通称、ナイトホーク。世界初のステルス機として脚光を浴びつつも、その技術の機密性によりその正体が判然としないまま戦列に加わった、現在のステルスマンセーな世界の流れを生み出した、きわめて歴史的に貴重な戦闘機、それがこのF-117Aナイトホーク。
沙耶です。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200611201521
その引退。
どのような任務に就き、どのような活躍をしたのかも明確とならないまま(おおよその推測はされていますが)、このたび現役を退くこととなりました。
Fナンバーから分かるとおり、本来は戦闘機として開発された機体だったのですが、高度なステルスを維持したままの制空戦闘運動性能を形作ることが出来ず、結局F-117のネームの後にAの文字を入れることでアタッカーですよと定義された機体でした。
結局のところ、アタッカーとしてはそこそこ機能できる機体だったのだろうとは思いますが、実際問題としてB-2のような高高度ステルス爆撃機が誕生し、対地攻撃としてのストリークイーグルやスーパーホーネットの機動性に到達することが出来なかったが故に、ステルス、という最大の武器を持ちつつも実験機としての色合いがどうしても濃くなってしまった感はあります。
F-117Aといえばやはりその特異な形状が真っ先に思い浮かぶことでしょう。
全翼機、と呼ばれるこの形状は、ステルスを重視するB-2爆撃機に継承されていますね。
なんだかんだで、もう25年も働いてたんですねぇ。
退役後もやはり機密性から考えて払い下げとかはありえないですから、今後は博物館に展示されるのみとなるんでしょうね。
実機が飛んでいるところを見れなかったのが残念です。
さて、もう一つ、同じくTechnobahnから。
一ヶ月も前のニュースですがwwww
SR-71、通称ブラックバード。冷戦時代に戦略核兵器を迎撃されずに敵地に投下するという目的のためだけに開発された、超高高度を超音速で飛行する戦略爆撃機。
偵察機A-12を改造されたこの機体は、高度20,000m(6万5000フィート)においてマッハ3という速度で巡航する超高速・超高高度偵察爆撃機。
この速度は当時の最高飛行速度となり、ミサイル迎撃を無効化する高度、そしてミサイルの速度をはるかに超える速度で飛来する爆撃機という存在となりました。
しかも高度20000mというのは、いわゆる一般の戦闘機の実用高度よりもはるかに高空であり、その空気の薄い世界でのマッハ3巡航など、捉えられるものではありません。機体表面温度は摩擦と太陽熱で300度にも達します。
SR-71の実用高度は原型となったXB-70などの24000m(約78000ft)に近いと思われ、当時の迎撃機や戦闘機がこれを撃墜することは不可能、といってよい機体でした。
ICBMの発展によりその出番を失った格好ではあるものの、悲劇の戦闘機として未だに根強いファンを持つ機体です。
この機体を迎撃するためにロシアのミグ設計局が開発したのがMig-25 フォックスハウンド。
高度27000m(89000ft)というとんでもない高さにわずか二秒で到達するというバケモノ迎撃機を生み出すこととなります。
高度27000mでマッハ3の超音速で飛行し、SR-71を迎撃する、それが目的の機体です。
このMig-25の情報が西側諸国に伝わったのが、かの有名な亡命事件、ベレンコ中尉亡命事件です。
パイロットのベレンコ中尉が訓練飛行中にアメリカへの亡命を求め、日本領空へ侵犯、民間空港に強制着陸し滑走路をオーバーランするという、日本にとっては自衛隊の転機のひとつのきっかけです。
1976年、チェグエフカ空軍基地を飛び立ったMig 25が突如予定進路を変更、択捉へ向けて飛行してくるのを自衛隊の対空レーダーが捉えます。
日本の領空侵犯の可能性を察知し、空自のF-4EJがスクランブルをしますがMig 25はこれを受けて低空飛行へ移行、日本の対空レーダー網をかわし、F-4EJは目標をロスト。
Mig 25はそのまま函館空港へ強行着陸を試み、幸いにも民間への被害はなかったものの、空自のレーダー網の弱点をさらけ出し、結果として空の目の一つ、E-2C早期警戒機の導入に繋がります。
このE-2Cの管制を行えるのがE-767 AWACSであり、現在の空自の防空性能の高さは冷戦を抜きにしては語れません。
当時、ロシア機密のカタマリであったMig 25が西側に渡り、その正体が明らかになると、それまで西側が想定していたMig 25の予測がまるで見当ハズレであったことが明らかになっていきます。
この亡命事件の折の自衛隊はまだその非常時における権限が低かったため、驚くべきことに自衛隊員は(曲がりなりにも敵国の戦闘機が国内に着陸し、パイロットが銃を発砲するという事態にも関わらず)、現場から公安の手により締め出され、情報はTVを通じて得る、という非常にアホくさい事態を露呈し、これを機に軍事関連においての対応において、自衛隊による対応を行うべき、との世論に移行していきます。
超高高度偵察機SR-71ブラックバードは冷戦構造の中で生まれ、一度も用いられることもないまま役目を終えた悲劇の偵察機ですが、その果たした役割は非常に大きかったといえます。
そして、今。
アメリカ空軍が満を持してSR-71後継となるUAVの開発に乗り出しました。
ベースは航空宇宙局のX-43ッ!!!!! 来たッ!!!
超高速飛行実験機、記録はマッハ10。有人機ではないので、パイロットの生命保持を切り捨てられるため、極限まで高められたその飛行性能。
コレは見たいっ…B-52から切り離されて加速する超高速偵察機…ッ…うわっ…想像しただけで萌える…っ…濡れるっ…。
スクラムジェットという特殊構造のジェットエンジンを積み、熱の壁、音による衝撃の壁そして希薄な空気の壁をブチ破りつつ射出加速するX-43っ…。たまりません。カッコよすぎです。
しかもマッハ10となると、アメリカ本土から数時間で地球の裏っかわすら到達します。
これがグローバル・リーチ。グローバルホークと並んで、世界のどこでも出前します、のアメリカ軍おせっかいプロジェクトの二本柱の一本です。
ちなみにスクラムジェットにはタービンがないので離陸能力とかはありゃしませんwww離陸からやらせたいなら別の離陸動力が必要です。
B-52から発射するマッハ10の広域偵察機能付き超高速誘導ミサイル(弾頭なし)って感じの存在です。
亜音速で雲を引きながら飛ぶB-52から切り離された小型のX-43が次々と点火、ソニックブーン撒き散らしながらめいめいの方向へ気化する水蒸気のカタマリだけを点々と残して散っていく…素敵(うっとり。
X-43は高高度高速飛行の試験機ですが、コイツは30000mをマッハ9.6という記録をたたき出しています。
記事中にもありますが、この試験機は対流圏界面を超え、成層圏への飛行が出来る「ジェット機」であり、この言葉の意味が分かる人には本当にキモチの悪い機体といえます。
楽しみっ…。
#でも戦闘能力皆無だよねとか思ったやつ、一歩前へ。
61点でした!
80年代は結構スカスカだた~。
PCエンジンLTとかピピン@とか懐かしい~。
なんという35点。これこそいっぱんじん。
>最近おもしろ系のVipのまとめサイトURL送ったらよしのは結構「おおw」みたいに読むんだけど。
VIP系は仕事中にチェックしまくってる人がいるので、自分ではチェックしなくなりました^^