いなごの大群が現れた。どうしますか?

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沙耶です。おはようございます。最近は各誌メディアが2chやネットの弊害を騒ぎ立てるようになりましたが、今回は産経。

…しかし、やっぱ毎日とかの記事と比べるとそこそこ読んできてるなぁ。

でもネットイナゴは聞いたこともなかったわwwwwww


原文はこちらへどーぞ

さて。イナゴと呼ばれた2chではお前ら蟲呼ばわりぷぎゃーって笑ってる人もいますがw
それほど外れてはいませんね。

もっとも的確かと言うとそうでもないんですが、各メディアのイデオロギーに依存した報道の悪癖もきちんと言及していますし、一概にネット=悪、被害者かわいそうという論調で批難を繰り返す某紙とか某紙とか某紙とかと比べると考えさせられる部分は少なからずありますね。

特に、自己分析に言及しているくだり、

☆ このへんとかね ☆

硬直した構図に当てはめて描かれる分析は、取り上げた現象が悪意か善意か、右か左かという表層に気を取られ、「祭り」は「集団リンチ」あるいは「美談」に単純化される。原因の分析としては、上滑りしている感は否めない。



はメディアの持つ特性と惰性、そして単純化しなければならない大衆紙としての制約などの苦悩もあるんでしょうが、かなり的確といえるところだと思います。
2chではこの辺読み違えてるアホもいますが、上滑りしている、といってるのは前段の「その一方で、メディア側からの反撃と言うべきか、ネットの「闇」に焦点を当てた記事の増加も目立つ。」に対して結論付けている段なので、これはメディア側の話ですよ?

これに対して、イナゴには悪意も善意もないんだよね、ってのがこの後の論調。
ちょっと読み取りにくい文章だよな、産経にしては。まあ、皮肉気味なとこでもあるから、わざとなのかも知れないけれど。

末尾の皮肉は「ちょっと抑えとけよお前らwwwwwww馬鹿wwwwww」くらいに読めばいいのかな、と思いつつ。右方面の祭り、が右の失態を煽った左の祭りのことなのか、右方面自体が左ぷぎゃーってやってる祭りのことなのかはここからだけでは読み取りにくい。多分後者だと思うのだけどね。
盛んなのはそっちのほうだし。

さて。ちょっと読み取りにくい論説ではあるんだけど、要約するとこうなるんじゃないかと思う。

メディア各誌への不満が生まれており、それに対して各誌の不祥事も拍車をかけている。
これに対して、ネットからのメディアへの攻撃が激化しており、看過できない状況になりつつある。

ここで補足するべき。マスメディアが報道機関として情報統制を行える特権階級であり、民衆による口コミネットワークの拡大化された最大派閥がネットなのだと。単純化すると支配者vs民衆の構図と実はあまり変わるところはない。こういう単純化も有る意味ではメディアの手法なのだけど。

ネット、がある意味で民衆意識の発露の一部、という部分であることをここで書いておかないと、よくわかんないヒトにはわかりにくくなるんじゃないかな、と思う。

これに対し、メディア側は反論を試みている。いくつかの祭りや炎上をとりあげ、ネットの”悪意”の部分に焦点を集約した記事を掲載している。

ただし、これらの反論に対しネット側は冷笑で対応しているようだ。さまざまな理由はあるようだが、集約して本質を言うならば、メディアの切り口に問題がある、ということだ。
メディアは本来あるひとつの事象を取り合げ、その善悪や左右に基づいて評価するのが本質(本来メディアは対支配者組織に対する口コミネットワークの組織化である)。善悪や左右などの明確な本質がある場合、メディアはその批判の切り口としてきわめて高い同調を得られるような事象の切り出しが可能だが、ネットを切り出そうとするとどうしてもその二極化での切り出しは困難になる。
そのため、炎上や祭りは加害者と被害者、あるいは美談という単純二極化構造で描き出す。

そこにメディア側の読者をドコに誘導したいか、という意識部分がさしはさまれた選別が行われるため、論説としては非常に稚拙で陳腐なものが出来上がる。

そもそも対ネット、という構図は矛先を民衆そのものに向けた形であり、メディアとしてはもっとも不得意とする矛先の向け方だ。
なぜなら、民衆にはあらゆるイデオロギーが内包されており、どのような切り口をもってしてもそれを的確に表現できないし、あまつさえそれを既存の報道手法である単純二極化によって分類するのは、あまりにも乱暴かつ本質を見ないやり方と言えるだろう。

結果として、ネットサイドからは冷笑される、という状態だ。

これに対して、祭りに群がる大衆を指してネットイナゴという言葉を聞くようになってきた。
イナゴ、は食欲で動く。善意も悪意もない。一匹一匹ではたいしたことはできないが、集団化することで大きな力となり、とにかく騒ぐ火種さえあれば騒ぐ。
これは、大衆の本来の本質に過ぎない。集団化が口コミでのコミュニティとは規模がずいぶん様変わりしただけだ。
ネット、という距離を無視する情報伝達手段によって、大衆のこの本来の性質が大きな力となるまでに集団化されているに過ぎない。あくまで、”当たり前”の現象に過ぎず、彼らが”なぜ”騒いだのか、その騒ぎを起こしたそもそもの”餌”となった火種は何か。

それを追求するのが本来のメディアのあり方であり、それができないが故に冷笑されているのだろう。
それをきちんと原因分析したうえで、騒ぎ方を問題にすれば論評もより的確にシフトできるかもしれないのに。

もっとも、個人的にこのイナゴが好きかどうかは別問題だ。
私は特定方面で騒ぐイナゴには「蝗軍」と呼んでみたくはあるが。

おしまい。


確かに、ネット側はあくまで火種を深く掘り下げはしない。いや、掘り下げるスタンスの人間も多々いるが、少なくとも目に付きやすいところで騒ぐ連中がそこまで深く掘り下げるケースは少ない。

このときにメディアに要求される役割は、本来はその火種そのものを深く掘り下げる力だ。
それが、ジャーナリズムってもんじゃないのか。

それが、報道における国民の知る権利の代行者たる者の責務。
ネットはあくまで口コミネットワークの拡大であり、それが騒ぐ、ということは”それを民衆が知りたがっている”ことに他ならない。

それを善悪で片付けてしまうから、冷笑されてしまう。
結果として掘り下げた報道が各誌におけるイデオロギーで脚色されること自体は避けられない。

だが、”どの事象を扱うべきか”の選別がそもそもあやまってしまっている。
ネットが独自の正義感振りかざしたリンチ集団なのは、ある面でとても正鵠を射た事実だ。

だが、それがおきてしまう背景から目をそらして、善悪構図を描くのはあまりにも暴論だといわざるを得ない。
産経がそれを認識してるってのが読めただけでもよかったな、とは思うけど。

本来はメディアもまた口コミネットワークのコミューンから育ったシステムなのだが、それが民衆へ矛先を向けた、ということは。

いかにメディアが民衆から乖離してしまったか、の表れでもあるんじゃないのだろうか。
そして、矛先が口コミネットワークの集団化であるネットに向く、というのは”本来のメディアの発足理念そのものに矛先を向けている”のと変わらない。

もっとも、ネットはかつてのミニコミ誌やコミューンと違い、”何かに統制された”集団化ではない。
自然発生的な烏合の衆の集団化だ。本質部分は暴動とさして変わるところはないが、民衆なんて古来からそんなもんだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

0 thoughts on “いなごの大群が現れた。どうしますか?

  1. 震電格好良いよね(’’
    確かあれがデビューすれば、空中戦で更に優位に保てると言われた機体だよね。
    日本初のジェットエンジン機になるはずだったのに・・・
    あ・・・完成したとしても、海軍に資材を殆ど吸い取られていて、枯渇していたから、完成していたとしても、量産は困難だったか(。。;
    やんきーごーほーむ(’’#

  2. ぶっちゃけそんなに性能よくないよ>震電
    戦後の試験飛行で当時の米空軍主力P-80に追いつけないくらいの速度しか出せなかったよ。
    そもそも局地戦闘機なんで目的が爆撃機の迎撃が主眼なので、ドッグファイトなんか最初からあまり重視されてないと思われ。
    性質的にはシュワルベに近い。シュワルベもドッグファイト能力はけっこうきちい。特性理解して乗ればスピットファイアをぽんぽん落とせたらしいが。
    人気があるのは単に”飛ばなかった”から、だと思います。
    正味、あの時期にリリースされて空戦優位に立ったところで何がどうした?って世界だしな。
    シュワルベでも書いてるけど、130機からの爆撃機が飛んできて空戦優位で12機やそこら落とせても焦土になるのはかわらん。
    #シュワルベが130機の爆撃機に37機で迎撃に出て12機撃墜、自軍損害1機。十分すぎる優位的性能でしたが、焼け石に水にすぎません。
    ついでにレシプロ機だよwwwwwwwwwww
    将来的にはジェットとか言ってたが、まー無理だろwwwwシュワルベでもアレなのに。
    日本初のジェットいうなら実現してた橘花や試作機の完成してた秋水ではないのかな?
    …秋水なんかリリースされてたって何の役にもたたんけどwwwww

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