無知は罪。

冗談にしてはよく出来過ぎている。


「しかしインドは実際のところ世界に広く知られた国とは言い難い。 」

どこの世界の話をしているのかわからないが、少なくとも地球上の話ではないようだ。
私が知っているインドの姿は、十二分に世界に通用するものだが。

というわけで私の知っているインド。

世界第二位の人口を有し、かつてはイギリスの最大の植民地であり、インド軍といえばイギリス陸軍の主力。
自らの独立戦争で独立を勝ち取り、非暴力非服従をとなえたガンジーはあまりにも有名。

食文化では欧米・東洋にカレーを浸透させ、胡椒・茶葉の産出では世界有数。

軍事面では空母を有し、インド海軍・空軍と言えば西側・東側を双方入り乱れた独特の構成で軍事ファンを魅了する。

また、パキスタンとの国境問題を抱えており、世界における核保有国の一つであり、長距離射程ミサイルを有し、北京を射程に収めている。

また、インターネットの発展によりIT産業の発達が非常に目覚ましく、インド出身のIT企業主力技術者は決して少なくない。これらインテリ層はいまだインド全体のわずかなパーセンテージではあるものの、第一次産業を主力としていたインドにおいて、製造業にあたる第二次産業ではなく、第三次産業中心の発展は急速な近代化を推し進めつつある。

かつてはカースト制度などの厳しい階級制度があり、マハラジャが統治する王政を敷いていた。

ヨーロッパ民族の一部は起源をたどればインドにたどり着き、世界四大文明のインダス文明の起点でもある。パキスタン領だが、ハラッパ遺跡やモヘンジョ・ダロは有名すぎるくらいだ。

母なる川ガンジスを崇拝し、ヒンドゥ神話とよばれる民俗土着神話が信仰の根幹に根ざしている。
破壊・再生・維持の三人の神を主点に置くこの神話は、東洋での仏教に深く影響を与えている。

インドが無名だと？　どこの世界史だよそんな嘘書いてるのは。まして現代社会でのインドの重要性すら認識してないのはアホとしか。
東西世界いずれとも一定の距離を置くことで独立性を維持し、インド軍が東西とりまざっているのはその象徴でもある。
現代においてはヒマラヤをはさんで中国をけん制する重要な地理的要所でもあり、核の傘によって中国を背後から抑え込む巨大国家。正面からぶつかっているのが西側諸国なら、その暴走をいつでも止めれる位置にいるのはインドであり、インドもまたチベットに絡んで強く中国をけん制している立場にある。

中東からの石油海運においても、マラッカに至るインド洋が安定航路となっているのはひとえにインドが戦争にほとんど関与していないためで、東南アジア、中東にかけての広範囲に大きな影響力を持つ国の一つ。
事実上、アジアの南部から東南アジアにおいては中国圏とインド圏に分けることができる。


「相手は自分の目に映ったこちら側の姿しか理解できない。相手がこちらのすべてを知っていると信じて仕事を進めるのは喜劇にすぎない。」

無知を誇らしげに記事にしてんじゃねぇ。宗主国と同格の国相手に無名とか、どこまで無知さらけ出せば気が済むんだ？