幸せなプログラマー

やっほー沙耶です。PS3買ってきました。これでやっとPS2を妹夫婦に引き渡すことができるなぁ。

さてさて。
夢を語ってるプログラマー発見


初手でPHPやPerl勧めてるが、そこ行った時点でWebITドカタ養成にしかならんと思うが。
LLは確かに習得は楽だし、プログラムの概念を学ぶにはそれなりに悪くない言語だけど、逆にライブラリが充実し過ぎてて、アルゴリズムがほとんど身につかない。
C/C++は確かにとっつきにくいが、ここ押さえておくだけであらゆるシーンへの身動きが取れるようになる。最近全く書いてないから忘れたがwwwwwwwww
一週間くれればてけとーなのくらいは書けるだろうけどなぁw
楽をしたいならVBなんかも悪くない。社内向けのシステムでは言語はそんな重視されない。

鯖構築できるPGってのも強いんだが、我々NEがITドカタ現場にまで要求されているってことは分業化が進んでるんだろうなぁ、と思わないでもない。
もともとNEなんてもっと大規模システムで必要とされている話で、サーバの単体ホスティングなんて私らにとってみれば大して面白くもない現場だ。ただひたすらめんどくさいだけな上、問題ばかりが起こる。
手間ばかりかかってうまみはなく、ただひたすら無駄に忙しい。その忙しさが「無駄」なのがあまりにも情けない。その無駄を省けるのに、省かない。それがこの業界のジャスティス。
だって無駄を取り除くカネは出さないからwwwwww

最低でもバックエンドのDBサーバとフロントエンドのWebサーバは分離できてないと話もしたくない。
同居してるってのは反吐が出そうになる。ロードアベレージ計測が煩雑になってるだけでいいことなんて一つもない。
負荷の分析も効率のいいハードウェア投資もできない。
そのくせ見た目の金額が安上がりだから、上は単体に全部突っ込みたがる。アホだ。

たとえ単一のグローバルIPしかなくても、
ロードバランサー - Webサーバノード - ロードバランサー - DBノード
みたいな構成はとっても普通。何がおかしいのかわからない。グローバルIP一個で1/4ラック埋めるなんて普通だろうと思うがね。
なるたけ止まらんシステムを、って言われたら

ロードバランサーx2台、さらにホットスタンバイでx2台。
Webノードx2台。
インテリスイッチx2台。さらに多重化で2台。もしくは多ポート2台でうまく切り分けるか。めんどくせーけどw
SQLノードx2~3台。レプリのコントローラーが要るシステムならこれも分離してさらに多重化。

ほーら全部1Uでも15Uくらい埋まる。さらにディスクを共有ディスク化するならFCハブとアレイ、もしくはiSCSIなんかをバックエンドで持つことになる。安く済ませるならNFSだけど、ファイルロックが怖いねぇ。
すでにここまでで1/2ラックに到達している。多重化をカットして1/4ラックってとこだ。
ブレードはこの辺をうまく使い回せるシステムだけど、クローズドラックだと集積率が高すぎて危険。おもに熱が。消費電力もでかいので、オープンラック推奨になってしまうしね。

最小の投資で最大の効果を、という言葉の意味をかんっぺきに履き違えている。
この業界では、この言葉を「最小システム(もちろん単一ハードウェア)のハードウェアから最大のパフォーマンスを引き出す」ことだと思ってる勘違いバカが大量生産中である。
結果、Webだけのフロントエンドなら10,000でも20,000でもホスティングできるようなサーバが、LAMP環境を押し籠められて、SQLに引っ張られ、数えるほどのホスティングで悲鳴を上げる。
同数のホスティングを実現したとき、クラスタにしたシステムとの圧倒的な差が生まれているわけで、この最少のシステムとやらは「目に見えない含み損」を抱えて動いていることになる。
これを最大の効果、と認識できるそのおバカ脳にはほとほと付き合いきれない。

上の例なら全部取り揃えたら確かに初期投資は1,000万では効かない。がんばれば2,000万以下には収められるだろうけどね。少なくとも、5,000万まで必要とはしない。いや、使っていいなら使いますけどwwww
このシステムで10,000くらいのblogなんかのヘビーSQL利用アプリでも十分に回るはず。
ところが、結局100も200も入れたら悲鳴を上げるような100万円のサーバ一台で済まそうとする。
10,000ホスティングする時点で5,000万~10,000万くらいになってしまうわけだが、この計算ができない。
しかも、どうせ重くなるのはSQLだけに決まってる。ので、ノード増やせばいいだけのことである。ノードは100万で済む。
DB自体の構成が悪くてどうしようもないのはハードウェアとネットワーク側に振ってもらっても困る。
そんなもんどーしよーもないだろう。メモリをいくら増やしたって構造欠陥ならいつかその増やしたメモリも喰い尽くすほど太るだろうがw

もちろん、10,000ホスティングするシステムならその損益分岐がどこにあるのかは見極めないといけないが。

という感覚でIT現場に来るとなんだこれはって感じになる。なんというか無駄遣いの極み。
100円ショップが安いからってスーパーで1000個特売80000円で買えるものを100円均一で1000個買ってる感覚に近い。ただしスーパーで一個だけ買うと150円。みたいな。
先をみた投資ができない、というかその感覚が熟成されていないんだよね、IT現場って。最大の問題はそこだろう。招くべきはエンタープライズ市場で感覚を培ってきたマネージメントプレイヤーだと思うのだが、ろくにコスト試算もできない上に、そのコスト試算をPGやNEに投げて来るって神経は理解できない。
なんで俺らがカネの話をしなきゃならんのか。

ちなみに上記の説明を社長にしたら「おお!いいね!」と言ったがン千万の見積もりを見せたら逃げた。
文字通り逃げた。安い方だと思って自信満々の見積もりでしたのに。2000万切っておりましたのに。
がんばったよ。それでも一部はちゃんとハートビートで存在確認できるよう設計したし、可能な限りオープンソースでやったよ! ま、この時点で俺はこの会社見捨てたけどね。
たかがン千万の設備投資ができない企業が何を夢見てんのか。
今までのサーバの台数分*100万考えりゃそれ以下だろうに。もっともその資産が全部ゴミだって言い放った俺もある意味悪いがwwwwwwwwww
さらに、NE側の提案に合わせられるだけの力がPG側になかったのことも問題ではあったんだけどね。
MySQLからPostgreSQLへの乗せ換えくらいできるようになっとけよ…。

そのくせ未だに「SQL遅い。分離してどうにかできんか」って言ってくる。馬鹿。金くれねぇとできねぇよ。
分離ってのを100万サーバ一台買ってきてそこに突っ込めばおしまい、って思ってるからこうなる。
拡張できないなら分離しても手間が増えただけで誰も得をしていないのだが。

ってのが現状のITドカタ。営業が敵になるのも、そもそもエンタープライズやプロプライエタリな世界を一切経験してないまま、B2Cなんかの感覚をそのまま持ち込んでくるからだ。技術を売る、というB2Bの中でもひときわ特異なこの業界は、何かのモノとして見えるものを作っていない。
売るのが情報であるが故に、その原価計算が人件費だけだと思われている。
んなわけねーだろうがバカ。
そんな状態で「品質」を問うその無神経さにあきれ果てる。

なぜ”プロプライエタリ”でなければならないのか。
それがまず分かっていない。そして、経営セミナーなどでの単純なコスト削減話を聞いて、”プロプライエタリ”を削ることでコストが削減できる、と考えてしまう。
そして技術屋の目指すプロプライエタリを全力で邪魔をする。
ひどいときには「今回はこっちのメーカーが安いからこっちを入れよう」「今回はこっちがキャンペーンだからこのソフトで」なんて当たり前に起きる。
プロプライエタリってなんだ、って話でしかない。ドキュメントなんてこれじゃいくら整備したっておっつかない。自分の会社がそれを全部引き受けれるだけの体力と人材資本と能力があるならともかく、そんな会社は見たことがない。それこそ、業界最大手だろうがやらないし、無理だ。
でもやらなきゃいけない。客は待ってくれない。だから見かけ上動くようにごまかすしかない。

そして、経営は「うちにはそれをする技術力がある!」なんて勘違いをする。

ドカタがこの勘違いの序盤で適当にエラーを出しまくれば、気づく経営者も多いが、ここを乗り越えてしまうと、もう修正不可能になる。
勘違いは次の勘違いを呼び込み、それは連鎖していく。

いつか、取り返しのつかないエラーを起こして初めて経営と営業は気づく。勘違いに。
だけど、その時はもう遅い。抱えた負債は返す当てもなく、逃げるように店をたたむ。
そうやって逃げる中小ITドカタ企業はあとを絶たない。

いまからPGを目指すなら。
「順調!」を謳うITドカタ企業はすべてこの問題を抱えてると思っておけばいい。
本当にまじめにITを作っていたら、「順調」なんてあるわけがない。右肩上がりの成長?ないよ。
右肩上がりになるにはそれに見合った能力のPGとSEを取り揃え、弾幕を張れるだけのメンバーをセットしなきゃならん。
だが、そう都合よく戦力メンバーが毎年そろえれるわけないだろ。
だから、教育しなきゃならん。

まっとうなIT企業は絶対に右肩上がりなんてならない。
成長したら停滞期、そして成長。また停滞。繰り返す。じゃないと育たない。ロケットみたいなもん。
加速したらしばらく等加速で慣性運動。そしてまた加速。

加速のときにきちんと等加速の時間に対してのコストも含めて見積もれるマネージメントプレイヤーはこの業界にはほとんど、というか全くいない。

システムが高い?
当たり前だ。それには今回の工数だけじゃない、次のステップのための余剰資本も一部計算に入ってんだから。
だけど、営業はそれがわからない。経営も分からない。それを見積もろうとするのは技術側だけ。
経営からしてみると、技術屋が遊んでる時間を見積もってる、コストを削減しろという話になる。
営業からしてみたら余剰工数があるんじゃないのか、って話になる。

こうして、品質と人材への投資は削られる。

ITドカタがこうなってしまったのは、この世界がちょうどエンタープライズとコンシューマーとの中間点に位置してしまっているからだ。
技術屋はエンタープライズ的ITを目指し(だってそうじゃないと永久にドカタだ)、それ以外の連中はよりコンシューマーな市場を目指す(だってそっちのほうがパイがでかい)。

この業界に未来なんてない。幸せもない。あるのは暗く淀んだ絶望感あふれる未来だけ。
それでも幸せでいたいなら、ひとつしかない。

技術屋は、技術屋だけで会社でも立ち上げた方がいい。
速い段階で、自社の技術屋部門を独立採算のグループ企業として分離独立させる経営がいたなら、そいつについて行くといい。

一回会社が悪循環を回し始めるとこの業界、逆転させるのは相当難しい。
ちなみに、沙耶は逃げ出す算段の計画中だが何かwwwwwwwwwもう諦めてるwwwwwww
どっかいい職場はないものかねぇwwww

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