なかなかの大作

初心者向けのDTM講座です。

やる夫がDTMをはじめるようです。

しょっぱなから音楽理論で突っ込むので最初はちょっと大変かも知れません。
沙耶の場合とりあえず鳴らさせてみるってとこからやらせようとしますけど、作曲したいとかオリジナルを作りたい場合は音楽理論がある程度ついてきてないと全然成り立たないです。


というわけで鳴らし方もなんもかんもスレの方で書いてありますね。
補足として、音楽理論をちょっとやりましょうか。

メジャーとマイナー。長調と短調。G線上のアリア。ひゃっほいw
一般の方のDTMへの入り口としてはPOPsがもっとも適しているかと思います。基本コードと8ビート打てればとりあえず最小限の格好がつき、そこそこ聞けるものが短期間で出来上がるからです。
ちなみに沙耶がやるときは基本クラシックアレンジになります。これはもう趣味だからいいの!w

さてさて。マズはピアノの鍵盤を思い出せるでしょうか。


|.■.■.|.■.■.■.|.■
|C|D|E|F|G|A|B|C|...
└-┴-┴-┴-┴-┴-┴-┴-┴



スレでも言っていますが、
C ハ ド  ツェー
D ニ レ デー
E ホ ミ  エー
F ヘ ファ エフ
G ト ソ  ゲー
A イ ラ  アー
B ロ シ  ハー
C ハ ド  ツェー

一番最後がドイツ語読みね。クラシックの場合はこちらの方がなじみ深い。
中でよく出てきますが、全音あげる半音下げるだとか、1度とか7度って言葉がちょくちょく出てきています。
この説明は正直ピアノの鍵盤が最も適しています。

まず覚えてほしいのは、Cから始まるいわゆるドレミファソラシド。これが、Cメジャーに当たります。イ長調。です。基底の音がCから始まっているのでC。そして、長調とはなにかっつーと。

鍵盤見てください。

CDEと間に黒鍵をはさんでいます。そしてなぜかEとFの間は黒鍵がなく、FGABまでまた黒鍵をはさみます。そして次のCとの間には黒鍵がありません。

これが、鉄則となるパターンです。ピアノの鍵盤は、”常に次の鍵盤は半音上がったところに鍵盤があります”。

すべて並べると
C C♯ D D♯ E F F♯ G G♯ A A♯ B C
こう。それぞれの音の間は常に半音だけ上がっていきます。

白鍵だけみたとき、C->Dは半音2個分上がるので、これを全音とよびます。

そうするとこう。

C <- 全 -> D <- 全 -> E <- 半 -> F <- 全 -> G <- 全 -> A <- 全 -> B <- 半 -> C

全、全、半、全、全、全、半。これで一オクターブ。これが、長調の並びです。

では短調は、というと。
全、半、全、全、半、全、全。これが短調の階調です。これを白鍵にあてはめると、
ラ(A)から始めるとぴったりこれに合いますよね。

では、ニ長調を考えてみてください。
ニですから、Dが基底の音となります。長調ですから全全半全全全半です。

D E F♯ G A B C♯ D

分かります? このあたりはたぶん小学校中学校の音楽の授業で必ずやっていると思いますが、覚えてる人は少ないかもしれません。
ちなみに、シャープを用いるかフラットを使うのかってのにも理論的なルールが存在します。
正確に書こうとするとえらい目に会うので拒否です。基本はハ長調とイ短調を基準にして、そこから基底の音が完全5度を基準に展開する五度調などを理解しないといけませんが、あんなの説明するだけで死ねるのでイヤです。

では、短調を作ってみましょう。
ヘ短調を作ってみてください。これはシャープではなくフラットで表現する調です。

へ、ですのでFが調の最初の音ですね。
F G A♭ B♭ C D♭ E♭ F

鍵盤で見てみてください。短調のパターンになってますか?

これが階調、です。ちなみに変ホ長調とか嬰ハ短調とかもあります。嬰ってのは♯、変ってのは♭のことで、基底となる調音が変ホ長調ならE♭、嬰ハならC♯ってことです。
嬰ハ長調なんてすべての音が半音上がります。ちょっと考えりゃわかるよねwwwww
カラオケでよくやるでしょう? キーの上げ下げ。

これが、この調の変更なのです。キーを一度上げる、下げる。

たとえばですね。童謡チューリップ。
ハ長調で演奏するとこうなります。

ドレミ ドレミ ソミレドレミレ
ソソミソララソ ミミレレド

これをキーを変更します。
そうですね。いろんな楽曲もよく使ってるニ短調あたりに変えてみましょうか。
ハ長調:C D E F G A B C

ニ短調:D E F G A B♭ C D

ドレミをCDEに書き換えます。

CDE CDE GEDCDED
GGEGAAG EEDDC

それぞれに対応するニ短調の音に変えてみましょう。
C->D D->E …. A->B♭ B->Cてな具合に。

DEF DEF AFEDEFE
AAFAB♭B♭A FFEED

近くにピアノなり音が出るものがあったら弾いてみてください。DTMで鳴らしても構いません。
チューリップの曲なのに、それぞれ受ける印象が変わってしまうと思います。
このへんは機械的に処理できるので、打ちこみソフトなんかだとボタン一個でリアルタイムに変えられますけどね。

これが”一度あげた”状態です。一度、とはその調において次の音を指します。

ハ長調、CDEFGABCにおいてCの一度上はDです。Dを二度、といいます。
調が決まっている状態では基底となる調音に対して何度の変化か、ということであらわします。

これが、
C(完全一度) D(長二度) E(長三度) F(完全四度) G(完全五度) A(長六度) B(長七度) C(完全八度)

CとFとGが完全、とついていて、あとが長~度ですね。これはどういうことかと言うと、
Cに対して半音何個分上がってるか、というのがこの度の基本なのです。

その説明の前に短調も見て置いた方がいいでしょう。
変音書くのがめんどくさいのでイ単調です。

A(完全一度) B(長二度) C(短三度) D(完全四度) E(完全五度) F(短六度) G(短七度) A(完全八度)

完全一度はわかりますね。全く同じ音同士です。
二度、とはある音(♯や♭はこのとき無視します)に対してその隣の白鍵のことを言います。その音がもとの音に対して半音上であれば、短二度、全音上であれば長二度となります。

三度も、調音からの三つ目の白鍵が半音3つ上なら短、4つ上なら長です。

四度。四つ目の白鍵。半音5つあがったところの音。
五度。五つ目の白鍵。半音7つ上がったところの音。

六度。半音8つなら短、9つなら長。
七度。同じく10個なら短、11個なら長。
完全八度。かならず12個分半音上がり、これをオクターヴといいます。

6つがないって? 調を思い出してね。
全、全、半、全、全、全、半(長調)
全、半、全、全、半、全、全(短調)
基底となる調音からの半音の数は。

全(2)、全(4)、半(5)、全(7)、全(9)、全(11)、半(12)(長調)
全(2)、半(3)、全(5)、全(7)、半(8)、全(10)、全(12)(短調)

な、6個目ってのがないんだよ、7音階の西洋階調の中にはね。そして、四度と五度が常に同じになることも分かるね。だからこそ、完全の名を与えられている。

度、ってのは白鍵だけを見て決めることができる。F♯の三度上はAで、短三度。
B♭の五度上はFで半音七つ分。

この調、ってのは音楽の理論の中ではもっとも原始的な部分で、コードってのもこれをベースにするんだ。

ドミソの和音はCMaj。基底音がCで、それの長三度上、完全五度を合わせたものがメジャーコード。
基底音に対して短三度上、そして完全五度を合わせたものがマイナーコードとなる。

だから、Cm(Cマイナー)はドミ♭ソ。
コードは丸暗記でもいいけど、つくり方はかなり単純な構造なんだよ。

ベースとなるのは三和音。
Cであらわされるメジャー。ドミソ。完全一度、長三度、完全五度の組み合わせ。
Cmであらわすマイナー。ドミ♭ソ。完全一度、短三度、完全五度。

小文字のmは常にマイナー。

これの変形がまず二つ。
Cm-5。減三。Cmから完全五度を半音下げる。ほんとうはCdimって書くべきだけど、Cdimって書いたらCdim7のこととして読まれてしまうことがほとんどなので、dimはここでは書かないことが多い。
Caug(C+5とかとも書く)。増三。Cから完全五度を半音あげる。

ていうかaugとかは最初はなれないとわかりにくいよね。わかりにくかったらC+5とか書き変えちゃえばいい。これならCに対してどうなってるかわかりやすいでしょ?
日本語の減三とかもわかりにくいから知らなくていい。三つ目を減じてるって意味だけど、完全五度を半音下げてるってほうが理解はしやすい、と、思う。

さて、次が4和音。
まずシックスス。しらんでいい、こんなの。予想はつくだろうけど長6と短6を足す。

で、セブンスコード。C7は短7度を足す。CM7はメジャー7なので長7を足す。
Cm7は短7をプラス。長七プラスはCmM7。マイナーメイジャーセブンスとかわけわからんことになる。

Cm7-5はCm7から5度を半減。つまり、完全五度の音を半音階下げる。ハーフディミニッシュト。
Cm-5に短7を足す、でもいいよw

Cdim7はCm7から五度と七度を半音下げる。ディミニッシュド。Cm7-5からさらに7度を半音下げる。でもいい。

CaugM7は、五度を半音あげて長7をプラス。m7-5の反対だ。M7+5って書いてくれた方がわかりやすいんだが、augM7で済ませてることが多い。
C+5にM7足しただけだよ。

これだけ覚えたらもうあとはたいていの和音は組める。
あとは例外的なんばっかだけど、記号としてはadd/susなんかがある。
Csus4は三度の音を完全四度に置き換える。ドファソ。
Cadd2は長二度を足す。
Cadd4は四度を足す。

ぶっちゃけこんだけである。ほかのはそれほど頻発しないし覚えなくても何の問題もない。

え? 何? ドファラとかは和音じゃないのかって? Cコードで作れないって?
スレん中で言ってるだろ。”転回”ってのがある。

ドファラは正しくはファラド、が本来の形で、これを転回したのがドファラ。ルート音はFですF。Fメジャーなんだよ。Fに対しての長三のA、完全五のC。で転回してCをオクターヴ下げると出来上がり。
さ、いろんな和音を作って弾いてみよう。コード進行?んなもん五度調表出さざるを得なくなるからヤ!

適当に弾いてみるといいと思います。ギターはコード覚えないと話にならないけど、ピアノの人はコードなんて割とスルーなんですよね。私もDTMやるまでどうでもよかったし。左手が勝手にベース音叩けばその上に乗るのはだいたい決まってるよねぇ。くらいしか。

だってピアノ譜にはコードないことすらあるしねーwwwwwwww
とりあえずマイナーとメジャーとセブンス覚えとけばあとはどーでもいいと思うよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
dimとaugはともかく、sus/addは見りゃ分かるし-5も見りゃわかるしwwwwww
ギターの人は押さえ方覚えないといけないから大変かもしれんけど、ピアノの人はその点指一本追加するか変更するだけなんで楽ですな。

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