こんな話が。
前々からF-22Aには難色を示す連中がいたのは確かですが。
いつぞやみたいに某中将とかじゃなくて名前が出てきましたね。
ま、正直F-22売れませんよってんなら、それはそれで構わない。
だが、だからと言ってJSFに行く理由は全くない。
だって、明らかに間に合わないし、単価が高すぎるしね。F-22より高くなりそうな共同開発機なんてなんで買う必要があるの。すでにF-4ファントムは耐用年数限界でごまかし状態なんですしね。
そこからさらに導入に相当の期間を要求されるF-35なんて選択肢としてあり得ない。
ジャパンマネーでJSFの立て直しをしたいのが見え見え。くっだらねぇ。
アメリカが売らない、というならアメリカから買わない、という結果が待ってるだけだと思うけどね。
すでに駆け引きの段階は終わっちゃってるし。
さて、一応候補各機を見ておきましょうか。
F-X選定にはF-22A・F-35・F-15FX・F/A-18E・EF-2000・JAS39・ラファールが入っていたといわれている。まあ、JAS39とラファールは早い段階で脱落が決定し、あて馬の様相が強かったのですが。
・F-22A ラプター
言わずもがな、のステルス戦闘機。現状における空戦において、如何無く制空権を奪える機体としては文句なしにトップでしょう。空自の各種補助機の導入も基本的にラプターを念頭に置いたものと言って過言ではないでしょうね。フェリー航続距離3,193kmという短さも国土防衛という前提であれば十分。
F-15よりも短いですが、配備数と配備位置でその辺はカバーなんでしょう。
データリンクを活用した探知外飽和攻撃が可能な機体であり、ドッグファイトでも”レーダーに映らない”というのはとんでもないアドバンテージ。
※レーダー捕捉できないと自動火器管制(FCS)が追従できない。
・F-35 Joint Strike Fighter ライトニングII
F-22が制空権を主体とする支配を目的とする機体とすれば、現行のF-35に要求されているのはマルチロール性能の部分になってきている。STOLはハリヤーを継承するものだし、艦載機セクションを持っているのもそう。
F-35Aは地上ランディングを主体としているけど、それもSTOLを買われての多局面での局地運用性を重視されている節がある。これがどういう事かっつーと、国土防衛より攻撃に向いている面が強い。
はっきり言ってしまえば、F-22はんたーいって言ってる人はそれ以上にF-35は反対すべきだろう。
一番売れるだろうCTOLのA型を、米軍すら艦載機のC型にしてしまえと言い出しかねない現状。CTOLならF-22がある、ということだ。
艦載機性能なんてのはもうかんっぺきに攻撃的布陣だし、STOLしなきゃならんような滑走路は日本の国内にはない。あえてSTOLをつけるってことは、STOLしなきゃならん地域への出撃を前提とする。
それがどういうことかわからんほど馬鹿だったとしたらどうしようもないが。
一応ステルス性があることになっている。どの程度かは不明。
・EF-2000 ユーロファイタータイフーン
欧州の次世代機。F-22やF-35より先行したこともあり、次世代機としての性能は前者二つに劣る。
空戦能力ではSu-35とほぼ互角、と見られる。では聞こう。300機を配備する中国のSu-35に同格のEF-2000を100機配備で勝てるのかね?
簡単な足し算引き算だよね。何? 300機全部攻めてくるわけないだろ? そりゃそうだよ。お前、じゃあ日本に配備した100機全部で迎撃できるのか? 北方がらあきにして南方でドンパチするのか?
そういうことだ。配備数と配備率から互角くらいまで引き上げることはできる”かも”しれないが、あくまで理想にすぎない。
支援として後方配備のSu-35が交代機として前に出てきたら、それこそ数で勝てない。
Su-35と互角、では日本の空は守れない。のでこちらも見込み薄、とされている。もっとも、導入数を増やせるなら分からんことはないが。ヒューマンリソース足りなくなるでしょ。
・F-15FX Strike Eagle改良型
F-22Aがダメなら、のケースで想定されていて、一番安定した運用が可能なのはこれだろう。対Su-35としてもそれなりの戦績を誇るF-15E改良型。現行のF-15Jもあるため、メンテナンスの共通化やノウハウの蓄積は大きい。だが、問題は多い。
まず、F-15Eが対地攻撃能力を付加した”ストライク”イーグルであること。日本の空自での要求水準には対地攻撃を含まない。何せ、対艦攻撃には飽和攻撃が可能なF-2があり、支援航空機としてはF-2一本で行くことが決まっている。そのため、今回の主力機に求められるのはF-2運用時の完全制空権の確保なのだ。
また、高空運動性能も空戦特化させたF-15Jに劣る。今回の主力機選定が、F-15Jの制空能力でSu-35に対抗するのは少々心もとない、という部分を含んでいることは間違いなく、そこにさらに空戦能力の落ちた機体を当てることの意味はない。
一応すでに選定からは外れた、ってリーク情報も流れているけどね。
・F/A-18E Super Hornet
F-22Aダメかも、って言われたときにいつも一部で活気づくのがこいつ。マルチロール機。
難点はとっても多い。
・騒音がすごい。
・空戦能力が劣り、要撃機としては不向き。攻撃機としては優秀
・艦載機機能のためにコストが上がっている
・空自が今まで艦載機を運用したことがない、経験不足
などなど。それでもまだ落ちたって話は聞いてないけども。
ホーネットを推す人の意見は最終的にここに集約されている。
「日本にもCVNを!」つまり、空母艦の導入を視野に入れたものだ。だったら別にF-35でもいいじゃんと思うのだが。ダメなのか?w
しかし、現実問題日本の海自に空母運用はオーバースペックだ。おおすみでめちゃめちゃ騒いだ馬鹿がたっぷりいたが、連中は本気で艦隊運用というものをナメきっている。
と、いうわけで迷走しているF-X計画ですが、最終的にはF-22Aに落ち着くと思います。ただ、それ自体はかなり先になりそうですね。
F-35は今から注文出してもどんなに早く買えても2010年以降でしょう。F-22Aは米国国内の配備数が今年来年で落ち着けばもう少し前倒しできそうな感じではありますが、ここでネックになっているのは、F-22Aをライセンス生産させてほしいと願ってる日本側の意向。
まーねー。ただ買うだけじゃなんのメリットもないですしね。輸出するだけならさして大きな抵抗はなさそうですが、ライセンス生産には根強い抵抗勢力がいそうですね、アメリカ側に。
ましてF-35が行き詰って予算どんづまり、どっかから金分捕らなきゃとん挫しかねない、なんて現状ではね。しぶって日本をF-35に傾ければ、みたいな打算は大いにあるでしょうね。
最終的にはF-35/F-22Aミックスでの導入になるかもなぁ…。F/A-18E/F? ありえんwwwwwww