1942年、ブラウ作戦

伍長 と、言うわけでだ。二の舞はしない。
電撃 唐突ですね。
伍長 今年の目標は昨年堅牢な防衛により落とせなかったレニングラードおよび旧フィンランド領であるカレリア台地への進軍。そして、スターリングラードの殲滅、モスクワ陥落をそれぞれの目標とする。

電撃 史実とまるで同じですね…。レニングラード攻勢のために南部の東部戦線から部隊引き抜いてるとこまで一緒じゃないですか。
伍長 ふん、ひとつだけ違うさ。
電撃 ?
伍長 西部戦線が存在しない。ブリテンはわれらの手に落ち、後顧の憂いはない。いまやドイツはその全戦力を東部戦線に傾けることができる。これで負けたら政体スライダーを毎年民主主義に傾けてやんよwwwwww
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スターリングラード冬景色

史実では史上最大の攻防戦とも言われるヴォルガ川をはさんだドイツ軍とソ連軍によるあきれるほどの消耗戦、スターリングラード攻防戦。

ブラウ作戦の中でも、とりわけその悲惨さが際立つ戦場。
ソ連国境を突破したドイツは翌年6月、バクー方面の油田制圧に向け、南方軍として進軍開始。その副次的な目標として、スターリングラードを抑えることを決定する。

そして始まったのが、世界最大にして最悪の消耗市街地戦、スターリングラード攻防戦である。
戦闘は5か月にもおよび、ドイツ側軍属における戦死および負傷者数75万、捕虜数25万、ソビエト側戦死傷者捕虜総数70万、民間人死者は難民もいたため正確には不明であるが、戦闘終了時に戦闘開始前60万の市民が1500人になっていた、ということだけで十分伝わるだろうか。

双方合わせて150万を超える死傷者数と40万を超える虜囚、そしてスターリングラードの完全破壊という恐ろしいまでの経済損失を生み出した。
プライベート・ライアンに出てくるノルマンディ上陸作戦、水陸用シャーマンのほとんどが喪失し、その上陸兵のほとんどが無防備に敵の射線にさらされたあのブラッディ・オマハを含む上陸作戦の死傷者数を”ドイツ、連合”すべて合わせてもスターリングラード攻防戦の”どちらか一方の死傷者数にすら届かない”、と言えば少しは分かっていただけるだろうか。

スターリングラードはドイツの攻勢にさらされながら、ソビエト側の奮闘、そして苛烈な人的資源の削り合いとなり、最終的に長距離の兵站維持を余儀なくされていたドイツ軍は人的資源の枯渇、という絶望的な状況に陥ることになる。
この攻防戦に投入されたソビエト側兵力はゆうに100万を超え、ドイツ側に至っては総数なんか正確にわかりゃしねぇ、という状況であった。
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