PlayStation3のコアともいえるCellプロセッサ。コレまでの設計理念からはかなりトんだ設計になっているため、正体が今ひとつつかみにくい、というのはあるようですね。
まず、Cellの設計理念ですが、コイツは基本的にグリッドコンピューティングをターゲットとし、その処理においてもっとも適するように設計されている、と言われています。
グリッドコンピューティングとは、俗に分散コンピューティングとも呼ばれる手法で、その技術自体は非常に広範囲を指します。
そして、そのうちの一つが、いわゆるクラスタリングと呼ばれるスーパーコンピューターに利用されている技術ですね。
というわけで、今日はそんなちたましみゅれーたーの話題です。
さて、とうとうちたまシミュレーターが欄外に。
相変わらず一位はローレンス・リバモアの青い遺伝子野郎です。毛唐の連中に一位を与えておくなど技術立国ニッポンの名前が廃るッ…。
といいたいとこですが、Opteronの低価格路線もあり、東京工大のTSUBAMEもベンチマーク数値は伸ばしたものの、他のスパコンの流入もあり7位から9位へ。
★評価されてなさ過ぎないか★
沙耶@Gabot の発言:
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1114/top500.htm?ref=rss
ちたまシミュレーター脱落ッ!!!!
三冬@モチベーション探してます (’’ の発言:
アララ
沙耶@Gabot の発言:
Opteronサーバ躍進ッ…Xeon後退ッ…来年はCellが来るッ…!!!
三冬@モチベーション探してます (’’ の発言:
AMDがんばってるなぁ
コナイコナイ
沙耶@Gabot の発言:
ん?
PowerCPUのスパコンをCellスパコンに切り替えてくってのは規定路線なんだが?
三冬@モチベーション探してます (’’ の発言:
でも時間かかるだろう
沙耶@Gabot の発言:
というかPowerCPUのコアはCellコアの構成に変わっていくはず
もうRISCの方は変えてるはずだぞ。
発注があれば作れる状況のはずだが。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20225488,00.htm
ほれ
ロスアラモス金もってんなぁ…
1.6PFLOPSを基準に狙うらしいぜ。
BlueGeneの280TFlopsが軽くかすんで見えるな。
しまった、設置は2008年完成かwwwwwww来年はまだ来ないッ…!w
まあスパコンの世界なんて興味ないひとにはタダひたすら興味のない世界でしょうしwwwwww
もともとお金に糸目つけてる世界でもないので、時間がかかる、とかはまあ、コンシューマー市場的感覚かとは思いますね。
新技術ッ…使えッ…金なら出すッ…みたいな勢いでやっちゃう世界なので。
さて。しかしそれでもCellってプロセッサに対して、昔からさっさはかなり懐疑的です。
まあプログラミングがめんどいとか、難しいとかいろいろ言われましたしね。
が。
そんなコンシューマーの感覚をよそに、Cellにかかる期待は、スパコンの世界ではそれなりに大きいと思います。
クラスタリングにおいて、ハードウェアノード単体が個々ノードとして機能するだけでなく、その内部のCPUがノードとして振舞える、と言うのは(クラスタノードとして振舞うわけではありませんが、コードレベルでノードとしての理論値に近い数字が出せる、といった話のはず)、実はとんでもない話でして。
x86ベースなどのCPUではそのへんの設計理念そのものを持たないので、いろいろと”処理”自体で失われていたパフォーマンスを軒並み吸い上げる可能性を持っているわけですね。
で、実際のところCellでナニが困るかって、正味コンパイラがすくないとかライブラリが洗練されきってない、とかいう、もう単純にソフトウェアレベルの話でしかなくて、学術方面においては現時点のコンパイラとライブラリでどこまでの数字が出るか、が予測できれば先がある程度見えてくる、モノでしかないわけです。
ハードウェアレベルでの供給にはどうしたって時間はかかりますが、ソフトウェアはモノがなくても作れますし、洗練して行けますから、さくっと発注がかかっているわけです。
2008年完成予定、青いイナヅマでトップをひた走るロスアラモスが次に打ち出す新世代スパコン、開発コード「Roadrunner」
やっぱり穴とか掘るんでしょうか。
現在の予定では16000基以上のOpteronと16000基以上のCellを組み合わせたハイブリッド型になる予定で、AMD Opteronはノード間の調停を、Cellは演算をそれぞれ担当するようです。
目標とする演算速度は1.6PFlops。P。ぴー。違う。
1.6PFlops = 1600TFlops = 1600000GFlops = 1600000000MFlops = 1600000000000KFlops
はいはい。ペタ、ですね。めがぎがてらぺた。次はへくさ。ゼロの数数えるのもイヤになりそうなほど並んでやがりますね。
だいたいPentium 4 3GHzのマシンで12GFlopsくらいは出るよーですが。ぺたて。
ちなみに、CPU自体のクロックとか集積度はスパコンだからと言ってかわりません。
つまり、本来ならこれらのスパコンは12GFlopsとかそのへんが限界なんですね。個々のノードは。
スパコンに与えられた進化の方向性は、それをどれだけ”効率よく、並列処理”させることが出来るか、という点に集約されてしまっているわけで、そういう意味でCellへの期待感ってのはアリマス。
そして出てきたCellのハイブリッド型が狙うのは。
青いイナヅマことBlueGene/Lですら最高で280TFlops。一気にこれの6倍狙おうって話です。正気か。
現行の多くのスパコンがせいぜい100TFlops付近でうろうろしているのに、ごぼう抜きしてせせらわらうロスアラモス研究所のムカつく顔が脳裏に浮かぶようです。
しかし日本だってタダ指をくわえてスパコン市場を荒らされるのを見逃すわけにはいきません。
集えッ…日本の知能指数ッ…(なんか間違ってる
まあ、大方の予想通り国産~~ってのはコケる運命にあるんですけどね^^;
とりあえずアレだ。
連中の管理下にない植松製BGMの耳コピMIDIとかうちのblogに置いてみますか。
むかーし、DTMサイト潰し騒動の前に作ったのがあるので。(´・ω・`)