なんとなーく左翼系のHPを回ってた。沙耶です。
気になった点。
どこのサイトもそうだけど、国防費を決してGDP比で示さない。示したかと思えば日本だけ。
諸外国の国防費はGDP比ではなく金額の過多のみを論じる。
これは、データの比較としてきわめて不適当。まず、防衛費用は国によって変わりますよね。
国土の広さも違えば、国家の中での経済力の差異もある。結果として、金額の比較は全く意味を成さない。
そうですね、左翼の人たちの言う国民への支援を例に取りましょうか。
というわけでクソめんどくさいけど予算案を見てみます。
17年度の主計局の資料。一般歳出の24.8%、20兆3808億円。
さて。金額比較をするのであればここから恣意的に国を選べばよい。詭弁を論じたいわけですから、”社会保障制度が手厚く、しかし国民の数が少ないため総額として低い”国を選べばいい。
ドコが適当でしょうかね。スウェーデンですかね。社会福祉費の割合の多い国。GDP1兆9,721億クローナに対して34.8%らしいですよ。てことで6862.908クローナ。
円に換算します。115,222.37億円。11兆5222億円。
日本は福祉大国スウェーデンよりも福祉予算が多く、すばらしいです。
という論法に当たるわけです。はい、一般に国家予算を論じる際にはGDP比などを用います。
その国の経済活動に対し、その何%を目的とする予算として歳出しているか、を論じるわけです。
で、その際に見た文章にこんなのがあったわけです。
「北朝鮮の膨大な軍事力があり、北朝鮮に備えて自衛隊の強化」を主張するものがいます。
しかし現実には北朝鮮発表14億ドル程度です。各種兵器は古く、日本やアメリカが戦力といえるようなものは保持していません。旧ソ連の遺物が多いようです。
今アメリカが脅威と言うのは、これから性能アップされるだろうテポドン2号以降のミサイルだけです。日本にとっては脅威になりません。脅威はむしろ、すでに旧ソ連時代から配備されているノドン(スカッド型?)というミサイルです。
軍事力に関して北朝鮮が旧式化していることは異論はありません。現時点で日本にとって脅威なのはミッソーじゃなくて核ですし、仮想敵国を論じるなら中国・韓国・ロシアのほうが北よりもずっと脅威でしょうね。
さてさて。14億円だからたいしたことはない。そうですか。北朝鮮の経済活動は99年で158億ドル。そして、94年とちょっと古いですが、GDP比の軍事費は推定26.7%で23億ドル。円とドルを間違えてませんかね、この人。
現時点の軍事レベルが低いからといって、国家予算の25%を軍事費につぎ込んでる国が”今”脅威ではないからと無視できるわけがないことくらいは分かりそうなモンなんですが。
そもそもアメリカへの脅威となりうるテポドン2が日本にとって脅威にならないという理屈の意味が分からない。
ま、いいけどw
ちなみに、韓国の国防予算は2006年度予算見込みで22兆8千億ウォン(210億ドル、国家予算の10.3%)のGDP比で2.51%(Wikipedia)だそーですよ。
中国は正確な発表をしてないのでアナリストによって大きく差が出てくる部分ではありますが、2007年度の公表で3509億元(約5兆2600億円)、GDP比にして4%。実態はその数倍だとも言われていますが。
要は、経済活動に対してどれだけの比率をつぎ込んでいるかで軍事に傾倒しているかどうか、は見えてきます。
なお、日本の国防予算は4兆8000億ほどですが、これは国家予算の5%~6%前後。GDP比になおすと1%ほどです。年々縮小の傾向。ちなみに中国は前年比二桁増加を更新中。韓国も増加ですね。
で、この状況で韓国から”日本の軍事大国化”とか評されるいわれは全くないわけです。
同様に左翼の人に”国防費が予算を圧迫し社会福祉を押しとどめている”という謂れもありません。
なにせ、国債の原因は社会保障費なのですから。
スウェーデンなどが高い比率での社会保障を実現している背景は、それを賄うだけのお金を歳入に持たなければなりません。歳出金額だけ見てても意味がないですよね。
これを賄うお金はどこからくるのーってもちろん税金収入ですよね。税額をあげれば予算枠は増えますから。そこを財源に充てているわけです。ヨーロッパの消費税が20%台とかなのもこの辺。
しかしその増税を認めはしないでしょうね、彼らは。
税金は今の水準で、財源はないけど社会保障を増やせ、と言ってるんですから、まあ他の予算を削ることしか考えはしないでしょう。で、ちょうど手ごろだしってことで叩かれてるんでしょうね>国防費
地域格差をよしとするならむしろ地方への交付金を減らしたほうがいいですが、もちろん彼らは首を縦には振らないでしょう。平等が彼らの身上ですし、格差はあってはいけない、ってのがタテマエだからね。
結果として、防衛費減らせ、としか言わないわけです。
減らすのはかまいませんが、その結果は自国防衛すらままならなくなり、災害時の救援もできない、そんな世界になるかも知れません。しかし、じゃあ防備が必要だよね、って言っちゃうと予算認めないといけませんしね。
ですから、彼らの中で中韓北露はいい人。攻めてこない。彼らの軍事力拡大を招いているのは日本である、って大前提が置かれているわけです。これは、彼らにとっての前提ですから、どんなに説得しても崩れません。崩したら彼らのアイデンティティそのものの崩壊ですし。
現実は極東に緊張感を与えているのは日本じゃないんですが、結局軍事を知ってしまうとそれが見えてしまう。見えてしまったら前提が崩れる。崩れてはいけない。
だからあんな変な話になっているんだろうけどね…。90式が高いとか。単に物の絶対価格は確かに高いが、相対的には日本の軍事力って割とゴミなんですけどね。本来防衛の要は陸軍なのに、その陸軍が一番小さくて海上と航空戦力ばっかり整備されているってのもいびつと言えばいびつ。
ま、島国だから、ってのもあるけど離島防衛がほとんどできないですしね、今。
空海が完全に攻撃を止めれるわけではないんだから、陸上は最後の砦として絶対に必要不可欠なんだがねー…。
竹島の次は対馬を実効支配する気ですよ、韓国は。実際その運動も始まってますしね。
無人島ならともかく、有人の島の実効支配ってのは、普通侵略って言うんですよ、覚えとけ。
それでも自衛隊は要りませんか。
それでも無防備でいることが正しいでしょうか。
バランスで平和を守るしかない現状で夢物語語って、語るだけならまだしもその仮想敵国にいいように利用され、国内の内通者状態になることで本当に平和が守れるって信じてるんですか。
左翼って本来は軍属の人も多数居たんですけどねぇ。ブサヨは左翼とは認めませんよ。
ブサヨはただの利敵行為を行ってる敵国のスパイでしょ?