物部村の怪事件 問題編

この物語は、嫁の何気ない一言から生まれた悪夢の物語です。
モチーフはだれでも知っている昔話ですが、既に原型をまったくとどめていないような気がしないでもありません。が、多分気のせいでしょう。

修羅のxxの作者も「コレは史実です!」って言い張れば史実になるって巻末に書いてたので(書いてませんwww)コレは史実です!って言い張っておくことにします。

江戸時代中期の出来事です。東北の寒村に、一色村と物部村という二つの村がありました。
山をひとつ越えたところにあるこの二つの村は、冬場は雪に閉ざされ、互いにほとんど行き来することはできません。

えっと、誰かさんのことを思い浮かべたりしたらそれは間違いですよ? 村の名前であって苗字じゃないですから!
だから違うんだってば!!w

※これから先はグロテスクな表現が含まれているかもしれませんwwww


山をひとつ隔てただけの一色村と物部村。しかし、その年の飢饉はこのたった一つの山が明暗を分けてしまった。

物部村は豊作を歌い、一色村は虫害と稲の病気の発生により、きわめて厳しい惨状に見舞われたのだ。
例年に比べ多くの年貢を納めてもまだ十分なたくわえを得ることができた物部村に比べ、一色村の惨状はきわめてひどい有様であった。
それでも、年貢は例年通りの納入を要求され、冬を前にして一色村では既に草の根を食む惨状となっていたという。

その有様聞きつけた物部村の庄屋は、冬の前にそのたくわえの一部を融通し、一色村に提供した。
「これで、少しでも多くの村人が冬を越せるなら」
とは物部村の庄屋の言葉である。なんとも心温まるハートフルな話ではないか。
村人は、物部村の提供物資により、細々と生きながらえることができそうであった。

しかし、そんな状況にありながらも、一色村の片隅に住む智里と三冬という若い夫婦は、これではめでたい正月が迎えることができない、と不平不満を漏らしたりもした。何を贅沢言っておるのか、という話ではないか。

あ、えっと別人ですからね? 勘違いしないでね?wwww

さて。その年の暮れのことである。豊かに暮らしていた物部村の庄屋の家が、突然惨劇の会場となった。
寝入っていた庄屋の一家に強盗が押し入ったのである。
押し入った強盗は、鈍器のようなもので寝入っていた庄屋の一家を次々と撲殺。その多くが頭部をかち割られた姿で発見された。
ほうほうの体で逃げ出したと見られる庄屋の娘や召使の少女など、女子供もいたのだが、裏口から出ようとしたところを刀と思しき鋭利な刃物で惨殺、もしくはトゲのついたような鈍器で撲殺されたと見られる姿で発見されたという。

その後、庄屋の家の蔵の中身はすべて強奪され、行方知れずとなる。

後の検分で、押し入った強盗団は7名と判明。いずれも、押し入る際より何か重いものを引きずるようにして押し入ったと見られている。おそらく、この重いものが凶器ではないか。
また、これら押し入った強盗とは別に、裏口で逃げるものを切り捨て、あるいは殴り殺した二名がいたことも想定された。これらが同一の強盗団の一味であるかどうかはわからないが、おそらくは仲間の一味であろう。

おりしも振り出した雪により、強盗団の行方を追うことはできなくなり、この惨劇は下手人を上げることができないまま、終劇となるのだが、物語はここで終わらない。

雪に閉ざされたこの物部村に外部から立ち入ることは非常に困難を極める。
まして、きわめて重いものを引きずって外部から立ち入り、一夜のうちに立ち去るなど、ありえない。

つまり。

村人A「バーローwwwww犯人はこの中にいる!!wwwwwww」
村人B「ヒント:コナン=新一」
村人A「ねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

あ、失礼しました。つい。
つまりそういうことである。相互に疑心を募らせた村人は、「お前だ」「いやお前がやったに違いない」と猜疑心を高めていき、結果として


ひぐらしのく頃に(どぉぉぉん)←効果音


いやいやいやいやいやいやいや。夏じゃないし! ないてないし!

とにかく。物部村は、その一冬のうちに全村惨殺事件へと発展していくのである。
最後に生き残ったのは紗霧と呼ばれる豪腕のジャガー横田、じゃなかったえっと、あの、いろんなクレーム回避とボクの精神的安寧を得るためにか弱い女性一人だったということにしておいてクダサイ。ガクガクブルブル。

だから別人だって言ってるのに!

さて、その冬も終わる頃、物部村の惨劇は一色村にも伝わっていた。そして、あるうわさが流れるのである。

—–そういえば、智里と三冬のトコはなんぞずいぶん豪勢な正月を祝ったというぞ。
—–この飢饉のなかでか。
—–そうじゃ。なんでもずいぶんと羽振りが良くなったと。

その押し入り強盗の正体はわからぬままながら、それは生き残った紗霧にとって貴重な話でもあった。
この惨劇の下手人になんとしても天罰を与えねばならぬ。しかし、もはや物部村の生き残りは自分ひとり。これでは、凶悪な強盗団を打ち破るにはあまりにも非力。

覚えておれ、必ずや!

そう言い残して紗霧は村を去っていくのである。


…このあと津山三十人殺しにつなげようかと思ったけど不謹慎なのでやめときます^^;;;

問)
さて、この物語のモチーフを答えよ。

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