無防備都市宣言

無防備都市宣言。一切の戦闘施設を有せず、あるいは固定式の戦闘用設備は敵対的行動を起こさないことを前提とする、非武装地帯宣言です。

沙耶です♪

大阪府堺市でこのたび、この無防備地域条例の制定を求める署名が2万人集まったとのことです。


さて。無防備地域条例、とはいかなるものでしょうか。詳しくは無防備マンで。

って言ったら左翼確定ですねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

無防備地域宣言、とはいくつかの条件をクリアした地域が、ジュネーヴ条約の追加第一議定書に規定されていますが、これがどういったものか、というのはジュネーヴ条約を読んでください。

というのは余りに不親切なので、沙耶風に言うと。

A君「オラ。てめぇフルボッコにすんぞコルァ」
無防備マン「すいませんすいませんすいません命だけはお助けを」
A君「よっしゃ、命は助けてやるから金よこせ。ほんの全財産でえーわ」
無防備マン「はいはいどうぞこのとおり」

ということです(ぉぃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

正確には、該当地域での戦闘行為一切を禁じる代わりに、占領しにきた軍隊に地域を開放する、ということになります。
つまり、攻撃された場合に占領を認めますからここで戦闘行為を行わないでください、というものです。

日本は侵略行為を行えない国家ですので、想定されるケースは外敵が侵略行動に出た場合、ということになります。
また、この無防備地域宣言は交戦中の両国がともにそれを承認する必要があります(ま、あたりまえですね。

まあ、交戦国の片方は確実に日本でしょうから、政府がこれを認めるとは考えにくいですが、戦略/戦術的に認めるケースはありえます。小説風に書かれたいい素材があるので、そちらを読んでみてください。
また、この宣言は有事にしか宣言できません。つまり、いまこの条例を制定しておく意味を考えると、非常に不穏当な気配がしますよね。

署名者は有事を想定している、ということです。不思議なのは、この宣言を推し進めている母体は反戦左翼団体であり、反戦を訴えながらなぜ有事法制を条例立法化する動きをするのか、というのも不思議なところ(不思議でもなんでもないですけどね。

☆ 彼らの主張はこう ☆

無防備宣言は、確かに占領しに来た場合無条件でそれを受け入れる宣言だ。だが、外敵もまた人の心のある人間である。無防備で抵抗しない地域に攻め入り、その地域を苦しめなければならない理由がない。
人の心があるならば、そんな地域は占領する意味もない。

つまり、この宣言をもってすれば戦争に巻き込まれることはない。



頭に蛆でもわいているのか。

1.敵性勢力の良心に期待する戦争回避論は確実性に欠け、なおかつその実効性も期待できず、意味はない。
2.無防備地域を占領後、その地域に軍事設備を建設することを禁じられていない。前線の橋頭堡として無防備宣言地域はもっとも利用しやすい軍事拠点となりうる。
3.誰が好き好んで抵抗される地域を攻めるものか。攻めやすい場所から攻める、戦術の鉄則である。正面決戦ドクトリンはいまどき流行らない。
4.日本という国家主体(自衛隊の運用母体)が無防備地域を認めていない。そのため、地域条例の制定において、ジュネーヴ条約の無防備都市宣言を発効する前提条件を満たさない。
5.マニラ・ドレスデンなど宣言発動後空爆された地域が多数存在し、過去何度と無く破られてきた規定で、その遵守を紛争相手国に強制する手段が事実上無い。
6.内乱罪、外患誘致罪、外患援助罪に該当する恐れがある。

こういった反論に対し、彼らは「相手が攻めてくることを前提とするのは人の道に外れており、戦争賛美者の虚言である」としています。

妄言は寝てから言うべきですね。彼らの言が正しいなら、まず大前提としてこの世の中には完全にして無欠の自浄作用があり、一切の犯罪の起きない世界でなくてはならない。
なぜ警察があるのか。なぜ犯罪者が存在するのか。

身近なこのレベルの問題すら解消していない(できない)のに、国家間問題に良心を持ち込むこと自体が現実的とは到底いえない。
署名者はほんとうにジュネーヴ条約を知っているんでしょうか。

また、日本の仮想敵国となりうる中国・韓国・北朝鮮・ロシアなどの近隣諸国のうち、ジュネーブ条約を批准しているのは韓国とロシアだけです。中国と北朝鮮は、ジュネーブ条約に加入はしているが批准はしていないので、守る義務もありません。ついでに、批准していても守らなくても罰則もなんもありません。

実際過去に同様の無防備地域宣言がなされたことはありますが、まともに機能したケースはほとんどありません、というかまともに、という話なら一個もありません。
宣言を行って、無差別爆撃食らったとこなら一杯あります。

平和とか無防備とか良心とか、そんなきれいな言葉に騙されたりしていませんか? 現実社会はそんなに甘くないですよ。国民総中二病とか国民総中華の手先とかいう状況ならわからんでもないですがwww

こんな話するくらいなら核武装して相手国にゼロオプションを迫るというアメとムチ交渉のほうがよっぽど平和裏に解決する方法といえますよ。

※ゼロオプション

同等の戦力を有した国同士の緊張状態下で、相互に設置兵器を撤去する相互軍縮オプション。有名なところでは冷戦下のNATO+アメリカ対ソ連の戦術核ミサイル配備において、相互にゼロオプションでのミサイル配備撤回がある。これは、のちの中距離核ミサイル全廃への動きへとつながり、その評価は極めて高い。



戦争を絶対悪、と考えるのは自由です。というか戦争にいいも悪いも糞もありません。
ただの殺し合いですしね。

しかし、戦争の死者数は、”平和”とやらの時期に起こる虐殺をはるかに下回ります。
戦争を絶対悪と見るのは、人が人を殺すこと、の殺戮に対する嫌悪ですが、単純に数字だけ見た場合、虐殺はむしろ戦争ではない時期に起こります。
戦争のない時期は、”平和”と言いませんかね? この理論では、平和、は戦争以上の悪、ということだって可能なわけです。

戦争はなるべく起こすべきではない、それは当たり前ですが。
起きた場合に最小限の被害で済ませるべき、というのが普通の考えなんじゃないですかねぇ。
無防備宣言とやらは、間違いなく最小限には食い止めてくれないと思いますけどね。

0 thoughts on “無防備都市宣言

  1. 最近ネットでしった出来事・・・
    とある薬局におばあさんが買い物にいきました。
    おばあさんは薬局の店員にぶつかって、足を捻挫しました。
    おばあさんは足の捻挫の治療に病院に行くことにしました。
    おばあさんはその通院途中で自分でころんで骨折をしてしまいました。
    おばあさんは骨折したのは薬局の(店員の)せいだとして裁判を起こしました。
    判決・・・・薬局側に、慰謝料600万円の支払いを命ずる。
    分かった事・・・・裁判官ってバカだw
    最近思うんだけど、過剰な保護(過保護)が増えたよね。
    それだけ個人の能力と行動と責任に対する考え方が希薄になったってことかな?

  2. ああ、あの話か…地裁はバカばっかそろってるしなぁw
    東京地裁なんて極めつけのバカがそろってますぜ!w

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