きゃっほー！沙耶デース。

沖縄いって来ました。今年もかよ！みたいなのりですが。
去年は遊びの部分が多かったので、今回はどうしても行きたかった場所へ行くことに。

ひめゆりの塔へ。こっから先は原則読まないほうがいいと思うぞ。


ほんとは平和祈念公園なんかも一通り回りたかったのですが。
うん。なんていうか。

ぶっちゃけ言葉にならないね。もともと生まれはヒロシマの隣の県ですしね、平和記念公園や原爆資料館は何度も足を運んだ場所ですし。基地の街に生まれて育ちましたしね。
”戦争”は遠いトコにあるわけじゃない、って人間ではあるんですけど。耐性はあるつもりでしたよ。だからこそ、行ってみたかったし。

それでも、違うわ。

地上戦、ってのは。なんという存在感か。
あまりにありえない存在感を持って、そこにあるものが、過去の事実をさらけ出す感覚っつーのか。一瞬でそのほとんどを消し去った原爆とは違う、別の痛みがある。

どっちが悲惨かとかじゃなくて、むごいとかそんなんじゃなくて。ただひたすらに悲しくなる。

だから、私は反戦を訴えることそのものは決して間違っていないと思ってる。起こすべきではないし、起こしちゃいけないと思う。
ただ、同時に、それに別の思想を加えて変色して蔓延させる連中がいることに反吐が出た。吐き気がした。見えないように隠しながら。戦争体験の記録の中に思想を埋め込んだ連中。戦争の記録は貴様らの洗脳道具じゃない。

体よくうちの社員なんてさくっとだまされてるじゃないか。
人と人はどんな奇麗事ほざいたって殺し合い、憎みあう。この小さな社会の中の諍いひとつなくすことも出来ないくせに、国と国が善意と好意と良心などで成り立つものか。

反戦、の本当の意味合いなんて連中わかっちゃいなかった。この言葉が、安易にいえる言葉じゃないと私は思ってる。

私は、戦争はできれば反対。でも戦争が避けられないときが生じうることも認める。
避けうるならば最大限の努力と対話を。
避けられないならば最小の犠牲での終結を。

ずるいかな？　小ざかしい考え方だと思う？　これは反戦ではない。

どんな奇麗事並べたって、あんたも俺も不満はあるし、気に入らん事だって出てくるだろう。どっかで折り合いつけて、先へ進むんじゃねぇか。お互いにちょっぴりずつ傷ついたり、傷つけられたり。

そして、その痛みを乗り越えて、人は人を理解していくもんだ。

傷つく覚悟も無いのに反戦だなどと言えやしない。
自分の大切なものを。
あなたの愛するものを。
ひとつひとつ打ち砕かれて、
壊されて、殺されて。

その犯罪者と真っ向から向き合って、

それでも、手を差し伸べて握手をして、抱きしめられるのか。

それが反戦の覚悟というものだ。
小手先の奇麗事で反戦などとほざくな。
人が人を殺しちゃいけないとかつまらないモラルを振りかざすな。

人は、人を殺すんだよ。憎むんだよ。壊すんだよ。そこにはルールもモラルもない領域が実在する。
誰の心の中にだってある。気づいてないなら気づけ。そこが始まり。

私はそんなものすべてを無条件に受け入れるだけの勇気も自信もない。
家族を守るための力が欲しいと願うし、傷つけられれば怒る小人にすぎない。

だが、世界中のひとがそれだけの覚悟を抱いて反戦を口に出来るなら、世界はきっと変わるだろう。
私はそんな夢物語を信じられるほど夢想家にもなれないし、理想論を掲げて他人に「死んで来い」などと言い放つことは出来ない。
奇麗事で目をくらませるな、曇らせるな。

僕らは、出来損ないの生き物のひとつに過ぎないのだから。

言葉がそのすべてを解決できるなどと思うな。
言葉は理性しか支配できない。
理性の範疇ですべての折り合いが着く、だなんてありえない前提をスタートにするな。

みんながみんなガンジーにはなれないんだよ。
とりあえず吐き捨てておこう。