5-3 サブ島沖海域

サブ島…?


サブ島沖海域 「第一次サーモン沖海戦」





サボ島沖か!w
てことはアレか! サーモンってソロモン沖か!wwwwwww


マップのイラストがまんま現実のサボ島周辺海域です本当にありがとうございました。

ちなみに第一次ソロモン沖海戦とサボ島沖海戦、は別物です。
こちらはサブ島沖”海域”の第一次サーモン、なんで第一次ソロモン沖海戦のことですね。


ほぼ夜戦、ってのはやはり第一次ソロモンらしいです。


ミッドウェイの敗北を受け、手痛い戦力喪失を被った帝国海軍。FS計画も延期。
ガ島にルンガ飛行場を建設し、MO作戦やSN作戦の橋頭堡とすべく、南太平洋に進出していきます。
その主な理由は「こんなトコまでこねーだろ米軍」というてけとーな見解でした。

対してアメリカに取ってみれば、そのへんに飛行場なんか作られた日にはオーストラリアとの連携が困難になると見て、重要攻略ポイントと認定。

ここに、ガ島の死闘の幕が切って降ろされます。

それ故にこの周辺では陸上も海上も恐ろしいまでの死闘が繰り広げられる事となります。主に死ぬのは帝国軍ですが。

アイアンボトムサウンド、鉄底海峡。

フロリダ諸島、サボ島、そしてガ島に囲まれた非常に小さなこの海域には、海底を埋め付くのかとおもうほどの艦船、航空機が沈んでいる、世界有数の激戦区であり、スキューバダイビングのスポットです。


1941年8月7日午前4時、ガ島、およびツラギ島に米海兵団奇襲上陸。フィジーに集結した米海軍大艦隊と、19000名からなる海兵隊。うち3000名が400名の守備兵しかいないツラギに奇襲上陸。ガ島もほぼ同時刻に奇襲を受けたものと思われます。

ツラギは敵戦力を電文して玉砕。
ガ島守備兵は島内陸西部へ撤退。

ツラギの電文をうけたこの海域を担当する第八艦隊はすぐさま呼応します。


航空隊と艦隊による米陸上、水上戦力の駆逐と反撃に転じます。

ただちに周辺海域の艦艇が集結、航空機による陸上攻撃、海上攻撃の後を追って、夜間にガダルカナル泊地への殴りこみ奇襲をかける、というプランで決行。
なお基本寄せ集め艦隊の模様。


第八艦隊旗艦、重巡洋艦鳥海を旗艦とし、第六艦隊重巡洋艦、青葉、衣笠、加古、古鷹、そして第一八艦隊の軽巡、天龍と夕張、第二九駆逐隊より、駆逐艦、夕凪。第八艦隊司令長官が三川軍一中将。

要するに三川艦隊、とはこれのことです。


基本寄せ集めで、そもそもまともな合同演習どころか速度の合わせや調整、果ては天龍夕張などに至っては無線通信の設定すら間に合わないため、まともな通信手段すらないような状況。

そこで、艦隊は非常に単純かつシンプルな命令に徹します。

一撃離脱の奇襲攻撃。ターゲットは揚陸部隊を支える輸送艦。
夜明けまでに敵の攻撃範囲から離脱すること。

同時に、ツラギ、ガ島奪還のための揚陸部隊も寄せ集めで編成され、この艦隊攻撃と合わせての奇襲上陸が計画されます。
が、この計画、計画の時点であまりにもリスキー過ぎる内容だということで、ほぼ決死の作戦と言えました。


一方、米軍は米軍でいろいろとおかしなことになっていました。
第八艦隊自体は発見されていましたが、ただの島嶼間の移動かなんかだと思われたのです。

思った理由はいろいろあるけどめんどくさいんで割愛。そもそも空襲と物資上陸作業でみんな眠かったというのもあります。

月は1時にならねば出ず、海域突入時の午後10時頃にはあたりはまっくら。米軍の駆逐艦が哨戒にあたっておりましたが、くっそ狭い、水道としか言いようのないサボ島南側水道での侵入を許してしまいます。
見つけたのは見つけていたりはするんですが、友軍艦と間違えてたりで。

まあ夜ですしw

南側水道から泊地に殴りこみをかけた三川艦隊は一撃離脱を信条に一斉に攻撃行動に移ります。
相手は連合軍南方部隊。サボ島の南側水道を警戒する艦隊です。

駆逐艦ジャービスへの雷撃に失敗し、光弾を撃って敵艦影を確認しての攻撃に移ると、豪重巡、キャンベラへ雷撃。超近距離での水平射撃戦に突入し、米重巡シカゴ、駆逐艦パターソンなどへの水平射撃で弾幕展開と同時に雷撃。連合軍も大慌てで反撃に移りますが、まともな反撃もできないままわずかな時間の交戦でほぼ沈黙させられました。

泊地の戦闘能力を喪失させたと認識した帝国海軍はそのまま予定通りの一撃離脱のため撤退を開始。しかし、ここで本来は輸送船を落としておきたかったのですが、それには失敗しており、一次目標を攻略出来ていない、と言えます。

また、羅針盤の故障などいろんな条件から、鳥海を旗艦とする艦隊運動とは別に、古鷹、夕張、天龍は進路がわずかに異なる、本隊とは別行動を取っていました。まあ別に意図してたわけじゃないっぽいですが。

キャンベラを沈黙させた後、鳥海は進路方向にさらなる敵影を確認、探照灯を向けます。

連合軍北方部隊。彼らは南方部隊の交戦を確認しており、北側水道からの敵艦侵入の可能性から警戒態勢へはいっていました。そこへ、北側水道を抜けて撤退すべく反転した三川艦隊が来た形でした。
が、北方部隊はまさか南方部隊がすでに壊滅状態にあるとは思っていませんでした。てっきりガ島への艦砲射撃か、せいぜい日本軍の駆逐艦あたりとの小競り合いくらいに思っていたようです。

南方部隊の艦が退避してきたのかと思った北方部隊は、探照灯を向けてくる鳥海に向かって、味方じゃボケーとかいう合図を送りましたが、まるっきり味方じゃありませんでした。

まさかの艦隊後方から現れる日本軍重巡4隻。

手近にいた米重巡アストリアへの砲撃が開始され、アストリアも反撃に移りますが、だいたいが味方艦だと思ってますから、撃ち方止めの命令まで飛ぶ始末。
アストリアはこの砲撃で完全に沈黙。このころ、ようやく北方部隊も実は後ろから迫ってきてるのは味方じゃねぇんじゃねぇかって事に気が付きます。

が、その頃にはすでに米軍重巡クインシーへの砲撃が始まり、いくつかの命中弾によって火災発生、いい的にされます。クインシーも反転からの反撃に転じますが、大きな有効打を与えられることができず。

ここに先ほど別運動に入っていた古鷹以下の艦隊が現れます。北方部隊は左舷と右舷で日本軍艦隊に挟み込まれる、挟撃の格好になってしまいます。

炎上中だったアストリアを適当に射撃して、そのままこちらも炎上中のクインシーを反対側からさらに砲雷撃、クインシーは撃沈。残っているのは米軍重巡ヴィンセンス一隻。こちらも反転反撃に転じるべく運動をしますが、やはり命中弾>火災>いい的。のコンボで撃沈。

随伴艦の駆逐艦二隻は南方部隊の救援にでも、ってことで最大船速で南方側の水道に向かっていましたが、その際に第八艦隊とすれ違っています。
大慌てで反転し、追撃をしようとしましたが、ほぼ戦闘には参加出来なかったようですね。

ここで戦闘は終了、として艦隊は陣形を立て直し、北側水道から撤退。
撤退中に哨戒にあたっていた駆逐艦とハチ合わせたのでこれに攻撃、駆逐艦ラルフ・タルボットはまたたく間に戦闘能力を喪失させられますが、スコールに助けられて撤退に成功。
第八艦隊もそれを追撃する理由も無いのでさっさと撤退。

いくらかの命中弾などはもらっていたものの、この時点で第八艦隊はほぼ無傷、といってよいレベルの被害しか受けていません。

一次目標である輸送艦はまったくのノーダメージ。


戦闘には勝ったが戦略に負けてる状態。


集合地点まで戻った艦隊では、再反転して泊地の輸送艦を撃滅するか、いや、反転したら夜が明ける。そうしたら奪取されている飛行場からの航空爆撃を受けてしまう。被害の拡大は避けるべきだ。と議論が発生。

三川長官は反転はナシとして全艦を帰投させます。


あ、ちなみに帰り道で自軍水域までもどってきたからって対潜運動やめた加古が潜水艦の雷撃をもらって沈められました。
慢心ダメ、ゼッタイw

遠足は無事におうちに帰るまでが遠足です。


マップでは北からはいって南に抜けてますが。
さあここからが死のガダルカナル。陸軍も海軍も決死のズタボロ戦。日を追うごとに悪化する戦局、それを援護すべく送り込まれる艦艇と防ぐべく展開する艦艇、そして物資輸送で飛行場奪還を目指し総員突撃を繰り返す陸軍。

これをきっかけとして連合軍の反撃攻勢は優勢に傾きます。南方の激戦区にして大戦中屈指の激戦区の一つ。

まあアホの極みとしか言いようのないスターリングラード攻防戦とかに比べたらアレですし、ガダルカナルはあとから振り返ってみれば8月危機の段階で攻勢をかけれていれば十分に勝機がありえた戦場だったとは思いますし、初期段階で物量差が出始めた時点で撤退していればまだ戦力を維持できたんじゃないかとも思いますが、どのみちそうだったとしてもその先、はなかったかも知れませんね。

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