います。

良くも悪くもエントリー層を広げる目的に徹したハードだと。GBAからDSへの流れの中で、任天堂は少なくとも女性などのこれまではゲーム機を売るターゲットとしては弱い、と見ていたユーザーの反応の良さに、そちらへと大きくシフトする戦略を展開しました。
もちろん、旧来のゲームユーザーの取り込みも継続する必要があり、それらへのアピールとしての下位互換やwiiコンソール、といった旧来資産の活用なんかにもそれらは見てとれます。

ただ、wiiのハード面での軽量低スペックに関しては、シフトすべきターゲットのお財布の紐とのバランスだったというしかないんじゃないでしょうか。これ以上高くして、スペックを上げれば女性ユーザーや高齢なユーザーが増えたか、というと甚だ疑問なわけです。

ですから、wiiの戦略はwiiの戦略として、PS3や箱とは全く違う戦略を取ったための成功といえます。

一方で、旧来のやり方を踏襲したのがPS3とX Box 360だったわけです。HD画質、高速なGPUとCPU。大きな違いはBru-rayとHD-DVD。結局、HD-DVDの敗北が相当以上に痛かったことになるんでしょうかね。

wiiで広げられたゲームターゲット層の一部はよりハードにゲームに漬かるゲーマーを生み出します。
それも、これまではゲームをあまりしてこなかった女性や高齢ユーザーの中から。
そして、そうなった彼らを受け入れるための、高スペックハードと複雑かつやりこみ難度の高いゲーム、というものが（任天堂の戦略的に）wiiにはほとんど出ていませんでした。
結局彼らはPS3かX Box 360を新たに選択する衝動を秘めることになります。

一方でPS2やX BoxユーザーはPS3への乗り換えに関しては大きなタイトル以外での衝動はあまりありません。
なんせ、PS2は未だにしっかりとソフトも出ていますし。彼らをPS3に誘導した要因は、どちらかと言うとPSPの普及にあるんじゃないでしょうかね。

PSPは言ってしまえば持ち歩きができるPSそのものです。PS3自体もPSのコンソールを有し、PSPとの連携能力を持ちます。
このとき、正直に言ってしまえばPS2は切り捨てられたハードである、と思います。

X Box 360にはこのPSPに当たる牽引力がなかったという話でしかないような気がします。
PSP自体はDSと拮抗し、またネームバリューと相まってDSほどではないものの、これまで”ゲーム”に触れることの少なかった層にも浸透したハードの一つと言えます。

PSPから来るユーザーがあえてX Box 360を積極的に採用する優先的な理由は、もはやビッグタイトルなソフトの存在くらいしかないわけです。
PS3がPSPからの一部の流入、wiiからの上澄み、そしてPS2からの乗り換え組をソフトの存在以外の購入動機を持つユーザーとして抱えているのとは異なり、X箱にはソフトの存在とwiiからの上澄みの二つが主な流れとなってきます。

バッティングしているのはX箱とPS3だけで、wiiの購入層ってあんまバッティングしないんですよね、そういう意味では。

PS2からの乗り換え組の多くはゲーマーと、あとはゲームに近い位置にいる一般人ですから、それらはビッグタイトルで動くことが多く、判断基準も個々に独自のものがあります。
FPSｽｷｰはX箱に行ったりするでしょうし、洋ｹﾞｰスキーもX箱に向かいやすくなるでしょう。

けれど、そういった判断基準を持たないユーザー、というパイをwii,DS,PSPが広げたわけです。

結局、そこからの上澄みを掬い易い位置にいたのがPS3ってことになりますし、Bru-rayの勝利もその判断の一助になったと思います。
現在の盛り返しはそれに加えてのビッグタイトルが動いたことにあります。

そういった新しいゾーンのユーザーを掬いやすく、伸びしろはまだ見込める、と踏めばサードパーティがようやくソフトの供給に動き始めることになります。
はじめからこれをねらってた、とは思いませんが。ｸﾀはただのアホだし？ｗｗｗ
ただ、ようやく一息つけたんじゃないでしょうかね、Sonyは。
一方のMSに関しては…どうでしょうね。海外ではまだPS3と互角の位置にありますから、少なくともすぐにどうこうってことはないと思います。

ただ、国内でのソフトメーカーがどう動くか、という話になってくると難しいかもですね。
生産ラインを複数持てるならマルチ展開でしばらく様子を見るでしょうが、生産ラインの少ないメーカーはwiiとPS3に集約していくことになります。
それが国外にどう影響を及ぼして行くかは、まだまだ不透明な点もあります。PS3自体は決して制作しやすいコンソールではないので。

海外はまだしばらく拮抗しそうですが、次第に差は生まれそうな気がしていますけどねぇ…。
とはいえ、トータルの出荷数ではPS2の出荷数は未だに看過できないものだとは思いますけどね。

次々世代機がどうなるのかはわかりませんがｗｗｗｗｗｗｗ
しばらくは楽しめそうですね。そろそろPS3をゲーム機として使ってあげてもいい頃の始まりなんじゃないでしょうかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ