qmailのpop3d。もとからあまり立派な実装もしてないので、さくっとdovecotにでも乗り換えたほうがいいんだとは思うんだが、vpopmailとの連携もあるのでとりあえず放置されてた。


で、pop3dは結構ガタガタな実装なのはよく知られている話で、DJBのおっさんはどうもメールを送ることにはご執心なのだがメールボックスに入ってからは「おまえらシェルでメール読めれば文句ねーだろ」というような思想でも持っているのか、かなりめちゃくちゃである。

が、実際問題そんなpopサーバでもあまり問題なく動く（いているように見える）ので、さして気にもしてないし実害も出なけりゃそれでいーやと。


。。。実害出たｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

現在のRFCではPOPとの通信は
User送ってPassコマンド送って、statなりで通数とって、listでサイズ見つつuidlで固有ID取得しておいてretrで読み出して既読未読管理を行うってのが基本。

で、はるか昔にRFCに実装されてたのがLASTコマンド。これはretrで読み出したナンバーの次のナンバーを返すのだが、UIDLの固有IDを返すわけじゃない。
…きわめて無意味だったので、さっくりとRFCからお姿を御隠しになられた。

よってLASTコマンド投げて来るクライアントなんてもうほとんどいねーし、使ってたらお前がRFC違反じゃん！みたいな気分なのだが。


いた。

一般ユーザーが自分の使ってるメールサーバがLAST対応かどうかなんて知るわけないだろう馬鹿ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
堂々とLAST使ってますとか書くなよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

とはいえ、qmail-pop3dも一応LASTコマンドはサポートしている。
ただし、retrの次のナンバーじゃなくて、Dele（削除）が投げられたときだけ機能する。よって既読未読管理にはそもそも使えない仕様。というかこれはこれでなかなか豪快にむちゃくちゃなのだが。
さすがDJB。むちゃくちゃしてやった。

今も反省していない。


仕方がないので対応することにする。要はretr食らった時にlast+1してあげればいいだけなんだから

qmail-pop3d　270行目ぐらいに以下の行を追加（アバウトなｗ
if (i + 1 > last) last = i + 1;

コンパイルしてqmail-pop3d置き換えてsvc -xで再起動。
動作チェック。

last
+OK 0
list
+OK
1 34699
2 34589
.
retr 1
+OK
（メール表示）
.
last
+OK 1
quit
+OK

うし、おｋ。ちなみにlastがくるってるときのpop3dは二回目のlastに+OK 0を返す。
lastを基準に既読未読判断をしてると全メールを読んじゃうって塩梅だ。

ていうかLAST送ってくんなYahoo。UIDLでちゃんとやれちゃんと。
メールクライアント機能の実装が手抜き過ぎだ！ｗ（qmail使いがいうことでもないと思いますｗｗｗｗｗ