ロリータコンプレックス。略してロリコン。
やーいこのろりこーん!変態ー!
沙耶です。ロリコンの何がいけないのかがちっともわからない僕。
っと、いきなりのっけからとんでもない方向に走ったため読者ドン引きですね。
まずロリコンってなんぞや、ってとこから手をつけましょうか。
一般的にはロリコンと言えば未成年に性愛衝動を抱く大人の男性。そういうイメージでしょうか。
一回ウラジミール・ナボコフ読めよ、馬鹿。
語源となっているのは、前述のとおり、ウラジミール・ナボコフによる作品「ロリータ」。うちにも一冊並んでた気がします。児童研究では必ず引っ張り出されてくるくらいの本です。それだけ、幼児期から少女期のおぼつかない精神描写が見事になされている本で、ナボコフがロリータの名前がこんなバカげた悪口に使われてると知れば手当たり次第に殺しに来てもおかしくないかもしれません。
物語はまあ読んでのお楽しみ。大筋だけ。
主人公はいい年したおっさんであるハンバート・ハンバート。独身。彼が少年時代に恋した少女は、幼い頃に死別し、彼の心にトラウマとして残ります。
そして、彼が出会うのが美少女ロリータ。ハンバートはロリータに近づくためにその母親(未亡人)と結婚し、やがてはその母親も死亡。ハンバートはロリータを連れての逃避行へ。
その旅の中で、ロリータはハンバートの理想に沿うことを拒絶、また少女期であるロリータは成長していき、彼の心の中の思い出と理想の女性である死別した少女と乖離していってしまう。
ロリータはロリータでハンバートに反目し、彼のもとを去っていく。
ここから先はサスペンス(?)なので読んでからのお楽しみでwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
どうにもどこにも救いのない終わり方ではありますがw
ロリータへのハンバートがある程度の性的衝動を持っていたことはうかがえなくもないですが、恋自体は少年期の思い出がベースとされており、ハンバートはロリータの意思を尊重します。
幼年期の恋と愛と性愛があやふやな存在の時期と精神、そして成熟したハンバートが記憶と思い出の中での中での振る舞いと大人であることの狡猾さとの板挟み。そして理想の女性であったはずのロリータが理想から乖離していく様を見詰めていくハンバートの苦悩。
ニンフェット、と呼ばれる大人と子供の境目の、大人でもない、子供でもない少年少女の無垢な残酷さとその内面も描いたなかなかに面白いシロモノ。
ロリータ研究は山ほどあるのでいちいち追っていくのもめんどくさいですw
さて、ナボコフ自身がモデルとされたハンバートですが、当初ロリータコンプレックスというのは全く逆の意味でした。全く普及しませんでしたがw
つまり、未成年の少女が大人の男性に恋をする、というものでした。しかしそんなもんウケがいいわけもなく(ウケとかできまったとも思いませんがw)、いつの間にやら大人の男性がニンフェットに対して抱く恋愛感情をさすようになったようです。
さて、単にロリータと言えばこれとは別にロリータファッションだのといった少女幻想への結びつきを強めますが、この辺は実は日本発祥だったりします。
さて、日本で超有名なロリコンといえば!
そう、ルイス・キャロル。
いわく、10歳以下の子にしか心を開けないだとか、13歳のアリスに求婚したとか、おなのこ集めてヌード写真撮った変態だとか、まことしやかにささやかれています。
が…写真は撮ってたらしいですが、どうもそれ以外は証拠なしってことみたいですね。
日本にアリスを紹介したときに、ルイス・キャロル研究の文献で、海外のネタ元があやしー文献をテキトーに翻訳してきたために大量の嘘も輸入されたようです。
実際海外でもルイスに関するこの誤解は広まっており、まあ、誰か一人のせいでもないわけではありますが、現在の研究ではきっぱりと否定的見解が提示され、その証拠も上がってきています。
いいですかみなさん。ルイス・キャロルはロリコンではありません。少女性愛者でもありません。
ただの人物写真を撮りまくるのが趣味のおっさんで成人前くらいのそこそこ大きくなって女性的な体つきになってきた思春期の女性に美を見出し、それに水着着せたりちょっとはだけた衣装を着せた写真をっとるのが大好きだったおっさん、というだけにすぎません。
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まあある種の性的嗜好に偏っていた可能性はありますが、ニンフェットに対する性的嗜好はほとんど、というよりまるでなかったっぽいですね。
現代で言い直せばロリコンというよりブルセ(PAM! PAM! PAM!
そもそも当時のイギリスは13歳以上であれば結婚年齢でしたので、ぶっちゃけ20前とか15歳くらいの少女ってのは女性として評価されていたわけですし、変態扱いはちょっとひどいよねw(お前だよ
こんなもん変態とか言ってたら源氏の君の変態っぷりはハンパじゃないってことになってしまいます。
若紫を初めて見たとき何歳だったと思ってんですか。
さて。ニンフェットに対する恋愛的性質であったロリコンも、やがては性的嗜好と衝動を有することもまたこれに含まれることになっていきます。
まあ、抱いている側は成人ですから、当然性的知識等有していておかしくないですしね。
しかし、もともと異常性癖を現した言葉ではなく、~~コンプレックスってのはあくまで一部の心理学用語であり、エロ大好きなフロイト・ユングどもが大喜びで使っていたわけでして。
本来の意味で、幼児性愛を中心とした異常性愛者を現す言葉としては、ペドファイル、小児性愛(ペドフィリア)。
しかし、現代ではこの要素もロリコンは有していることになっています。つまり、ロリコン、という言葉自体があまりに大枠になりすぎてしまっていて、一体それを言ってる人は何を持ってしてロリコンといってるのかさっぱりわからなくなってるわけです。
同じ未成年に対して性愛衝動を有すること、といっても
「乳児時代」(0~1歳)
「中性的子供時代」(2~7歳)
「両性的子供時代」(8~15歳)
「成熟期」(16~20歳)
と分類される、とされており、ニンフェットは本来このうち、両性的な特徴を有する時期をさしていました。
※のちに一部の性愛者の存在で中性的時期も含まれるとされてきています。
ぶっちゃけ成熟期であればブルセ(ryじゃなかった、それほど異常というよりは単に若いのが好きってだけな気がします。
乳児期。論外だろ。どんな変態だよ。と言いたいとこですが、ペドフィルってのは症状によってはこの時期も含み、対象とします。
もうこのへんで自分が何をしゃべってるのかわからなくなってきました。
ちなみに、こういった幼児を性愛の対象としてみる、というのは異常性愛であることは間違いありませんが、だからと言ってじゃあそれがスカトロ趣味だとか同性への性愛行動とどう違うのかといわれるとどれもただの異常性愛行動であって、「きめぇwwww」と思っても別にそういう趣味の人がいても仕方ないか、と思ってしまう沙耶です。
彼らが問題視されているのは、未成年への性行動へ移った場合にそれが犯罪行為に当たるからです。
しかも、”実際に幼児への性的行為を強要する”というのは、何もペドフィル特有の犯罪では無かったりします。
医学的な分類ではペドフィルは存在しますが、ロリコンという病気はありません。
ペドフィルは小児への性愛衝動を持つこと、であって「行使すること」ではないんですね。つまりまあ、異常性愛という病気ではあるよね的ですが、趣味は趣味だししょうがないよね的スタンスでもあるようです。
衝動と行使とはどういうことか、というと、要は、「あー美人のねーちゃんとヤりてーなー」って思ってる人と、実際に美人のねーちゃん見かけたら強姦する人。は=で結べるのか、という問題です。
※すげぇ直接的なモノ言いですが、実際のところそういうことです。
ロリコン、というのはかなり広範な意味を持たせられてしまっていますが、本来的な意味に近くしていくとどちらかというと小児恋愛を目的としていると捉えると近いかもしれません。
世間一般のいうロリコンのイメージはどちらかというとペドに近いですが、それでもペドは犯罪者ではありません。
ていうかペドが犯罪者だったら世の男性の大半は強姦魔としてブチ込まれなければ論理的におかしなことになってしまいます。
だって「ヤりてー」って思ったら強姦してるってことと同じって言われたら、ねぇ…。
心当たりの一つや二つ、誰だってあるだろそんなの…。
「うっわーでっけぇ胸」って思ったら揉んでるのと同じって言われたら困っちゃうよw
チャイルド・マレスター。
で、こちらが実際に犯罪に走った場合。
注目すべきはペドフィル=チャイルド・マレスターではないってこと。実際の犯罪者傾向においても、ペドフィルであることがチャイルド・マレスターの発生の原因であるとする因果関係は存在せず、というか手軽な虐待相手、あるいは反撃を受けない力の弱い存在としての児童として幼児に暴力性が向いた一般人であるケースの方が圧倒的に多い。
ロリコンがきめぇと思うのはもちろん自由だと思うが、報道なんかが「だからロリコンは矯正すべきだ」とか言い出したらマジキチだと思った方がいい。
だってそれって男が女性に欲情するのは矯正すべきってのとロジックほとんど変わらないんだよ。
ましてその論拠となるべき統計と数値情報もない、とあってはただの妄想話と言わざるを得ない気がするのだけど。
という話を吉野からロリコンきめぇwwwwwって振られたので書いてみた。
姉萌え~~wもその理屈で言うならば十分にぶち込まれるに値するわけだがwwwwww
異常性愛者全員ぶちこめってことになったらたぶん地上から人間消えるなwwwww