アルビノ

先天性色素欠乏症。体内でメラニンが生成されないため、全身が白っぽく、体毛や瞳孔も特殊な反応色を提示する。

よく言われるのは全体が真っ白で、目が赤。
白蛇なんかはこのアルビノにあたります。原則として突然変異種ですが、この遺伝子を固定させていくと、アルビノ種と呼ばれる、アルビノを優性遺伝子として保有する”種”として固定できます。
※突然変異種は突然変異種同士を掛け合わせても普通種が生まれてくる確率の方が通常は高いです。

これは、アルビノ種を掛け合わせ続けることで、アルビノ遺伝子以外の遺伝子を有しない種を固定するため、こういうことが起こるわけです。

観賞魚などでもこのアルビノ固定はよく行われます。本来突然変異種なので、これを固定してしまうと体質的に通常種よりも体質の弱い種となりがちなのですが、種によっては通常種よりも頑健な種も存在します。
熱帯魚などではRREAと記されているのがこのアルビノ種で、リアルレッドアイアルビノの略となります。

さて、なんでこんな話をするかというと。


当然、人間も例外ではないからです。

ヒトのアルビノ。ご覧になったことはあるでしょうか。
ぶっちゃけ、それほど誕生確率が低いわけではなく、わりと世間に結構いらっしゃいます。私も何度かお見かけしたことがあります。

正直に言っていい?



めっちゃきれい。何、あれ。差別だろ。神様ずるい。
ありえない。

以前一度駅で見かけたアルビノの女性にはマジで目を奪われましたね。ご本人も容姿端麗な方でしたが、それ以上に溜息しか出ない、ってのはこういうことかと。
確かに、幼少期は人と違うってんで何かと大変かもしれません。でも、それを補って余りある美しさとしか言いようがない。ほとんど反則。ロシアの美少女? すっこんでろよヴォケ。スラブ系ってだけに依存してるだけじゃねぇかって世界。

なんというか…ありえない組み合わせの発色と神秘的な雰囲気ってのは初めて見たときはもう衝撃を軽くふっ飛ばしましたね…。
見とれる、って本当にあるんだと。

だから、コメントのバカさ加減にちょっとあきれました。
光過敏症と完全にごっちゃになってる。アルビノの方は普通に外出できます。確かに、多少紫外線に弱い面はありますし、強い陽光を受け続けると皮膚がんの発症率は通常の人よりもはるかに高くなります。
でも、生活に多少の制約があるとはいえ、日常生活を通常の人と同様におくることができない、なんてデマもいいとこです。

光線過敏症はアルビノではありません。こちらは、色素欠乏の問題ではなく、”アレルギー”に近いものです。
日光過敏症が代表ですが、重度の方はある程度以上の強光下では同様の反応を示されます。
刺激となる光を受けると、皮膚がこの刺激に過敏に反応し、顕著なアレルギー的反応を示し、皮膚に湿疹などを発症します。先天性の場合もあれば、後天性の場合もあるようですが。
その症状自体は日焼けと同じメカニズムです。というか、日焼けもこの光過敏症のもっとも軽微なものの一つです。
が、重度の方は非常に少量の光量に対して反応する、という点が大きく異なります。

ですので、アルビノ=光線過敏症ではないんです。いっしょくたにしちゃいけません。
光線過敏症のもっとも重度な方は確かに非常に微量の光量でも反応を起こしてしまうため、部屋は暗くし、日光が入らないように締め切る、外出は夜間のみ、あるいは日中は防護服を着用するなどの重装備になる場合があります。そこまで重度な方はほとんどいらっしゃいませんが。
なにせ、人間の目は光を入射しないとモノが見えないのに、その光が入ると皮膚炎を引き起こすのですから、キツい話だと思います。

ですが、それはアルビノの方の特徴ではありません。
さて、アルビノでしたね。

アルビノの方も確かに、日光には弱いです。この点においては、確かにその通り。リアルアルビノの方はほんとにいろいろ大変だと思います。
紫外線への抵抗力がないため、皮膚の深くまで紫外線が侵入してしまうため、皮膚がんのリスクはメラニンが少ないとされる北欧などの白色人種以上に高いですし、眼球のメラニンがないので視力の面でも劣ってしまうことが多く、弱視や羞明の症状を伴いますので、常に眼科のお世話にならないといけません。
基本的には、外出時にはSPFの高いサンスクリーンを塗布する、長袖などで日光の直射を避けるなどの対策が必要とされますし、サングラスなどでの紫外線対策も必要です。基本的な対策が光過敏症とほぼ同じなので、混同されやすいですが、”日常生活が全く常人としておくれない”ほどの状態にはなりません。そもそも、アルビノの表現型の方はそれなりの数いらっしゃいますしね。
症状は似ていますが、それぞれ発症メカニズムが異なり、同一のものではないですし、程度も異なります。

頭髪は銀というのが一番近いでしょう。すごくきらきらしてほんとうにきれいです。シルバーブロンドとか、メじゃないですよ。あんなんただの銀のまがいもんです。
いわゆる欧米人の銀髪、とは全く異なります。なんせ、メラニンがないので、透通るような銀、というかマジで透き通ってますから。もう根本から存在感が違いますね。きらきらして、光の当たり方によっては黄色みを帯びたりして金にも見えます。ほんとね、あの体毛の発色は神様の贈り物だと思います。

だってきれいすぎるもん。髪フェチって呼ばれてもいいから延々あの髪の毛を梳かしてみたい。うらやましすぎる。かわってくれ。その妹くれ。おれの妹やるから! もう結婚してるけど!

眼は瞳孔が血管色である赤色を示し、よく見ると光彩は白や淡い青や褐色に近い薄い色がついてます。
いやもう反則でしょ。きれいすぎでしょ。ていうか欧米人のブルーアイ?なめてんの?みたいな。
なんというか、本当にきれい。アルビノの方はアルビノの方でいろいろ大変だとは思うんですけど、もう私らからすると、ほんときれい、以外の言葉が浮かばないんですよね。
基本的に透過色なので、透明度の高い、とてもきれいな色彩を有しているため、ヒトのアルビノは欧米の白色人種系色彩とは明らかに別格で、一瞥すればわかると思います。

アルビノの人いじめるとか、脳内おかしいんじゃないのか。
美しいものを美しいと思えないなら死んでしまえそのクソ餓鬼。

さて。冒頭にあげたアルビノ種、というのは人為的に固定化させた場合のみ、用いられる言葉で、通常アルビノを種とは言いません。ただの遺伝子表現型の違いにすぎませんから。
代表的なアルビノは冒頭にあげたような白蛇や観賞魚のほかにもたくさんいます。
シロウサギ、これは種として固定されています。ジャパニーズホワイト。
また、過去一時期大騒ぎしたアホロートルもアルビノです。え?アホロートルって何かって?

…ウーパールーパーって言えばわかる?w

大学の実験室なんかで見かける白いマウス、これもアルビノの固定種ですね。確かハツカネズミだっけか。
観賞魚ではコリドラスのアルビノ、白コリが有名でしょうか。通常種のコリドラスよりも頑健な種で、非常に飼いやすいコリドラス。また、グッピーにはRREAスーパーホワイトなどのリアルレッドアイアルビノ系の種がありますし、メダカもアルビノのメダカがいます。琵琶湖にはビワコオオナマズのアルビノ、弁天ナマズが生息しており、ビワコオオナマズだけでも大迫力なのに、そのアルビノ個体と来た日にはすさまじい存在感でしょうね。RREAの弁天ナマズなんているのかしら。

逆に、白いけどアルビノじゃない種も多々あります。
白孔雀・ホワイトタイガー・白象・ホワイトライオンなんかはただの白毛種です。馬の白毛もそうですね。
馬のアルビノは今のところ見つかったことがないそうで。
ちなみにメダカのシロメダカは単なる白色種でアルビノじゃないです。アルビノは~~のアルビノメダカ、ってちゃんと名前付いてますから。

またどこかでお見かけできるといいなぁ…。

0 thoughts on “アルビノ

  1. メイコ時代から弄ってる人はやっぱり旨いよなぁと改めて思ったよ。
    選曲次第で原曲にほぼイコールまで追いつける調教が行えるって所も凄いと思うけどね、ロードス島の曲「検証「奇跡の海」 左:坂本真綾 右:初音ミク」(sm1270953)なんて洒落になってないし、とかちがどうなるかもかなり興味あるようちは。

  2. メイコ先輩のチューニングの手間の多さは異常。
    まあその分ミクよりも表現の幅は広いと言えば広いけど、お手軽さはミクが一枚上だねぇ。

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