人には、人を裁く権利があるか

人が、人を裁く。それはある意味ではとってもいびつだ。
それゆえに、それを知るがゆえに、人は、人を裁ける者として司法を置き、その司法を立法府と行政府の三すくみ構造を用いてけん制をする。

これが、まあ、現代日本の構造だ。
もちろん正しく機能しているとは言いがたいけれど。


白夜でもやってるけど、こっちでもやっておこう。
オーマイニュースの記事だ。

全文は参照先か、白夜が保存してくれてるのでそちらへ。

まず、この方の取った行動ですが、ログアウトし忘れたブラウザが残っていた。そのブラウザを操作した。

これが不正アクセス防止法にひっかかるかどうか、ですが、個人的にはものすごくグレーですが、回避は可能な気はします。
ただし、利用者が認識しえない、ブラウザの内部技術構造やセッション、Cookieの話まで踏み込むならこれはまた変わってくるかもしれません。

”先日もその書店のパソコンでMixiのサイトを開けたら、前の客がログアウトしわすれたMixiの画面がでてきた。”

ただ気になるのはこの一文ですね。前の客、というか自動ログインになっていた場合、SessionIDを記録したCookieを有している、という話になるわけで。
その場合親切にログアウトしてあげたからってなんの役にも立たないことくらい想像できることでしょう。
このへんの取り扱いは難しいですね。利用者が意図するしないとにかかわらず符号化された個人認証データのやり取りは必ず発生するのですから。

これがもし自動ログイン機能によってmixiひらいたら勝手にログインされている状況だとすれば、だ。
それはログアウトし忘れ、という状態ではない可能性もある。

これを本人が書き換えたという証拠はない

ところがその男性の 自己紹介だが、「アメリカの大学に在学中」のはずが、今日は「専門学校卒、IT企業に勤務」に書き換わっているのだ。



なぜなら誰でもログインできてしまう状況だったのだから。この市民記者とやらがmixiを開くだけで入れたように。

続けて推論は事実へと昇華されている

後者の「IT企業に勤務」もほんとうかどうか疑わしいが、「アメリカの大学に在学中」というのはあきらかに騙りだったらしい。留学生というかっこのいい 肩書きを使えば、女性をナンパするのに好都合という思惑があったのだろう。



誰が書き換えたかの確証も無い以上、この市民記者の行為は、むしろ、名誉毀損に抵触する可能性が発生してくると考えたほうが自然ではないだろうか。
明らかに、と言うにはあまりにも根拠が薄く、本人性の確認も取られていない。つまり、推測の域を出ない事象を~~という思惑があったのだろう、と心情まで推測し、騙りと断定したわけだ。

もしこの在学中でIT企業の方が、実はただの学生にすぎなくて自動ログインにしてしまったばかりにそれを弄られ放題になってしまった、という可能性は考慮しないのか。
そのような断定をWeb上とはいえ、ニュース記事として報じると(建前上言っている)オーマイニュースに投稿し、掲載。

これは、自動ログインのケースであった場合、そのような設定を入れてしまったユーザーにも非はあるものの、世間のさらし者にされ、この記者の方からあることないこと言いふらされ、挙句ニュース紙面に晒されるいわれは全く無いはずである。

まあ、その後のくだりは正論。ネット上の情報を安易に信じるな、というのでここまで読んでやっとまともな意見が一個見つかる。

駄菓子菓子

さて、くだんの22歳男性N・Yの自己紹介ページだが、私はそこに「昨日はアメリカの大学に在学中でしたが、今日はIT企業の社員です。肩書きは毎日適 当にくるくると変わります」と書き加えてやってた。いたずら、というか、騙り男に一罰、というわけだが、この程度の改ざんは許されることだろう。



人が、人を、他者からの監視や制御を受けることなく自らの良心のみで裁く権利など、ない。
ジャーナリズムを標榜し、市民記者とやらを名乗るのであれば社会構造のなんたるか程度は常識として身につけて置いていただきたい。

許されることだろう? 何様のつもりだ。 誰に許しを得るというのだ。
まして、彼が騙りですらない可能性まであることは先に示した。
にもかかわらず自らの判断を絶対とし、人を裁いた。

それがどんな軽微な裁きであろうと、それは許されぬ行為。
自らまるで手柄の告白のように記事にした時点で、そこに一片の悔悟の色も見受けることが出来ない。

そして最後のシメにいたっては

書店のパソコンしかり、ネットカフェでのパソコンしかり、不特定多数の利用するパソコンではログアウトを忘れないことが大切だ。Mixi程度で済んでい るならいいが、これが銀行口座などで、私のような悪人?にいいようにいじらたら大変ですからね。



まずコレが言いたかったのであれば、mixiが信用できるかどうか、ということとそもそも関係はない。
当たり前の自衛策で、これはmixiに限った話でもなんでもない。
にもかかわらず、記事表題はあくまでmixiが信用できないサイトである、と誤解を生じさせうる表題を設け、本文は似非クラッキング改ざん自慢。
しかも論説文の記述ルールという小学生レベルの作文ですら学べる基本的な論理展開が出来ておらず、文章は稚拙。
挙句がキチンとログアウトしましょうね、とは盗人猛々しいとはまさにこのこと、と笑えてしょうがない。

ご自身のやっていることをまず省みられるのがよろしかろうかと。

オーマイニュースなので、堂々と氏名を名乗っておられるが、ググってさらに笑いましたよ?
同じ地域に住んでるって思うだけでイヤにもなるが、かの朝日と並ぶ中日新聞の投稿常連って自慢にならないですwwwww
プロ市民です、と自ら告白しているだけではないですか。プロ市民って市民の中に隠れてナンボでしょうにw

とりあえず頭の悪い記事だなぁ、と思いましたwwwwwwww

0 thoughts on “人には、人を裁く権利があるか

  1. 「首がもげたキリン」読んだ~♪
    とってもよかった^^
    何気に絵本と作りたくなるようなお話だったね^^
    妄想が広がりますw
    でも各務ちゃんこんなのどこから探してくるの?

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