某所で言及してるのをみて、ありゃ、これはまずいなと。沙耶さんです。
ここまで認知度が低いとは思ってなかったよ。
メディアの報道などだけを見てれば、仕方ないかもしれませんね。
歴史に興味がなければぶっちゃけバルカン半島と同じでなんであの人ら戦争してるの?ってレベルかも知れません。
この問題の根っこは、パレスチナ側も、イスラエル側にも、誰が見ても正当な戦う理由があるのです。
だからこそ、国連も西側諸国もロシアもアラブ諸侯も。
”どちらにも加担するのが困難”な状況に陥っているのです。
#それでも加担してますがねwwwww
そして。一番大事なことですが、彼らの信念と心情とその理由の奥深さは、日本人にはまずもって心底理解し、共感できるものではありません。
なぜなら、日本人には彼らがその信念のよりどころとする”民族”と”信仰”への共感度は低いからです。
古来から海で隔たれ、ロクな民族闘争すら経験せず、信仰に至っては輸入ものの仏教と土着神話をごった煮にした挙句平和に共存し続けてきた国家など、むしろ世界にとって見れば異質な存在でしかありません。
それでいい、とは思いますが、決して忘れてはいけません。
この国は2000年を超える時間を単一の王朝によって平和を謳歌したミレニアムキングダムなのです。
その日本人に、血みどろの闘争と迫害と放浪とそして2000年の時間を使って自分たちの国への凱旋をした民族の何を理解できると思いますか。
われわれはあくまでイリーガルであり、マジョリティではないのです。
では、はじめましょう。イスラエル、いわゆる中東問題を知るにはいくつかの大きな、そして誰でも知ってる歴史を紐解く必要があります。
その、すべての始まりへ。
まずは15000年の時をさかのぼります。
紀元前13世紀。現在のイスラエル付近にはヘブライ人と呼ばれる人々が住んでいました。民族的な特徴を言うならば、セム系民族ユダヤ人に当たります。温和な農耕民族であったとされています。
当時の中東では、紀元前30世紀に成立した一大国家、古代エジプト王朝が隆盛を誇り、紀元前13世紀と言えばエジプト新王国期。一旦は分裂をしたエジプト王朝を再び統一し、新たな王の威信にかけての統治が始まった、古代エジプトの隆盛期の一つ。
トトメス三世、アメンホテプ三世、四世。そして、ラムセス二世。少々世界史に疎かろうが、「世界不思議発見」でおなじみのお名前が並びます。吉村先生の得意分野時期の一つでもあります。
この時期、巨大建造物の建設などのために多数の奴隷が利用されましたが、ヘブライ人もまた、エジプトによりヘブライの地からエジプトへと連れ去られ、奴隷として使われることになります。
ユダヤ人は、まず最初にエジプトによってその地を追われることになります。
エジプトによる奴隷支配は、この後エジプト王朝が衰退を見せる200年近い時間をエジプトで過ごします。そして現れるのが予言者モーセ。旧約聖書でおなじみの、海をくぱぁって割っちゃう人。
モーセのエジプト脱出記は旧約聖書の一番の山場、見せ場でもありますね。
この辺は旧約聖書ではエジプトがものすごく悪く書かれていますが実際のことは知りませんwwwwwwwwwww
モーセに率いられてエジプトを脱出したユダヤ人一行は、40年もかけてのったりのったりと古代イスラエルへと帰還するのです。この第一の苦難が、ユダヤ人をユダヤ人として強く結束させたものです。
ユダヤ人、とはユダヤ教に従う者、そして民族的な意味でのユダヤ人、の二つの意味を持っており、彼らの民族性は教義を持ってして強く結束されます。つまり、血族としてのユダヤと信仰としてのユダヤは切り離せない側面を有していると言ってかまいません。
さて、古代イスラエルの地、すなわちモーセと旧約聖書でいうところの「約束の地」への帰還を果たし、そこをユダヤの国としたユダヤ人ですが受難はまだまだエンドレス。
この古代イスラエルの王こそが72柱の悪魔を従えたといわれるソロモン王、ソロモンの指環で有名な、名だたる賢王。
しかし、その死後イスラエルは南北に分裂。北イスラエルはアッシリアに、南のユダ王国は新バビロニアに滅ぼされ、また奴隷に。その後は中東の歴史の支配者に次々と支配され、奴隷として生きていくことになります。
そして、紀元前60年ごろには古代ローマ帝国の支配下にありました。
ユダヤ人はここにきてついに蜂起します。大帝国ローマに対し、独立戦争をブチかまします。
あっさり敗北してパレスチナの地から追放。ここからが、いわゆる放浪のユダヤの始まりといえます。
ちなみにイエス・キリストもまたユダヤであり、新約聖書でローマに入るのを弟子が必至で止めるのにはそんなわけもあったり無かったり。それでも”約束の地”へイエスは向かいましたが。
ではもうひとつの民族、パレスチナ人とは何者でしょうか。
こちらもまた、ヘブライ人と同様に紀元前13世紀ごろから約束の地に住んでいる、ペリシテ人がその祖とされています。イスラエル王国の建国時にはその支配を受け、その後はアラビア諸国に支配される、これまた抑圧的な歴史を紡ぎます。
ヘブライ人が農耕を主体としたのに対して、ペリシテ人は海洋での活動が主体であったようで、海の神ダゴンの信仰などもこのペリシテ人のものです。すでに紀元前12世紀には鉄を扱うことができた、武闘派民族とも思われ、その大本はギリシャはクレタ島にさかのぼることができるのではないかと思われています。
要はギリシャ人の分派に近いとみられています。
パレスチナからユダヤが追放されると、パレスチナ人はパレスチナに定着、そこに居を構えます。
しかし、放浪のユダヤ同様、残ったパレスチナもまた、受難の日々を送ることになるのです。
キリスト教の聖地エルサレム。エルサレム神殿。
しかし、のちに発生したイスラム教もまた、エルサレムを聖地として定めたのです。
エルサレムは、宗教対立のど真ん中に配置され、幾度も為政者が変わりながら聖地奪還戦争に巻き込まれ、疲弊を極めます。
#ちなみにこの十字軍煽ってたのがユダヤ人なわけですがwwwwwwwww
パレスチナの受難はそんな感じですが、彼らはその後もパレスチナに住み続け、そこを守り続けました。
パレスチナ人は為政者がアラブ系諸侯であったことから、イスラム教への信仰を厚くしていきます。
では、放浪したユダヤに戻りましょう。
国を持たぬ民、ユダヤ。彼らはパレスチナを追われたのち、世界中に散らばっていきます。
もとより手先が器用で温和で頭のキレる民族だったため、散らばった先でどんどん金は稼ぐし地位は確保するしとなかなかにもともとの国の人にしてみれば面白くない人々だったわけです。
特に技術系集団や商業系の面に秀でており、中世ヨーロッパでの石工ギルドを始まりとするフリーメーソンなどもこのユダヤ人による発足とされます。
また、言うまでもなくユダヤ教はキリスト教の原点でもあり、ユダヤ人の信仰はユダヤ教もしくはキリスト教に傾いています。
経済的な力をつけたユダヤ人は積極的に政治にも関わっていきます。
こうして、2000年前に同じ土地に住んでいた二つの民族は、大陸の動乱とともにまったく異なる道を歩き始めます。
一方は「いつか先祖の住んでいたあの地に帰りたい」との思いを強くしながら。
一方は、「住み続け、この地を守りぬいた」という誇りを胸に。
日本でいうなら、大和民族が軒並み追放されて、日本に帰れず、日本はその後アイヌ民族などが支配しました、みたいな状況だと思えばいいです。
これに宗教対立が3ひねり半くらいひねりを加えて問題をややこしくしてるくらいです。
これでもまだ、日本人がお気軽に「話し合えばいいのにね」とお気軽に言える状況ではないというのは十分わかってもらえるかとは思いますが…。
ユダヤとパレスチナの確執は、ここから2000年の時を経たのちに、とある大バカ野郎によってさらに事態をひっかきまわされ、ぐっちゃぐちゃにされ、こねくり回され、そして解決不能になるくらいまでスパゲッティにされてしまいます。
正直に言いましょう。これさえなければ、話しあう道があった可能性はまだまだ十分にあったと言ってかまいません。
その大バカ野郎の名前は、当時世界は自分の支配下であるとダイナミックな勘違いの元、女王陛下の御威光及ばぬところなどないと思ってたスーパー勘違い野郎、グレートブリテン島および北アイルランド連合王国。
すなわち、大英帝国。イギリス。
俗に三枚舌外交と呼ばれたあまりにもあまりな、そして古来稀に見る非常識極まるトンデモ外交。
続きます。
ファントムクラッシュはいい出来のゲームでした。
インディーズ曲が大量にあったのが衝撃で、あのangelaも楽曲だしてたなぁ。
当時、使用曲がほしかったのだが在庫がなくて、オークションで競り負けて手に入らなかったのが思い出。