俗にビリヤード、というと日本じゃどっかの誰かさんのおかげで猫も杓子もナインボールである。
たまにエイトボール遊んでるのもいるけどね。
いずれにしろ、日本における主流はポケットゲームに帰着している。
ビリヤードには三つの競技が存在する。
一つは、ポケットビリヤード。
もう一つは、キャロムビリヤード。
そして、もう一つが、アーティスティックビリヤード。
このうち、アーティスティックビリヤードは例外的なもので、俗にトリックショットなどとよばれているプレイはすべてこれに属し、”魅せる”プレイの最たるもの。
このそれぞれに“プロ”プレイヤーが存在するが、キャロムのトッププレイヤーがポケットのトッププレイヤーであるわけではない。もちろん、それはアーティスティックにもいえることだ。
おそらくみんながビリヤード場に行って目にするのはほとんどがポケットテーブルとよばれる、6か所に穴のあいたビリヤードテーブルだろう。
しかし、ちょっとマシなビリヤードスペースに行くとたまにポケットの全くないテーブルに出くわしたことはないだろうか。
これが、キャロム・テーブルである。
キャロム・ゲームはその難易度の高さから一般には受けにくいが、キャロムのトッププレイヤーのプレイは見ていてぞくぞく来るものがある。
では、個々のゲームを見てみようか。
ナインボールはさすがに誰でも知ってるだろうし省く。
・ポケットゲーム
エイトボール:1~15の的球と手玉を使うゲーム。ソリッドとよばれる1~7と、ストライプとよばれる9~15の球に分かれ、ブレイクののち自分の狙う方の玉を落としていく。順番は問わないが、常にコールショットをすることが必要(どの球をどのポケットに落とすのかあらかじめ宣言する。予定外で落とした球は無効)。
自分の狙うべきソリッド、またはストライプがなくなったら、初めて8番を狙える。それまでの間は8番はどんな形で落ちようがテーブルの上に戻す。
ボウラード:1~10の的球を使ったソリテアゲーム。ボーリングのピンに見立て、1フレームの間にミスショット二回の間にいくつポケットできるかで点をつけていく。点の付け方はボーリングと同じ。ブレイクショットのみ、ポケットしなくてもミスにはならない。すべてコールショット。腕の良し悪しがはっきり出るゲームなので、プロ試験等ではボウラードのスコアも基準としている。ちなみに日本人の藤間プロの考案ゲームだったりする。10フレームで1ゲーム。
とても難しく、マズ普通の人がやったら10レーンで30点や40点取るのがやっとだと思います。9ボールのような運の要素がほとんどないので、実力のみが反映されます。
ちなみにプロ試験はアベレージで210点の様子(3ゲーム合計で630点)。ポケットのプロの人には割と簡単なゲームらしい。アマチュアだと150点程度のアベレージが出せればハイアマチュアとよばれるクラスと言っていいんじゃないかなぁ。
ローテーション:1~15使用。1から順番に狙って落として、おとした番号の球の数字が得点となっていく。これもコールショット。っていうかポケットでコールショットしなかったらなかなか上達しないです。決められた点数に達するまで繰り返す。球がなくなったらラックしてブレイク。これも結構むずかしいゲーム。
・キャロムゲーム
キャロムはポケットが流行る前に一時期流行したので、そこそこ高齢の方などは結構ご存じだったりします。しかも上手いし。勝てねぇえぇぇぇぇ。
キャロムにはポケットはありません。
使うのは赤球と白球。白が手玉。やってみたい人はお店でキャロム台使えますか?って聞いてみましょう。キャロム台はポケットに比べデリケートなので、常連さん以外に使わせてくれない意地悪なとこだってあります。別に意地悪ってわけではないんですけどねw
有名なとこではスリークッション。赤、白、そして白にマーキングした黄色の三つの球を使います。
基本的に、キャロムは白球を赤球に当て続けていくゲームです。
最初に赤球に当てて、次に黄球ヒットさせて、これで1点。スリークッションとは、最初二個目の赤球に当てるまでの間に、三回クッションしなければならない、というルール。
これをミスするまで連続で撞いていくことができます。ミスするまでが1イニングとカウントされます。
俗にひねり、とよばれるイングリッシュシステムを完全に理解してないと、まず一点も取れません。
しかし、このプレイは非常に美しく、トッププロによる競技会、つまりは全世界選手権などですが、まれに完封試合なども発生します。
このほかにも中台で行う四つ球やボークラインゲームなどこちらもいろいろありますが、国内ではほとんどがスリークッションでしょう。
ボウラードで押し、引き、ひねりがほぼ理解でき、ネクストショットのためのポジショニングがある程度できるようになり始めてきたら、キャロムを始めてみるといいかもしれないですね。
とりあえず、形からでもキューを買ってしまうといいんじゃないでしょうかね。キュー自体は決して高くないですし(プロダクトキューの場合ですが)。
むしろキューケースの方がなんでこんなにするんじゃって言いたくもなりますがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
2B2S(バット二本、シャフト二本)のキューケースなら5000くらいでありますし、キュー自体はツーピースのもので15000もあれば一本買えてしまいます。
アダムやメッヅあたりの大衆キューでも自分のキューともなれば愛着が違います。
ブレイクには芝キュー(ハウスキュー)を使いましょう。痛むからね。そのうちブレイクキューやジャンプキューもほしくなるでしょうが、そんなもんそのうちでいいんですよそのうちで。
むしろ小物がこまごまとたけぇんだよ畜生。タップ切るのにカッターだのクランプだのは要るし、整形にディッパーが要るし。タップ自体は安いのにね。
ま、ゴルフクラブ一式その他揃えるのに比べりゃずっと安いし、一個かっときゃいい話なんで言うほどのことはないですが、クラブに比べるとメンテにかかる手間は大きいかもしれません。
興味があれば、是非。最近は通販も多いですし、ビリヤード場でカタログ見ながら発注とかしなくてよくなってきたしねー。
通販だとタップは自分でつけなきゃいけないかもですけどwwwwwww
9フィート台がおうちにほしいですー…。中古だと比較的安いんですけどね。土地がねぇ!!!!
隣の土地買って地下掘りてぇ…(めちゃくちゃ言ってます