とーりゃんせ、とおりゃんせ

すでにヨーロッパに興味がなくなりつつある大統領。

でもちょっとくらい領土増やしたっていいよね? ね?
そんな欲がでちゃうお年頃。

お前の領土十二分以上に広すぎるだろ!!!!!って言われてもアーアーキコエナーイって言って押し通す覚悟完了♪


1940年

ちょび髭のおかげでアムステルダムへの輸送が可能になったアメリカは、本国で訓練を受けた多数の陸軍師団をアムステルダムに上陸、ベネルクス三国(ルクセンブルグはもうないが)の防衛に差し向ける。
フランスのルクセンブルグ併合はアメリカにも疑念の声が上がっていた。

フランスは、再びイギリスとの対立を深めるのではないかと。
アメリカ軍兵士の間では、フランス兵がプロテスタントなど異教徒だと鼓舞する姿があったと噂されるに至る。宗教戦争再び。
もっとも大半の報告が酒の席の話であったことを付記しておく。

ウィーン開放、続いて春にはブタペストを陥落させ、ここに枢軸の一角ハンガリーはほとんど虫の息。んじゃまあもう南部はフランスと南アフリカの派遣軍にまかせときゃ大丈夫。
オーストリアはあっさりと再びフランスが併合。いや主に戦ってるの俺らじゃん!とアメリカ兵は思ったとか思わないとか。もっともこんなヨーロッパのど真ん中にアメリカ領が出来ても困るだけなので、まあ勝手にやってくれとも思うのだが。
介入主義に乗り換えた割には後々のことはさして気にしていないルーズベルト。単に適当なだけなのかもしれない。

さすがにこの頃には機甲師団が転進を終え、ドナウをはさんで戦局が停滞する。じわりじわりとアメリカ軍主体でプロヴィンスを落としていくのだが、フランス軍は何も考えずに突き進んでいるのか、取っては取り返されてはと、協力しているのかジャマをしているのかよくわからない状態に。
一方、ベネルクスに展開したアメリカ軍師団はあくまで防戦を主軸とし、中部から南部に展開する主力がドイツ軍を沿岸部に追いやるのを待つ。なにせ、沿岸に追い詰められると艦砲射撃の雨あられが待っているのだからたまったものではない。ドイツも必死になろうというものだ。

すでに、完全にビビってしまったのはイタリアである。
あのドイツがこうも一方的に侵略されるとは思っても見なかったのだろう。いま宣戦すれば完全に挟撃となるにも関わらず、ムッソリーニは沈黙。どうせこういうやつである。小物小物。
しかしやはり冬場以外は非常に精力的に活動できるドイツ機甲師団。防衛線ががっちりしてしまい、なかなかドナウを越え切れない。もっとも、ブタペストを制圧したアメリカ戦車師団が次々と中部戦線に復帰し始めており、中部戦線の崩壊も間近と思われる。

冬場の到来と共に、ドイツ軍はいよいよ海岸線に追いやられる。すでにカッセルを落とし、ベルリンの目の前でキャンプファイヤーを焚いて遊ぶアメリカ軍。ベルリンに引き篭もるドイツ軍。
ベネルクス三国周辺の環境もアムステルダムに上陸した10師団ほどのアメリカ海兵隊がおれたちゃ陽気な海兵隊♪とか歌いながらそのままブレーメンまで直進。なぜか沿岸工業地帯をごっそりアメリカ領に塗り替える。

…ああ、フランス領から攻めたからいままでずっとフランスの領土拡大になってたのか。
#何をいまさら。

というわけでドイツ軍海軍基地を接収し、そこからメーメル周辺に海兵隊を飛ばして強襲揚陸。ロクな抵抗もないまま上陸。ポーランド領はなんかフランスががんばって切り取っているのでまあ放置しておく。態度が悪かったらフランスは一発ブン殴ることにしておく。

なんてことをやっていたら、ごっそり存在を無視していた、というか、ああそういやお前も枢軸だったね、って感じに今更感たっぷりとスロバキアの反撃。いたのか、お前。
ドイツ横断まんどくせぇ…。ちまちまちまちま海岸線に展開していた部隊を南部に移動。航空輸送機と空挺隊作っとけばよかった、と今更ながらに思うルーズベルト。
戦争が終わったら作ろう。終われば、だけど。

そんなこんなでベルリンを完全包囲。デンマークはイギリスが奪還。ちょっとヨーロッパにおけるフランスの領土がデカくなりすぎた気がするが、細かいことを気にしたら負けである。
旧ドイツ領の99%、ポーランドの半分、オーストリア、ルクセンブルグ、ハンガリー、スロバキアのほぼ全土。うん、わかりやすく言うとイタリア・スイスとベネルクスの辺を除いたら主要なヨーロッパはあらかたフランス領になったw なんだこの大国wwwwwwwwwwwwwwww 明らかにロシアと単独でやっても勝てそうな勢いである。
来るべきソビエトとの戦いの際はがんばってくれ。俺はしらん、と無責任に言い放つルーズベルト。ヨーロッパがさっさと片付けば別にその版図がどうなろうがあまり関心のない人でもあった。

1941年

年頭にベルリンが陥落し、地図からドイツという名前の国が消える。VIPではよくあること。あまり気にしない。ついでにポーランドもオーストリアもルクセンブルグもハンガリーもチェコもスロバキアもデンマークも消えたが些細な事なのでどうでもいい。小国が乱立してても地図が覚えにくいだけなので、できれば一色のほうがわかりやすかろう、後世の歴史家のためである。
ルーズベルトの半分は優しさで出来ている。

これでヨーロッパは始末がついた。第二次世界大戦終了?

いやいやいやいや。世界大戦ですらなかったわけで。せいぜいヨーロッパ戦役といったところ。

さぁて、とくるぅりと向きを変えるルーズベルト。
つ・ぎ・は・だ・れ・か・な・ぁ♪
にっこり笑って眺めるは極東。五十六が手を振っているが石を投げ返し、東条に土を舐めさせてやるのだ。

本来ならこの年の12月あたりで真珠湾が…発生しねぇ。そりゃまだ中国真っ二つで一進一退じゃアメリカに宣戦布告とかできる余裕無いよね。んーどうしよっかなぁ。いまシバいてもいいけど、日帝の艦隊ツエーからなぁ…ちっくら生産力を全部海軍に振り向けてその生産の目処ついたらシバくか。
陸軍はヨーロッパ戦役の部隊数で十二分だろ、ソビエト潰すとかじゃなけりゃ。

0 thoughts on “とーりゃんせ、とおりゃんせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です