屋根神様
沙耶@うらんじゃいますv の発言:
おーうちの近所の屋根神様まで掲載されているとは。
吉野@まだだ、まだ80%だ の発言:
何を見てんだ
沙耶@うらんじゃいますv の発言:
ん、来月当番だからさ。屋根神様のお祀りの。
何が好きかなーって。調べてた。
こういう神様がいっぱいあるんだよ、名古屋の西区は。
独特の風習っぽくて来るまでただの道祖神かなんかだと思ってたんだがな。
吉野@まだだ、まだ80%だ の発言:
コエー
どうも尾張地方独特の風習らしく。屋根神様、軒神様などとも言います。
屋根神様。同じ名古屋でもとなりの中村区に住んでた時はほとんど気付かなかったのですが…。
#住んでた場所の地域ですでにすたれていれば風習としては終わってしまうので。
西区に引っ越して、歩いてみるとこれが面白いほど残ってるんですね。
もうなんて言うか1kmも歩けば5社くらいは見かけかねませんwwwwwwwwwwwwwwwwwww
屋根神様。
形としては津島、熱田、秋葉様をお祭りするきわめて小さい単位での地区で共同でお祀りする神様のようです。
自宅に普通に神様はお迎えはしましたけど。うちにお迎えしているのは熱田と伊勢と氏子ですから、自宅とはまたちょっと毛色が変わります。
もともとは長屋などが多数建っていた時代のものらしく、その長屋などの全体で祀る神棚の位置づけだったようですね。ですので、本来は津島様と秋葉様が主だった祭神だったようです。
秋葉様といえばもちろん良く知ってのとおり秋葉神社の主たる祭神で、火に関する守り神。台所に秋葉様のお札、ってのはお約束ですよね。うちはありませんけど!(ぉぃ
秋葉様の大権現は静岡県は浜松にあります。
ちなみに火伏せの神様にはほかにも秋葉信仰だけでなく、愛宕信仰もございます。秋葉の方が数は多いですが。
津島様ってのは津島神社のものですね。こちらも日本三大祭とまで言われる津島天王祭の行われる神社です。愛知県津島市にある津島神社がその本山となります。
うーん、やっぱ中部は神様多いですね。出雲、九州の高天原、中部はなんつーかほんと手厚いな。
さて、それぞれの祭神を見ていきましょう。もともと、神仏習合の時代からのものが多く、切り分けが明治に行われたとはいえ、信仰ってのはこうしなさい、といわれたからって変わるもんでもなくて。
秋葉神社とはもともと三尺坊大権現を祀る秋葉社と、観世音菩薩を本尊とする秋葉寺がおなじ境内にあったことから、いつの間にやらごっちゃになりまして、秋葉大権現なる不思議な神様が生み出され、両方まとめて一つにしたのが秋葉山本宮秋葉神社となります。
三尺坊大権現ってなんぞや。っつーとまあ調べりゃいくらでも出てきますが。修験者です。山伏ね。蔵王で修業された後、秋葉山にきたとかで。で、大権現てのはですね、本来仏を神に転用したときに使うので、三尺坊さんの場合どっちつかずっちゃどっちつかずなのよね。出家もされているようなので、仏じゃないとも言えないですし。で、まあ良くわからんし大権現としてどっちでもOK!みたいな勢いでw
基本的に仏様ってのは観音菩薩様の転身でございますので、観音様と三尺坊様が大権現であらせられるならご一緒ではないですか。ということで習合しまして秋葉山と相成ります。
この三尺坊さんが、火事を食い止めたって逸話から三尺坊大権現は火の守り神となり、その性質はそのまま秋葉大権現として引き継がれているわけです。
社としての祭神は神仏分離に伴い火之迦具土大神とされていますが、もちろんこちらも火と鍛冶とかまどの神様ですね。
さて、もう一方の津島様はというと。
こっちゃもっとアレですよ? えーっと、もともとは神仏習合までさかのぼるのは一緒です。
お祀りしているのは牛頭天王。うぇーはははwww 地獄の門番、牛頭馬頭の牛頭です。
この概念は仏教由来であり、そもこの神様はインドの神様です。あちらではキマイラ姿の神様多いですしね、ガネーシャとか。
インドではヤマーンタカ神として知られています。当然、仏教由来でありますが、津島様は割と正体不明のところがあります。牛頭天王をお迎えし、嵯峨天皇に認められた神社である、とのことなのですが、延喜式の神名帳には記名されていません。なんらかの都合で書き忘れたのか、あえて書かなかったのか、そもそも本当に嵯峨天皇に勅をいただいたのか、今となってはわかりません。
しかし、牛頭天王です。地獄の門番のイメージが強いですが、もともと神農の神様であり、その姿から容易に想像できるとは思いますが農耕の神様です。
また、医薬に通じている仏・神様でもあり、それゆえに津島天王社は無病息災と豊穣の祭社でもあります。
現在は祭神はスサノオノミコトでごぜーます。が、地域の人は誰ひとりスサノオだなんて思ってません。
そりゃそーだ、スサノオなら熱田があるしwwwwwwwwwww
一応国府として大国主もお迎えしているようです。
アマテラスなら伊勢あるしwwwwwwwwwwwwwwwwww
未だに皆さん津島牛頭天王と拝んでるわけです。神仏分離に意味があったのだろーかw
庶民が疫病、火事から地域単位で祀ることで神様による守りを作ってきた形のようですが、この発祥は定かではないようです。
長屋をベースに小さい地域単位で、最初は津島信仰による無病息災、疫病防止の意味をこめて作られた、というのが主だったもののご様子。これに火事の防止が加わる、と。
広まったのは明治初期あたりのようで、神仏分離でそれまでの信仰が薄れるのを恐れたのかもしれないですね。
やがて、日清日露などに向けて、武運を高める熱田様がこれに加わるようになったようです。
ていうか屋根神様の資料はきちんと文献になっているのはほとんどが戦後のものであり、この話もほとんどが類推と口伝からの記録と言えます。
本当の姿は分からないですが。
とりあえず暴れん坊将軍とキマイラとちっこいおっさんが祀られていることだけはよくわかりました。←バチあたり
…何を供えろとwwwwwwwwwwwwwwwwww
皆さんの家の近くの神社、といえるほどでかくもないなんかちっちゃい祠があるお!って人。
由来を調べてみるのも、面白いかもしれませんよ。
少なくともうちの近所の屋根神様はお世話できる間は廃することはないようにしておきたいとは思います。
あ、ちなみにお祀りって、朝掃除してちょうちん下げてお供えして夕方にお供えを下げちゃうだけだったりwwwwwwww
・屋根神さまのある風景
屋根神様に取り憑かれ、魅了され、勢い余って屋根神様がいっぱいあるからって理由だけで西区に引っ越してきた若者、なんて方もいるようです。
今じゃ立派な屋根神様研究の第一人者のようですが。
米って…なんだろう…?