ハゲタカヘッジファンド猛攻 その1

今年はじめに韓国の為替市場をターゲットとしたハゲタカファンドによる為替レート攻防戦が開幕されました。

どうでもいい人にはどうでもいい話ではあるんですけどねww 沙耶です。


一応状況を整理しておきましょう。

まず、今年度初頭の為替レートを見ておきましょうか。2006/01/02のレートは1$=1007ウォンでした。
このときの円/ドルレートも一緒に見ておきましょう。1$=117.9245でした。

さて、為替レートの変動についての基本的な知識も入れておきましょう。

メンドクサイので円で説明しますね。

・円高ドル安
一般的に輸入に有利になり、輸出に不利に働きます。円高に触れると輸入製品である石油などの原料価格が低下し、輸出に当たる電化製品や自動車などの加工製品企業の利幅が減ります。
輸出の利ざやは減りますが、原料の輸入が低下しますので、原料価格の値下がりが製品価格の利ざやの減少を上回れば景気を向上させます。
円が強いので、海外旅行などに有利に働きます。ただし、国内の円の海外への流出となるため、国内通貨流通量の維持のために貨幣発行を行わなくてはならなくなり、円高傾向が止まると海外に流出した円が戻ってくるため、貨幣流通量が多くなり、インフレに振れる傾向が生じます。
#円を買ってドルを売るため、ですね。

・円安ドル高
一般的には輸出に有利。輸入価格は高くなりますが、輸出での利ざやは大きくなります。通貨価値が下がるため、通貨の流通量は多くを必要としますが、何も考えずにバンバン刷るとインフレに振れるため、発行を抑えることも必要です。
円が海外から戻ってきやすくなります。円が売られ、ドルが買われるためです。そのため、国内の円の流通量は増加します。これをアテこんで通貨の発行は押さえ気味にします。でないとインフレを引き起こします。

円は準基軸通貨なので余り考えなくてよくて楽ですが、これが基軸ではない場合「輸出国とのレート」「輸入国とのレート」の二つの差異も考慮に入れなくてはなりません。最悪なケースは、自国通貨と輸出国通貨のレートが自国高・輸出国安に働き、輸入国高・自国安に働いた場合、輸入価格は低下しないのに輸出価格はどんどん低下するという循環を起こします。
このときに通貨発行をばんばん行うと、物価の上昇を招くため、景気の悪化とインフレーションが同時に発生するスタグフレーションとなります。

多分いろいろ間違ってるんですが、そのへんは経済学の専門家のさっさがmixiあたりで解説するのでそっちに期待してあげてください。私は適当なことを寝言交じりにお話しするのが仕事です。

このあたりがまあ為替レートの基本ですね。株と同じで、円安ドル高で円を買いまくって、円高ドル安で売りさばくとドル資産が増えます。

さて。ハゲタカとは何かというと、簡単に言えば投資家です。そのバックが著しい巨大資本、というだけですwwwwww
どれくらい巨大な資本がバックにあるかっていうと、国のひとつや二つ買えちゃうくらい。ユダヤ資本グループなどや、いわゆるアメリカの財閥系列など、まあそうそうたるメンバーです。
あの村上氏もこれらハゲタカファンドの手先の一人。とはいえ、ハゲタカファンドの人間がほいほいオモテに出てきたら意味がないので、失敗しない限りあまりオモテには出てきません。

日本もかつてこのハゲタカに狙われたことがあります。準基軸通貨にケンカ吹っかけれるだけの存在、ということです。
このときは俗に日銀砲とよばれる日本銀行による大規模市場介入を行い、資金力勝負を仕掛け、真っ向からブチ破り日本の資金力との勝負が泥沼合戦になることを予想させ、相手の資金へのダメージが最小のうちに手を引かせました。
安定してからはユーロ相手に吹っかけたって話は聞いてないけど、どっかでやってるかもしれません。

ファンドの狙いは極端な円高を作り上げることにあります。極端な円高を作り上げると、企業の資本が海外に流れてしまうため、企業の体力が下がります。これを補うために企業は株式を発行、株式発行数が増大すると保有株式比率が低下します。
TOBを仕掛けやすくなります。あるいは潰れてしまうまで円高に振って、企業再生ファンドが買い叩き、食い荒らすこともあります。これは、プリティ・ウーマンでもおなじみで、主人公が経営していたのがこの企業再生ファンドです。

このためには大量のドルで大量の円を買いまくります。この間、ファンドの資本は低下しっぱなし。つまり、この後にそれ以上の荒稼ぎが出来ない(見込みがない)と踏むとさっさと損を確定させますが、見込みがあるな、と思えばとにかく食いつかれます。
大量の円をがっつり保有し、日本企業の体力がごっそり削られたところでTOBなどを仕掛けたりするわけです。で、企業を支配するとリストラなどをかけて企業体力を一定まで戻したらさくさくとこれも売りさばいたり、あるいは企業の資産(工場とか土地とか)をばかばか分割してぱっぱーっと売りさばいて円にして、とそんな調子で適当に円を荒稼ぎし、最後に保有した円をどっかーんと全部円売りドル買いで大放出。
これが外資流入による株式市場の食い荒らし。

結果、日本は不景気&インフレというスタグ状態、ハゲタカはドル一杯大もうけって筋書きになっております。
素敵ですねー。やってみたいですねー。
一般投資家はこのハゲタカのおこぼれを頂戴するとおいしい思いができたりもします。

さて。長くなったので次wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(続くのかよwww

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