沙耶です。ちょっと懐かしい話ではあるのですが。
以前に読んではいたのですが、あまりにあまりな内容のため、ちょっとまともにコメントしかねる内容だったので、たぶん無能には載せてない気がするんだけどな。
さすがにもう7年も経てば言及しても祟らないだろーし。
さて、まあクズ3人の武勇伝でんででんでん。なのです。
ぶっ壊したのは社。氏子がいて、護りがいて、となるとそれなりにちゃんと祀られてる神様ってことになります。
元嫁さんいわく「祖霊」で「海神」で「住吉三神」そして「鈴」。もうね、これだけキーワードそろったらだいたいおおよその見当は付いて来ますよね。
要するにこの神って荒御霊、祟り神です。祀られてるのは誰かっていうと、海難事故で亡くなられた方の御霊を鎮めているところだと思います。だからこそ祖霊であり海神なのだと。
住吉さんは宗像と並んでまあ九州定番の海の神様です。
住吉さんの荒御霊こそがいわゆる例の神風とよばれるものです。
海で亡くなられた方、というのは見つからないことも多く、オカルト話としても海から来るもの、なんてのは定番中の定番なのはもう皆さんよくご存知のとおり。
もとより海はある意味死の世界とのつながりの強い場所ですしね。
じゃあ鈴は、っていうとこちらは祓いですね。鈴、というのは中の玉が外界と隔離されており、穢れない、というシンボルでもあります。鈴の音を神の声とする人も居ますしね。
神社でがらんがらんと鳴らすのは別にかなり近代になってからの話で、古い様式を持つところには鈴の無いことも多いです。つまり、あのがらんがらんの鈴が本来の鈴の象徴ではない、ということです。
鈴の本来の象徴はその清らかな音色により、場を清め、神を鎮めるためのもの。
それはまさに荒御霊をおさめるに当たって、かならず用いられるものです。
そこに納められているのは、海で亡くなられ、そして地上に還れなかった方々の御霊を安からに眠らせるための術式。地上で生まれたものは地上に戻ろうとするだろう、だからこそそれをお慰めするためのもの。そんなもん破壊するとか、基地外の思考はよくわからない。
ご神体が石なのも海から持ってきたものだろう。おそらくは網かなにかにかかった深い海の底にあった石だろう。
村の大半が漁業に携わり、海とともに生きている村だとすれば、その社の氏子からはずされる、というのは海での守りを失うということに等しい。というかそんなもんぶっ壊す時点で守りなんか失われているけれど、子々孫々にわたって、そこで守られることは無い、ということだ。
逆に呼ばれることになるんだろうな。和御霊と荒御霊は表裏一体の話なのだから。
加護を失い、苦しみ滅びてくれていることを、心から願ってやまない。
#というか護りの家の娘をレイプするとかちょっとあまりに穢れすぎててもはやまともにその一族は人として生きていけるとは思えないけれど。