長崎

長崎へ行ってきました。社員旅行で博多だったのですが。

沙耶「長崎にフリーで行動して観光に行ってもいいなら博多案に賛成www」

とかあらかじめ宣言しまくってたので、ほぼ全日程がフリータイムというふざけた社員旅行に。

俺のせいじゃないよね。


せっかくだから吉野にでも会いに行こうと思ったんですがあのバカは確か急性骨髄性免疫不全ストックホルム症候群ゲシュタルト崩壊病神経性クズ人間病とかいう不治の病にかかったらしく、なんでもどっかの精神隔離病棟にらい病患者として淋しい病気で入院したとかしないとか。

まあ居ないものは仕方がないので放置です。

とりあえず初日は本籍のあるじーさんちへお墓参り。もうじーさんもばーさんも死んでるのですが、回忌にはめったにいけないし、お墓には長らく参ってないので。

そして二日目に長崎へ。
博多から長崎へは普通電車を乗り継いで数時間かけていく方法と、博多-長崎間の高速特急を使う方法の二通り。
まかり間違っても博多空港-長崎空港などというアホなものはなかったと思います。

AM8:30に行動開始。ほんとうはもうちょっと早く出たかったのだが、この一本前は8:00ジャスト。朝飯は早めに喰い始めたのだけど、他の人につかまっちゃったので一本乗り過ごし。

8:30 かもめ9号の二枚きっぷ買って長崎へGo。こいつは新型車両の885系じゃない783系の旧式かもめ。せっかくだから両方のっちまえ、ということで。指定券の追加なしで自由席に乗ってみました。席狭いけど、内装含めてかなり豪奢な造り。ハイパーサルーンの名は伊達じゃない。
車両中央のドアから乗せるという独特な感じは面白い。トイレがなかなかに豪華。
時刻表みたら、もうほとんど885系に置き変わってて、783系は日に数本しか走っていないようです。
今回の9号は途中まではハウステンボス行き特急、783系「みどり」とも連結した状態で向かいます。
途中でみどりとは別れるので、乗る車両を間違えるとハウステンボスへ連れて行かれます。

ぶっちゃけ名古屋でいえばパノラマスーパーですが。ミュースカイに駆逐されてパノラマ系が失われていく中、JR九州はがんばってます。

博多-長崎間はその大半が単線路線で、主に佐賀県内はほとんど田圃。外みててもたいして面白くはないっていうか代わり映えのしない田園風景が延々と続きます。
いやぁ、佐賀ってほんと田舎ですね。
「長崎行ってきますね!」ってでかけたら社員の人に「福岡の隣ですよね。行ってらっしゃい」「…隣?」みたいな会話をしただけはあります。
本気で忘れ去られててかわいそうです。九州の県を言わせたら沖縄除いて8個言って「おしまい!」とか言われちゃうだけはあります。
まあ非常にのんびりとした景色ではあるのですが。

さて、長崎についたのが10:41。ほぼ2時間かかるんですよね。途中途中で離合の待ち合わせが入るので、時刻によって到着時間は微妙に違います。

ここからは長崎電気軌道に乗り換えです。長崎駅から山の手方面へ向かいます。浦上方面は一回修学旅行で来ていますし、この際無視。そもそも今日のどんなに遅くとも23:00台のかもめに乗らないとホテルへ戻れず、長崎に泊まりということになってしまいますから、そういうことになると来年以降(この会社にいるかどうかは知らんがwwwwwwwww)自由行動のない経営者慰安旅行とかになりかねません。
さっさのとこみたいにw
まあそれはほかの人にもかわいそうですしね。

さて。1号系統で築町乗換して5号系統で大浦方面へ切り替え。第一目標はオランダ坂。

沙耶はもちろん全力でガッカリを期待して満を持して向いましたとも! どれほどのがっかり感かと胸躍らせながら!

ほんっとーに只の坂です。が、周りの雰囲気も込みで考えればがっかり名所扱いされるような場所ではないですね。がっかりできなかったことにむしろがっかりする沙耶。点在する洋館も素晴らしいですし、ところどころから見張らせる長崎の町と三菱の造船ドックもかっこいいです。

行ったのが平日と言うこともありまして、活水女子大学の学生さんもうろうろと講義にでも向かわれている様子。そんななか平日のど真昼間に一眼レフ抱えて坂の途中でとまったりしてはぱしゃりぱしゃりやってる男一人。
すいませんナチュラルに不審者です。いいんです目の保養になればそれで。

ただ、平日真昼間ということもあり、観光客の群れとか夏休み小学生修学旅行の群れとかとぶつからなかったことが何よりの幸せでした。思う様、思うだけ堪能できるのですから。

この活水女子大学ってのはなんでもなにやら歴史があるとこみたいですがよくわかりません。あとで新地に向かう時に気がつくのだけどこの山いっこまるまる持ち物のようです。
カネもってますね。

オランダ坂を登って、そこからは山の手の市街保存区へ。

なぜかある孔子廟とか、香港上海銀行とか、新地の中華街も近いので中華の影響も強い地区ですが、要はガイジンはみんなこっち方面に放り込んだってことなのでしょう。洋館と中華がすぐ近くにあるってのはなかなか面白いです。

オランダ坂堪能して11:00あたりと、お昼が近くなってきましたがお昼はもう2時か3時まで延期するとしてこのまま強行軍です。

大浦天主堂グラバー園へ。

ぶっちゃけ大浦天主堂は現行の教会なので、日曜のミサあたりに来た方がいいかもしれません。どのみち写真禁止です。ひとしきりステンドグラス眺めながら礼拝所の椅子にかけて一休み。
人は少ないですがたまにカップルが通り過ぎていきます。

…ふん。ごるぁ!なに見てんだよコラ!一人がそんなにおかしいかてめぇ!!!

そしてグラバー園に。もっとカップルだらけでした。死ね。死んでしまえ。

とりあえずグラバーのおっさんが何モノか、なんてのは小中学校の修学旅行で来ても面白くも何ともないでしょうねw
トーマス・ブレーク・グラバー、武器商人にして炭鉱でヒトヤマあてたおっさんにして三菱財閥と深い関係を結び、キリンビールを作ったおっさん。戦前日本の造船技術の発展には欠かせない人。日本海軍がすげぇ!ってやつの基礎の基礎を築いた人。

ぶっちゃけ只の商人のおっさんなのでそれほど面白くもないのだがw
嫁さんはツル、オペラ蝶々夫人のモデルとも言われる。と、まあ幕末における動乱期にヒトヤマあてた山師っちゃ山師。
さて、グラバー園からは大浦湾の対岸にある三菱100万tドックが一望できます。
武蔵を生産したのもこの三菱のドックです。大和は呉。今でも佐世保のイージス艦やミサイルフリゲートの修理にはここが主役であり、現在でも国内トップクラスの巨大造船ドックです。なんせ半島がまるまる一個造船ドック化されていますから。

呉が石川島播磨ですかね。長崎は三菱。当時の財閥系のバカでかさ加減を体感できます。
園内はまあ山の手と同じような感じですから省略。ぶっちゃけ船みたかっただけですもん、私。
昔来たことあるしwwwww

はいはい見終わったらそそくさと退散。グラバー園まわりはお土産屋さんまみれで、ひっきりなしに呼び止められますがオールスルー。そもそも観光客ゼロに等しい平日の真昼間に土産物屋なんて入ったら店員にワンオンワンでマークされて何かかわないと出られなくなりかねません。

ていうか韓国がそんな感じ。

さて、こんどは軌道を使わずにてくてくと中華街へ。四海楼でもよかったんですが、まあ新地まで行っちゃえ、ってことで。
新地中華街で適当なお店で長崎ちゃんぽん。大好き♪ 旨いよねぇ。
長崎皿うどんと迷ったんだけどな。14:00くらいか。

新地を出たらまたもやてくてくと浜町へ。目的地は眼鏡橋。浜町はアーケード街など、長崎市民のいわゆる繁華街や商店街。ちょいちょいとお店を覗いたりしながら。
ついでに寺町そばを通ってお寺を見つつ~~って思ったわけですが…これが間違いでした。途中で何を思ったのか、お寺の横から山の上に伸びる道を見つけまして。ヘイフリ坂ではないんですが。

「ちょっと登ってみるか。坂の町長崎っつーしな。坂の一個くらいのぼっとかんと」

…10分後

進むもあたわず、退くもかなわず。

死ぬ。死ぬる。ふざけんな。設計者と責任者出てこい。

沙耶が進んだのはお墓の中を突っ切る、完璧にお墓へのお参りに使う石段。あたりの山一面お墓。
ええ、景色はいいですよ!? 絶景ですよ!? 見てる余裕ないけどね!!!!!!

正直途中で何度転げ落ちる覚悟をしたことやら。こりゃまた坂って言うか。なんていうか。
間違いなく傾斜30度は越えてます。石段なので車は通れませんが、どう考えてもこの角度の坂を作ったらフロントガラスには空しか映らないはずです。

作った人は間違いなく頭がおかしい。じゃなきゃ究極のドMかドSのどっちかです。
途中で何人か、お墓の掃除にきたっぽい人とスレ違いましたが、明らかに「なんでこの人下から上がってきてるの!?」みたいな目で見られました。
好きで上ってるわけじゃないです。降りるよりは安全そうだから上ってんだよ!!!!
#降りたら多分こける自信が。こけたら多分死ねる自信が。

なんとか登り切りましたが膝は笑うわ汗だくだわ、日差しはきついは休むとこねーわ、喫茶店くらいねーのかよ!って感じですが、登りきった地区は残念ながら思いっきり住宅街でありすなわち一般家庭だらけでありそもそも商店などありはしない。
ふざけんな。ケンカか。ケンカ売ってんのかこの街は。買うぞ。買ってやるぞ。責任者出てこい。

仕方がないのでそこから風頭公園へ。木陰で休みつつ、今度は別のルートから山を降ります。途中で乗合タクシーの停留所を見かけましたが、みなかったことにしました。そんなもんあるなら上る前に教えてくれ。
帰りもキツかったですが、勾配のゆるい坂を選んだので(なんか竜馬の道とか書いてあったがぶっちゃけもう気力が消えうせた)、だいぶ楽。それでも坂ですが。

どうにかこうにか浜町のはじっこに復帰。そこから眼鏡橋へちんたらちんたら自販機ごとにジュース買いながら戻り、なんとか目的地到着。ここで16:00あたり。

さて、ここらでそろそろ晩飯を考えないといけません。っていうか予定は決めてたんだが。アストリア行こうかとも思ったけど、まあやっぱとりあえずはツル茶ん行かないといけないかな。と。何の話かって?
そのうち分かる。

その前に福砂屋本店に向かってお土産調達。カステラですが。福砂屋旨いよね。すでに実家帰ったときに別のとこのカステラもいただいているので福砂屋は完璧によそ様へのお土産としてですが。
他のカステラ屋より一段高いのがむかつきます。旨いけど。

で、買うもん買ったのでさっさとツル茶んへ。創業大正十四年という由緒正しい”喫茶店”。
目当てはもちろん、長崎最大のB級グルメ、トルコライス

大人のお子様ランチとよばれるにふさわしいその意味不明な風貌。どこでも作れそうなのに誰もマネしないばかりかちっとも長崎以外では食えないというこれもまたよくわからない迷品。ツル茶んは一応このトルコライス発祥の店舗とされています。

えートルコライスが何かってのはトルコライスマニアックスでもじっくり見てくれ。
あっさりピラフの上に具ナシのナポリタンスパをたっぷりと乗せ、さらに上に薄いカツを乗っけて上からカレーソースをだぱっと掛けてサラダを添えたもの。ソースやピラフやスパの内容は店によっていろいろと変わるため、そもそも”これがトルコライスです”といえるものがない。
強いて言えば、この盛りつけスタイルがトルコライスです。

旨ッ…なにこれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ナメてかかってたんですが…これ旨いわwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
カツ、ピラフ、スパがソースのかかってるとこかかってないとこで様々に味が変わり、これは旨いです。
B級グルメにふさわしからぬ美味。こんどおうちで作ろう、うん、そうしようwwwww

〆に長崎ミルクセーキをいただいてお腹いっぱい。ワンプレートなので量的に不足するかと思いましたがそうでもなく、非常においしくおなかいっぱいになりますた。

この手のB級グルメは無駄にマニアックな固定客が存在しており、沙耶のしるだけでもこのトルコライスをはじめ、類似した食べ物では根室のエスカロップなど、各地方に点在しますがこれらは決して全国区にはなりません。
このため、食いたいと思ったら現地に行くしかないというこの不便さ。
しかも、特に地方色豊かな食材と料理でもないため、物産展などには“当然”やってきません。当たり前ですが。

ちなみに当然長崎ミルクセーキと言ってるからにはこちらも立派なB級グルメであり、長崎以外では見たこともございません。

だってこんなのだもん。

これも独特ですわね。

さて、お腹もいっぱいになりましたし、ここからが本当の目的地です。
#前振りながっ

軌道鉄道に乗りなおして、1号系統で宝町へ。そこからてくてくと歩き(長崎駅前で降りてバスに乗った方がほんとうはいいです)、稲佐山ロープウェイの乗り場へ。10分ものんびりあるいてりゃつきます。

目的は、長崎100万ドルの夜景。日の入りは18:50~19:00くらいですが、どうしても沈んでから夜景になるまでに一時間はかかります。そして、最終電車は21:30。ほぼ時間との勝負になりますが、まあがんばりましょう。

ってことで夜景見て帰ってきました。夜景は素晴らしかったです。あれは文句のつけようがないです。
てかあそこで落ちない女はたぶん何かいろいろ欠落してるか男の方がよほどダメかのどっちかだと思います。
唯一展望台がボロっちいのだけはどうにかしたほうがいいんじゃないかと思わないでもないですがwwww

夜間飛行の飛行機から見える地上の星空が、目の前の手が届きそうなとこで広がってく光景は、実にすばらしいです。
写真にしてしまうとかなり削り落されてしまう感は否めないですね、夜景は。
こちらとか素晴らしい写真載せています。
瀬戸の夜景さんのとこの撮影は結構気合入ってて好きです。

ちなみに、この稲佐山ロープウェイ、ガイドさんが同乗してくれます。
この時期は浴衣姿で非常にかわいらしいお嬢さんでした。眼福眼福。

帰りは885系の白いかもめ。せっかくなので、最終便ってこともありますし、追加料金だしてグリーンを確保。一号車1番のA。

なんぞこれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
これは、二度と新幹線のグリーンに乗れんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
JR九州ふざけ過ぎだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

白いかもめ

全席本革張りシートとか頭おかしいだろ。サイコーです。次行く時もきっとグリーン乗りたいと思いますっwwwwwwwwwそんな高くねーしwww

非常に面白かったです。ほんとはバイオパークもいきたかったけど、遠いからあきらめました。
また行きたいと思いますよっ!

補足:
JRの料金は営業キロベースなので、乗車時間に関係なく距離で判断されます。新幹線グリーンは料金表が複数JRをまたがるうえ、割高に設定されており、同じ200km設定でも2,670円。JR九州内では1530円となります。

乗車時間的には新幹線だと2時間も乗ると名古屋-東京間の移動時間よりも多いため、これだけで営業キロにして366km、400km料金、4000円となってしまうのですね。グリーン乗るなら少し遅めの列車がお勧めです(ちなみに名古屋東京では乗車時間1時間40分)。
大阪東京では2時間30分で営業キロは556kmにもなるため600km以下料金となり、5,150円。会社の金で乗るならともかく、自腹では乗りたくないですね。
そんなに贅沢でもないしね>新幹線グリーン

0 thoughts on “長崎

  1. 日本で生産・流通業者がぼろもうけしているからではない。
    『販売店(鰻や)がぼろもうけしてるから』だよねw
    まぁでも国内産の安心感の価格っていえば理解は出来るかな。
    ただ個人的には国内産と騙されて外国産を高く売られるくらいなら、最初から安い外国産をくってしまうんだけどw
    でも1回は坂東太郎を食べてみたいのであります。

  2. うーん、販売店がそこまで暴利ってるとは思ってないなぁ。
    ウナギが高いのはどっちかってーと生産量と需要のバランスが悪いとこにあると思うよ。
    完全養殖ができない以上、シラスウナギの漁獲高に生産量は完璧に左右されているし、ここの密漁を完全に防止することはできないし。
    国内産と偽って海外産を食わされるのは論外だけど、まじめに国内産を使ったら価格としては現時点ではそれなりに適正じゃないかな、と思ってる。
    ウナギに関しては問題点のほとんどすべてがシラスウナギ漁に行きつく気がするなぁ。
    そういう意味では三重の水産試験センターがんばれ。実用化まで気合い入れてけ。
    完全養殖が商業的に成立したら値段はある程度下がるかと思います。

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