空気はよどんで、濁って。
でもその中で泳ぐ彼らにはその澱みも濁りも分からない。
沙耶です。
いっそ外から見られれば少しは分かるのでしょうかね?
NHKがScobleさんに面白い取材をやらかしたらしい
Scobleさんって誰だ。って思う人も少なくないかと。
海外でのBlogの動きと日本のそれはあまり同期してないんですよね。
アルファブロガーとよばれる一人。日本でもアルファブロガーアワードとかやってるけどさ。もともとBlogってのは技術者向けの情報発信としての性質が色濃い部分もあるんで何ともいいにくいね。
嫌ってる人はとことんそういうアルファブロガーって表現を嫌うし、好きな人はとことん好きだし。
Twitterだとかもそういう文化だしね。
Skypeなんかもそう。
日本じゃあまりなじまないかもしれないけど、アメリカやロシアのIT企業系を相手にすると最初に効いてくるよ。
「Skypeナンバーは持ってるか?」って。
オンラインサポートはSkypeで。みたいなとこも少なくない。
どっちもカタコトの英語一生懸命喋りながら意思疎通する羽目になるんだけどw
さて、アルファブロガーって何か、って話か。もともと2004年くらいから言われてる言葉でね。
Bloggerの中でも、特に議題提案力の高いBloggerのことだ。これだけでわかるならこまりゃしねーな。
議題提案力ってのは、良きにつけ悪しきにつけ、人々を議論の渦に巻き込みやすい切り口での事象の切り出しを行える人のこと。
問題提起力、問題発見力と言えばわかりやすいか?
アホみたいにバカの一つ覚えで「慰安婦慰安婦!」って言ってるのは問題提起力ゼロな。
たとえばこれに対して”世界で初めて”「実は従軍慰安婦なんていなかったんじゃね?ただの売春婦じゃね?」って提起できる人のこと。
従来は、そういう提案ってのはある程度の裏付けのある研究なんかに埋没した研究者が歴史学会でぼそぼそ提案して、主流になってくるとだんだん一般市民の知るところとなる、みたいなのが従前の流れなわけだけど、A-list Bloggerってのはこの逆の流れを生み出すだけの視点を提供できる人々のことだ。
沙耶なんかは基本的に世にある話題だのなんだのに乗っかってちょろちょろっと適当なこと書いておしまい、だから情報発信能力ゼロなわけなんだけど。
もちろん、彼らA-list Bloggerが常に自分視点での提供をしてるわけではなくて、彼らもまたこういうちいさなBlogなんかからなんとも斬新な意見を吸い上げ、「みんなこれをどう思う?」みたいな提案もする。
そして、そのための機能がBlogにおけるTrackBackなのさ。
情報の一次ソースを明示するとともに、自己の言及と考察を加える。そして、さらにその考察に対する意見は別のTrackBackとなって網の目を構築する。
これがBlogの基本スタイル。このときに、常に中心に近い点にあるBlogがある。それらを総称しての名前がA-Listってわけさ。
まあ、しかしScobleにケンカ売るか、NHK…。どこまでおめでたいのかよくわからんな。
日本国内ならいばってられるが、Scobleizerに書かれたら普通に日本のメディアの保守姿勢が露呈するだけだろうに。
ちなみに今回のはTwitterでのつぶやきだけど。
日本でのアルファブロガーとやらの扱いはどっちかってーとただアクセス数の多いBlog、みたいな扱いだけど、英語圏のそれを同レベルに見てるとしたら、とんだピエロもいたもんだ。
英語圏のBlogやTwitterなんかの扱いは日本のそれとはまるで比べモノにならない。そもそも、これらは日本の文化にはなじまないものの、英語圏の文化にはよく適合するように作ってあるっていうかもともと向こうさんのもんだしね。
あちらさんの連中はコレの特徴をうまくつかんで利用してるよ。
それこそ、へたなメディアなんぞとは比べ物にならないくらいに。
アメリカでメディアがネットに迎合してるのは、いささか看過できないだけの影響力を持ってきていることを認めている結果。
そういう状況分析のできる人間がいないのか、NHKは。戦略立てる能力ないのか?
NHKの客は確かに日本人ばかりだけど、世界に日本の恥さらして得られるメリットとデメリットの想定試算はしたうえでの暴挙なんだろうか。
英語圏のA-Listをぶっ叩いてレッテル張りして、「所詮アルファブロガーといってもこの程度です、プロジャーナリストに叶うわけがないのです!!!メディアは滅びません!」ってやったってことだろ…。
バカじゃね。心底。さすがに海外圏の連中にまでレッテル貼ってこういうことするってのはにわかに信じがたいなぁ。
なによりも、テラ特別な存在の>>77がすごいです。(´・ω・`)
「俺、ゲバラにヴェルタースもらったぜ」とかいうかっけぇヒトにもご登場願いたいもんであるw